水煙

デジタル大辞泉

すい‐えん【水煙／水^×烟】

読み方：すいえん

１ みずけむり。

２ 塔の九輪(くりん)の上にある火炎状の装飾金具。火事の連想を避け、同時に水難をおさえる意味もこめて名づけたといわれる。

３ 中国で、タバコをのむときに使った道具。煙を水に通してのむ。水ギセル。

みず‐けむり〔みづ‐〕【水煙】

読み方：みずけむり

１ 水面に立ちのぼる霧。「湖面に—が立ちこめる」

２ 水が細かく飛び散って煙のように見えるしぶき。飛沫(ひまつ)。すいえん。「滝つぼから—が立つ」

歴史民俗用語辞典

水煙

読み方：スイエン（ｓｕｉｅｎ）

五重塔などの一番上の屋根の上に立つ九輪の頂にある火焔状の飾り。

ピティナ・ピアノ曲事典

菅原 明朗：水煙

	英語表記/番号	出版情報
菅原 明朗：水煙	Steam

作品解説

執筆者： 須藤　英子

天平時代に思いを馳せて作曲された組曲「白鳳の歌」の終章。この組曲は、正倉院の遺物から着想を得た「﨟纈」、「和琴」、そして奈良薬師寺東塔の上部にある火焔型の飾りに因んだ「水煙」から成る。1930年、33歳の作曲者が印象派的な音楽を作っていた頃の作品で、曲調からもタイトルの付け方からも、ドビュッシーの影響が感じられる。激しく急速な第１部分が、転調を伴いつつ３度現れ、５音音階風のメロディーを含む雅な第２部分が、その合間に２度挿入される。

福島 和夫：水煙

	英語表記/番号	出版情報
福島 和夫：水煙		作曲年: 1972年

短編小説作品名辞典

水煙

作者川森知子

収載図書赤い落日
出版社近代文芸社
刊行年月1998.9
シリーズ名現代日本の短編作家シリーズ

Weblio日本語例文用例辞書

「 水煙」の例文・使い方・用例・文例

• 強風のため波頭が崩れて水煙となり始めた。
• 水煙を立てる
• 塔の露盤の上の,請花と水煙のあいだにある九つの輪
• 仏塔の上部についている水煙という飾り
• 水煙草を飲む時に用いる道具
• 水煙管という,煙が水中を通って冷える仕掛けの喫煙具