欄間とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 建設 > 家屋 > 欄間 >  欄間の意味・解説 

らん‐ま【欄間】

読み方:らんま

天井鴨居(かもい)との間の開口部採光通風のために設け格子透かし彫りの板などをはめて装飾兼ねる。

欄間の画像
欄間の画像

欄間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/01 08:33 UTC 版)

欄間

欄間(らんま)は、日本の建築様式にみられる建具の一種。採光、通風、装飾といった目的のために天井鴨居との間に設けられる開口部材をいう[1]。なお、広義には「ランマ」と表記して洋室などに付けられる「回転ランマ」のように室内通気用部材(建具)をいうこともある[2]

日本建築の欄間

透彫欄間制作。大正時代

欄間は内法鴨居(あるいは内法長押)と天井との間に設けられ、換気や採光の意味もあるが、座敷間の釣壁に設ける場合にのように装飾が主要な目的となっている場合もある[3]。内部の装飾の手法によって、筬(おさ)欄間、角柄欄間、隅切欄間、櫛形欄間、組子欄間、竹の節欄間、透彫欄間などがある[3]

奈良時代から寺社建築において採光を確保するために用いられたと考えられ[4]、後に貴族の住宅建築にも用いられるようになり、江戸時代以降には一般住宅にも採り入れられた[4]

代表的な産地は、富山県南砺市井波地区(井波欄間、井波彫刻)と、大阪府(大阪欄間)である。井波彫刻及び大阪欄間は1975年通商産業大臣から伝統的工芸品の指定を受けており、大阪欄間は2006年地域団体商標として登録されている[5][6][4]

主な産地

ランマとガラリ

「回転ランマ」のように洋室などを含め部屋間に設ける室内通気用部材(建具)を「ランマ」と表記することがある[2]。また、ランマと同じく部屋間に設ける室内通気用部材(建具)にスライド式の「ガラリ」があり和室の上などに設けられる[2]

関連項目

脚注

  1. ^ 意匠分類定義カード(L4) 特許庁
  2. ^ a b c 窓を使った夏の暮らし”. 北海道立北方建築総合研究所ほか. 2020年2月24日閲覧。
  3. ^ a b 横山信『建築構造の知識』アルス、1925年、318頁
  4. ^ a b c d 大阪欄間・大阪欄間彫刻 大阪府
  5. ^ a b 大阪欄間 伝統工芸青山スクエア
  6. ^ 井波彫刻 伝統工芸青山スクエア
  7. ^ 欄間彫刻 かがわの県産品一覧 LOVEさぬきさん(かがわ県産品振興協議会)

「 欄間」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



 欄間と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「 欄間」の関連用語

 欄間のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



 欄間のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの欄間 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS