宮邸とは? わかりやすく解説

宮邸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 22:05 UTC 版)

高松宮」の記事における「宮邸」の解説

宣仁親王8歳で「高松宮」の宮号下賜されたあとも引き続き1904年明治37年)築の青山東御殿(皇子御殿明治時代は『皇孫御殿』と通称)に住まい1922年威仁親王妃慰子薨去したあとは東京市麹町区三年町(現・東京都千代田区永田町内閣府庁舎付近にあった有栖川宮邸を継承する昭和入り三年町の本邸外務大臣官邸転用されることに伴い高松宮邸は芝区高輪西台町(現・港区高輪一丁目)の高輪御殿高輪御所)に移転した高輪御殿1891年明治24年)、明治天皇第六皇女常宮昌子内親王第七皇女周宮房子内親王住まい定められ1915年大正4年)から1924年大正13)までは皇太子裕仁親王東宮御所だった。 高松宮となった高輪御殿には1931年昭和6年)、宮内省内匠寮設計による洋風本館和館竣工本館外観チューダー様式内装折衷様式とし、1階公室として謁見室、大食堂、新食堂茶会晩餐会用)などが、2階私室として殿下御書斎、妃殿下御居間などが設けられた。また庭園には神殿有栖川御霊殿戦後近江神宮移築)を鎮座した。 幸い、太平洋戦争空襲被害には遭わなかったが、広大な敷地戦後宣仁親王の意によって縮小され払い下げられた場所には港区立高松中学校都営高輪一丁目アパートなどが建てられた。 また本館1949年昭和24年)、貿易庁迎賓施設光輪閣」として改装。かつて宣仁親王国際関係特別秘書であった川添浩史支配人据え連合国軍最高司令官総司令部高官大公使などを接待したり結婚披露宴を催す施設転用された。夏季は、邸内プール近隣の子供たちに開放した時期もあった。 光輪閣を出た宣仁親王夫妻木造平屋建て和館起居していたが、光輪閣が老朽化によって1972年昭和47年)に取り壊されると、翌年跡地に再び平屋建の宮邸本館建設し2004年平成16年)に宣仁親王妃喜久子薨去するまで使用した。また和館仁和寺移築され貴賓室高松宮記念書院」として使用されている(非公開)。現在、宮邸敷地および邸宅高輪皇族邸として無人のまま宮内庁管理下におかれている1995年平成7年)に「競輪競艇などに名義貸しをして毎年1000万近く謝礼受けていた」ことが国会で問題視された。当時藤森昭一宮内庁長官は「宮家で使う金としてではなく公共のために寄付する意向だった」と説明した2017年平成29年12月2019年4月明仁上皇譲位後設置される予定仙洞御所改修従来東宮御所を、上皇宮廷転用)までの御假寓仙洞仮御所」として使用されることが発表された。 職員住宅だった敷地南東部分は喜久子妃の薨去後売却され 住友不動産2007年、高級分譲賃貸マンション「クラッシィハウス高輪」を竣工一室高松宮妃癌研究基金本部事務所入居し事務所内には宮邸の居室再現され宣仁親王喜久子妃が愛用し調度品展示されている(非公開)。

※この「宮邸」の解説は、「高松宮」の解説の一部です。
「宮邸」を含む「高松宮」の記事については、「高松宮」の概要を参照ください。

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