かべ‐しろ【壁代】
壁代
壁代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 00:57 UTC 版)
壁代(かべしろ)は几帳から台と柱を取って、内法長押(うちのりなげし)に取り付けたようなカーテンである。約3mの柱間を覆うのだから横幅も丈も几帳に使うものよりかなり大きい。壁代は綾絹製で併仕立。表は几帳と同じく朽木形文などの模様で裏は白地である。 『類聚雑要抄』巻第四には「壁代此定ニテ、七幅長九尺八寸也」とある。壁代は通常取り付ける高さより約2尺長い。余った部分はちょうど几帳の裾のように外側に出す。通常御簾の内側は四尺几帳だが、冬場は寒気を避けるために御簾の内側に壁代を掛け、その内側にまた几帳を立てた。 御簾を巻き上げるときは壁代も巻き上げるのを常とし、そのときは木端(こはし)という薄い板を芯にいれて共に巻き上げ野筋で結ぶ。野筋とは帷に垂れ下がっている絹の紐である。几帳にも付いている。画像06の中段に御簾の裏側に巻き上げられた壁代が描かれている。 壁代の一種に引帷(ひきもの)というものもあり、室内を仕切るのに用いる。
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