八寒地獄(参考)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 22:08 UTC 版)
八寒地獄の名称は次のとおり。 頞部陀(あぶだ)地獄 Arbuda 八寒地獄の第一。寒さのあまり鳥肌が立ち、身体にあばたを生じる。「あばた」という語源自体が、この「あぶだ」が由来となっている(藤井正雄 『仏教早わかり事典』 日本文芸社 1997年(平成9年) p.254.)。 尼剌部陀(にらぶだ)地獄 Nirarbuda 八寒地獄の第二。鳥肌が潰れ、全身にあかぎれが生じる。 頞哳吒(あたた)地獄 Atata 八寒地獄の第三。寒さによって「あたた」という悲鳴を生じるのが、名前の由来。以下「虎虎婆」まで共通。 臛臛婆(かかば)地獄 Hahava 八寒地獄の第四。寒さのあまり舌がもつれて動かず「ははば」という声しか出ない。 虎虎婆(ここば)地獄 Huhuva 八寒地獄の第五。寒さのあまり口が開かず「ふふば」という声しか出ない。 嗢鉢羅(うばら)地獄 Utpala 八寒地獄の第六。嗢鉢羅は(青い睡蓮)を意味するサンスクリット utpala- の音写。全身が凍傷のためにひび割れ、青い蓮のようにめくれ上がる事から「青蓮地獄」とも呼ばれる。 鉢特摩(はどま)地獄 Padma 意訳で「紅蓮地獄」とも呼ばれる八寒地獄の第七。鉢特摩(はどま)は(蓮華)を意味するサンスクリット padma- の音写。ここに落ちた者は酷い寒さにより皮膚が裂けて流血し、紅色の蓮の花に似るという。 摩訶鉢特摩(まかはどま)地獄 Mahapadma 意訳で「大紅蓮地獄」とも呼ばれる八寒地獄の第八。八寒地獄で最も広大。摩訶(まか)は(大)を意味するサンスクリット mahā- の音写。ここに落ちた者は、紅蓮地獄を超える寒さにより体が折れ裂けて流血し、紅色の蓮の花に似るという。
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