光背とは? わかりやすく解説

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こう‐はい〔クワウ‐〕【光背】

読み方:こうはい

仏身から発する光明かたどった仏像背後にある飾り頭部のものを頭光(ずこう)、身体部のものを身光(しんこう)といい、中国・日本ではこの二重円光式を主体とする。さらにその周縁火焔(かえん)を付し全体蓮弁形にすることが多く、これらを併せて挙身(こしん)光という。御光(ごこう)。後光(ごこう)。

光背の画像

光背

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/18 07:10 UTC 版)

光背(こうはい)とは、仏像仏画などの仏教美術や、キリスト教美術などにおいて、神仏や聖人の体から発せられる光明を視覚的に表現したものである。


  1. ^ a b 仏教美術事典、297頁。
  2. ^ 仏教美術事典、298頁。


「光背」の続きの解説一覧

光背

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 15:24 UTC 版)

ムハンマドの表象」の記事における「光背」の解説

最初期ムハンマド画には光背が必ずあるわけではないが、ある場合キリスト教美術様式にもみられるような丸い形だった。その後仏教あるいは中国的な様式である炎のように伸びた光背、後光より一般的になっていった。光背あるいは炎は頭のまわり描かれるだけでなく、体全体覆っている場合がほとんどであり、光だけが描かれ身体そのものみえない挿絵もある。このように光に包むことで真実主義による表象から生じ問題避けとともにムハンマドの人ととなりは文章で伝えられる身体描かれているときは、顔はベールで被われていることもある。こういった描き方は、ペルシアサファヴィー朝勃興のときから始まっており、崇拝畏敬の念表わすために行われている。ムハンマドだけでなくその妻や他のイスラム預言者も、絵の中に登場するときは同じよう描かれている。 イスラム美術初期の研究者であるトーマス・W・アーノルドは、かつて次のように述べていた。「イスラム教徒は、仏教キリスト教がそうであったように信仰付随するものとしての絵画をけっしてよろこばなかった。モスク宗教画飾られることはないし、異教教え説明した信心深めるための写実的な美術品もない」。イスラム教キリスト教比較して、「したがってイスラム美術には宗教画伝統などない。どのような様式描写であっても美術史的な発展遂げたことはなく、宗教的なテーマに関する画家ごとの流派もなかった。キリスト教の教会における権威相当するような宗教思想指導者に関す手引きどもってのほかである」。 ムハンマド肖像は、今日でも議論分かれる問題であり、中東ではそれを許容しない国が多い。例えば、1963年にはメッカ巡礼したトルコ人描いた記事パキスタンでは発禁となった。なぜならヴェールのないムハンマド描いたミニアチュール画像含んでいたからである。 おそらくナッカシュ・オスマン(英語版)による、1595年完成したオスマントルコ語写本預言者伝(英語版)より、ムハンマド誕生 ヒラー山ムハンマド メッカに向かうムハンマドと、天使ジブライール、イスラーフィールアズライール バドルの戦いに臨むムハンマド ムハンマドとその仲間の前でナディール・イブン・ハーリス(英語版)の首をはねるアリー ラシードゥッディーン編纂した集史』より、ムハンマドとバヒラの邂逅エジンバラ大学図書館所蔵写本1315年頃のムザッファル朝時代タブリーズ描かれ挿絵) 『集史』よりナディール族(英語版)の降伏受け入れる(乗馬姿の)ムハンマド カアバ異教偶像破壊するムハンマド カアバ黒石奉納するムハンマドミニアチュール画(『集史』より、1315年頃) 『預言者伝』より「カアバムハンマド」。ムハンマドの顔はヴェール覆われている The destruction of idols at the Kaaba. Muhammad (top left and mounted at right)[要出典] is represented as a flaming aureole. From Hamla-i haydarî ("Haydar's Battle"), Kashmir, 1808. Muhammad's Call to Prophecy and the First Revelation; in the Majmac al-tawarikh (Compendium of Histories), c. 1425; Timurid, Herat, Afghanistan Journey of the Prophet Muhammad in the Majmac al-tawarikh (Compendium of Histories), c. 1425; Timurid. Herat, Afghanistan. Miraj image from 1539–43, reflecting the new, Safavid convention of depicting Muhammad veiled. An image from the Houghton Shahnameh (Metropolitan Museum of Art). Detail showing Muhammad, Ali, and the companions at the Massacre of the Prisoners of the Jewish Tribe of Beni Qurayzah, 19th-century text by Muhammad Rafi Bazil. Both Muhammad (upper right) and Ali (center) are depicted as columns of flame rather than illustrated directly. Muhammad and Khadija performing the first wudu, as illustrated in the Siyer-i Nebi The Investiture of Ali at Ghadir Khumm, MS Arab 161, fol. 162r, AD 1309/8 Ilkhanid manuscript illustration. Death of Muhammad Muhammad's ascent into the Heavens, a journey known as the Mi'raj, as depicted in a copy of the Bostan of Saadi. "Mohammed's Paradise", Persian miniature from The History of Mohammed, BnF, Paris.

※この「光背」の解説は、「ムハンマドの表象」の解説の一部です。
「光背」を含む「ムハンマドの表象」の記事については、「ムハンマドの表象」の概要を参照ください。


光背

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 02:00 UTC 版)

法隆寺金堂釈迦三尊像」の記事における「光背」の解説

蓮弁形光背は頭光(ずこう)・身光部とその外側周縁部からなる中尊頭部の後に当たる頭光部は全体円形をなす。頭光中心部には蓮肉部の大き単弁蓮華文を置き、これの周囲には同心円状に輻状文帯、重圏文帯、連珠文帯、忍冬唐草文帯が順にめぐる。各帯の輪郭は太い突線で区切られている。頭光部の頂上には蓮台上の火焔宝珠を表す。頭光部の直下身光部は、左右端に蓮華荷葉文の垂直の帯を置き、これらに挟まれ中央部無文である。光背の周縁部全面S字状・逆S字状の渦巻き状の文様を表すが、これは火焔表現したのである周縁部には計7体の化仏(けぶつ)を表す。 蓮弁形光背の上端部損傷してひびが入り前方折れ曲がっている。前述のとおり、創建法隆寺670年火災遭っており、前述の光背の損傷は、火災時に釈迦三尊像搬出する際に生じたものではないか想定する研究者もいる。蓮弁形光背の外枠側面には左右とも13個の枘穴が残っており、もとはここに何かを取り付けていたとみられる。これについては、他の事例から類推して、光背周縁部のさらに外側飛天像を取り付けていたのではないかとの説が、明治時代平子鐸嶺によって唱えられている。蓮弁形光背の外側飛天像を取り付けた実例は、たとえば法隆寺献納宝物中の甲寅年銘光背にみられる両脇侍像の光背は、複弁蓮華文周囲忍冬唐草文、そのさらに外側火焔文を表す。

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