にじゅうはっ‐しゅく〔ニジフハツ‐〕【二十八宿】
読み方:にじゅうはっしゅく
1 古代中国で、月・太陽などの位置を示すために、赤道・黄道(こうどう)付近で天球を28に区分し、それぞれを一つの宿としたもの。月はおよそ1日に一宿ずつ動く。
[補説] 角(かく)(すぼし)・亢(こう)(あみぼし)・氐(てい)(ともぼし)・房(ぼう)(そいぼし)・心(しん)(なかごぼし)・尾(び)(あしたれぼし)・箕(き)(みぼし)・斗(と)(ひきつぼし)・牛(ぎゅう)(いなみぼし)・女(じょ)(うるきぼし)・虚(きょ)(とみてぼし)・危(き)(うみやめぼし)・室(しつ)(はついぼし)・壁(へき)(なまめぼし)・奎(けい)(とかきぼし)・婁(ろう)(たたらぼし)・胃(い)(えきえぼし)・昴(ぼう)(すばるぼし)・畢(ひつ)(あめふりぼし)・觜(し)(とろきぼし)・参(しん)(からすきぼし)・井(せい)(ちちりぼし)・鬼(き)(たまおのほし)・柳(りゅう)(ぬりこぼし)・星(せい)(ほとおりぼし)・張(ちょう)(ちりこぼし)・翼(よく)(たすきぼし)・軫(しん)(みつかけぼし)の28。
書名別項。→二十八宿
2 連句の形式の一。初表(しょおもて)6句・初裏8句、名残の表8句・裏6句の28句を一巻としたもの。
にじゅうはっしゅく〔ニジフハツシユク〕【二十八宿】
二十八宿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/04 02:50 UTC 版)
二十八宿(にじゅうはっしゅく[注 1])とは、天球を28のエリア(星宿)に不均等分割したものであり、二十八舎(にじゅうはっしゃ)ともいう。またその区分の基準となった天の赤道付近の28の星座(中国では星官・天官といった)の事である。二十七宿・十二直などと共に使用されることが多い。
注釈
- ^ a b “十二直と二十八宿どっちを参考にしたらいい?違いは何?”. web.archive.org (2022年9月27日). 2023年1月14日閲覧。
- ^ “暦の素朴な疑問・二十八宿と二十七宿?”. web.archive.org (2023年1月15日). 2023年1月15日閲覧。
- ^ “二十八宿と二十七宿が同じ?”. web.archive.org (2021年9月22日). 2023年1月14日閲覧。
- ^ “暦Wiki/二十八宿 - 国立天文台暦計算室”. web.archive.org (2022年8月18日). 2023年1月15日閲覧。
- ^ “暦と二十八宿の関係”. web.archive.org (2014年9月18日). 2023年1月15日閲覧。
- ^ 劉, 信芳「曾侯乙墓衣箱上的宇宙圖式」『高知大学学術研究報告 人文科学編』第55号、高知大学、2006年、71-81頁、ISSN 0389-0457“曾侯乙墓より出土した五件の衣箱のうち、この一件(標本E66)の箱蓋上には二十八宿の名称が記されており、蓋面の右側には一匹の青龍が、左側には一匹の白虎が描かれている。” 含 日本語・英語要旨
- ^ 佐藤明達「高松塚古墳と「星座の親しみ」」『天界』第62巻第676号、東亜天文学会、1981年9月、p239-242、ISSN 0287-6906。
- ^ 佐藤明達「高松塚古墳と「星座の親しみ」補遺」『天界』第63巻第686号、東亜天文学会、1982年7月、p181-183、ISSN 02876906。
- ^ 河津秀明、真貝寿明「古星図に見る歴史と文化--高松塚古墳に描かれた28星宿を示すアプリケーションの制作」『天文教育』第20巻第3号、天文教育普及研究会、2008年5月、45-51頁、ISSN 1346-616X。
- ^ 廣瀬覚「001 高松塚古墳の墳丘仮整備工事が竣工」『奈文研ニュース』第35号、独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所、2009年12月、1-1頁。
- ^ 成田聖「009 飛鳥資料館 春期特別展「星々と日月の考古学」」『奈文研ニュース』第40号、独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所、2011年3月、8-8頁。
- ^ 相原嘉之「書評と紹介 泉武著『キトラ・高松塚古墳の星宿図』」『日本歴史』第846号、吉川弘文館、2018年11月、89-91頁、ISSN 0386-9164。
- ^ 森田龍遷は『密教占星法』( 高野山大学出版部、1941年)の中で「(密教占星術は)二十七宿が正当でこちらを使用するべき」と色々な文献を上げて解説している。
- ^ 安部晴明簠簋内伝図解 1912, pp. 67–199.
- ^ 安部晴明簠簋内伝図解 1912, p. 100-101.
- ^ 黄金贵 (编)『中国古代文化会要』西泠印社出版社、杭州、2007年、31頁。ISBN 978-7-80735-159-7。
- ^ a b “二十八星宿” (中国語). 大甲鎮瀾宮. 大甲鎮瀾宮. 2022年4月8日閲覧。
- ^ 网易 (2022年1月8日). “十二生肖是如何来的?俗语:“岁过六四二,年从虚宿起”,啥意思”. www.163.com. 2022年4月8日閲覧。
- ^ 北京晚报 (2020年2月1日). “十二生肖中鼠为什么排第一”. tech.sina.com.cn. 2022年4月8日閲覧。
- ^ 宮川 了篤 (1997). “明治期にみる日蓮宗修法史の一考察”. 印度學佛教學研究 45 (2) .
- ^ “香港太空館 - 研究資源 - 天象文學《丹元子步天歌》”. www.lcsd.gov.hk. 2022年4月7日閲覧。
- ^ 山田利博「文学としてのマンガ(6)渡瀬悠宇作『ふしぎ遊戯』の構成美について」『宮崎大学教育文化学部紀要 人文科学』第7号、2002年9月、1–7頁。
- ^ 二十八宿の 「宿」 の字音は本来去声の 「シュウ」(中古拼音 siuh、現在の拼音はxiù)であって、入声の「シュク」(現在の拼音はsù)ではないとされている。しかし、現在では一般に 「にじゅうはっしゅく」 と呼ばれている。
- ^ 『安部晴明簠簋内伝図解』pp. 103-111による(ただし、読みなので現代仮名遣いに改めた)。別の読みがあるものもある。
- ^ 『雑事類編』の天明本による(ただし、読みなので現代仮名遣いに改めた)。別の読みがあるものもある。
- ^ 距星は明代から清代にかけて西洋のイエズス会士の観測を元に同定したもの。年代によって異なるものもある。また学者によって異説があるものもある。
- ^ プレアデス(プレアデス星団ではない)に相当。
- ^ ヒアデス(ヒアデス星団ではない)に相当。
- ^ 参考文献の表現のママ。中国語の読みを類推すると「しんしゅく」。
- ^ 参考文献の表現のママ。うみへび座にはυ星は2星あり、厳密にはυ1星。
二十八宿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 08:43 UTC 版)
二十七宿に牛宿を加えたものが二十八宿。 諸尊真言サンスクリット語訳牛宿 ノウマク・サマンダ・ボダナン・アビシャ・ダキシャタラ・ソワカ namaḥ samantabuddhānāṃ Abhijit nakṣatra svāhāナマハ サマンタ ブッダナーン アビジト ナクシャトラ スヴァーハー 帰命したてまつる。あまねき諸仏に。アシュヴィニーよ。スヴァーハー。
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二十八宿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 08:19 UTC 版)
地球から観測する場合、歳星である木星は約12年の周期で黄道を一周し、子年からの順で毎年の最初にそれぞれ虚宿、牛宿、尾宿、房宿、亢宿、翼宿、星宿、鬼宿、觜宿、昴宿、婁宿、室宿の方向で出現するため、二十八宿のうち12宿を代表する動物は十二の生肖になるという説がある。 四神/七曜木金土日月火水東方青龍角木蛟 亢金龍(辰) 氐土貉 房日兎(卯) 心月狐 尾火虎(寅) 箕水豹 北方玄武斗木獬 牛金牛(丑) 女土蝠 虚日鼠(子) 危月燕 室火猪(亥) 壁水貐 西方白虎奎木狼 婁金狗(戌) 胃土雉 昴日鶏(酉) 畢月烏 觜火猴(申) 参水猿 南方朱雀井木犴 鬼金羊(未) 柳土獐 星日馬(午) 張月鹿 翼火蛇(巳) 軫水蚓
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二十八宿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 06:42 UTC 版)
詳細は「二十八宿」を参照 黄道上には、次のような星官がある。 四象宿名前宿西洋との対応東方青龍春 角 角宿 おとめ座 亢 亢宿 おとめ座 氐 氐宿 てんびん座 房 房宿 さそり座 心 心宿 さそり座 尾 尾宿 さそり座 箕 箕宿 いて座 北方玄武冬 斗 斗宿 いて座 牛 牛宿 やぎ座 女 女宿 みずがめ座 虚 虚宿 みずがめ座/こうま座 危 危宿 みずがめ座/ペガスス座 室 室宿 ペガスス座 壁 壁宿 ペガスス座/アンドロメダ座 西方白虎秋 奎 奎宿 アンドロメダ座/うお座 婁 婁宿 おひつじ座 胃 胃宿 おひつじ座 昴 昴宿 おうし座 畢 畢宿 おうし座 觜 觜宿 オリオン座 參 参宿 オリオン座 南方朱雀夏 井 井宿 ふたご座 鬼 鬼宿 かに座 柳 柳宿 うみへび座 星 星宿 うみへび座 張 張宿 うみへび座 翼 翼宿 コップ座/うみへび座 軫 軫宿 からす座
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