レコードプレーヤーとは? わかりやすく解説

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レコード‐プレーヤー【record player】

読み方:れこーどぷれーやー

レコード録音された音を再生する装置。ターンテーブル・モーター・ピックアップなどからなるプレーヤーレコードデッキ


レコードプレーヤー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 15:01 UTC 版)

レコードプレーヤー英語: record player, turntable)は、アナログレコードを再生する音響機器である。蓄音機(アメリカ英語: phonograph、イギリス英語: gramophone)とも。古くは蓄音機と称した。用語としては、SP盤(もしくは初期の蝋管レコード)専用のものを「蓄音機」(駆動と音声信号の再生に電気を利用するものは「電気蓄音機」、略して「電蓄」)、LPレコードがかけられるもの(初期アメリカでは45回転専用プレーヤーもあった)を「レコードプレーヤー」と呼んでいる。最近ではDJ(ディスクジョッキー)用語から「ターンテーブル」と呼ぶ事が多い。


注釈

  1. ^ 直接駆動は先にオープンリールテープレコーダーなどで採用されていたが、レコードプレーヤーは回転速度が桁違いに低いため難しい。 4.76 cm/s と低速なコンパクトカセットのキャプスタン軸でも回転速度は 300 rpm 以上ある。
  2. ^ 前年の 1969 年に松下電器が SP-10 の発表を行ったが、 1970 年の製品の発売はソニー TTS-4000 の方が早い。また同年にはデンオンも業務用の直接駆動方式「ステレオ円盤再生機」 DN-302F を発売している。なお、はるか以前の 1929 年にトーレンスが直接駆動のレコードプレーヤーの特許を取得しているが、当時はトランジスタの発明以前であり、ようやく五極管が登場した年では精密な回転速度制御など不可能で、トーレンスがベルト駆動に戻ってしまったのは当然といえる。
  3. ^ 松下電器テクニクス SP-10 は DC モーター、ソニー TTS-4000 、デンオン DN-302F は AC モーターであった。
  4. ^ スロットレス DC モーターにはコギングトルクはないが、トルクむらがないわけではない。
  5. ^ かつての松下電器テクニクスは直接駆動方式レコードプレーヤーのモーターに、 SL-QL1 など僅かな例外を除き、ほとんどスロット付き DC モーターを用いていた。ただし 2016 年になって発売された SL-1200G シリーズではスロットレス DC モーターが採用されている。
  6. ^ これはカートリッジの機械的な取り付けについてであり、電気的な適合性、たとえばそのフォノイコライザに MC 型カートリッジを接続して使えるかどうかなどはまた別の話である。
  7. ^ 範囲は決まっているが一意に決まっていない。これは最初から規格があったのではなく、後からできたためである。
  8. ^ 同社のレコードプレーヤーテクニクス SL-10 と付属カートリッジ EPC-310MC で初めて使用された。
  9. ^ T4P 規格カートリッジにアダプターを付けて IEC/JIS 規格カートリッジとして使用することは原理的に可能で、実際にそのようなアダプターも存在するが、 IEC/JIS 規格のカートリッジを T4P 規格のカートリッジとして使用することは通常は不可能。
  10. ^ オーディオテクニカ「AT-30E」、パイオニア「PN-33MC」など。
  11. ^ DENON「DL-107B」など。
  12. ^ 中堅以上ではかつての主要メーカーで、倒産した「ナガオカ」のOB社員によって1990年に再設立された「ナガオカトレーディング」、オーディオテクニカデノンデノン コンシューマー マーケティング)などが存在する。オルトフォンなど、海外メーカー製品や中小の高級品メーカーの製品を含めればこの限りではない。
  13. ^ 製造は関連会社のナガオカ(本社・山形県東根市)で請け負っている。
  14. ^ NHK放送技術研究所とDENONの共同開発品。
  15. ^ audio-technica社製のMC型、MM(VM=PATのオリジナル発電方式)型など。
  16. ^ 日本精機宝石工業
  17. ^ アーピス・ジャパン
  18. ^ 2000年代以降の新製品では、中級以上の機種で2チャンネル用として使用される例が若干ある。
  19. ^ カッター針の厚みがあるので音溝を切れる角度に制限がある。
  20. ^ 時定数 3180 μs (50 Hz), 318 μs (500 Hz), 75 μs (2122 Hz)。
  21. ^ 実はそうなっていないという説もあるが、たとえ現代の装置で他のイコライザー特性で再生する方が自然に聴こえるとしても、そのレコードがそのイコライザー特性で再生されることを前提に作られたとはいえない。もともと各イコライザー特性の差異はさほど大きくない上に、1960年代までのピックアップやオーディオ装置の特性は現代ほど平坦ではなく、当然ながら当時のレコードは当時の装置で当時の感覚で聴かれることを想定して作られているからである。また、たとえカッティング設備のイコライザー装置が旧来のものだったとしても、それで制作されたレコードのイコライザー特性が旧来のままとは限らない。イコライザー特性とは単なる周波数特性なので、カッティング設備のどこかに差分の補正回路を入れればイコライザー特性は変わってしまう。
  22. ^ IEC 60098 では RIAA イコライザー特性の時定数に加え、サブソニックを抑える目的で再生時に 7950 μs (20 Hz) の HPF を推奨していた。しかしこれは普及せずに終わった。
  23. ^ 繊細なピックアップ出力を長く引き回さずに済むので、業務用レコードプレーヤーではアナログレコード時代から普通だった形態である。
  24. ^ ピックアップの標準である MM 型カートリッジの出力電圧が低いためである。オーディオのアナログ信号による一般相互接続の基準動作レベルは 200 mVr.m.s. なのに対し、 MM 型カートリッジの基準動作レベルは 1 kHz において 2 mVr.m.s. 程度であり、約 1/100 (−40 dB) にすぎない。すなわちフォノイコライザの電圧感度は 1 kHz において一般のオーディオ入力の 100 倍 (+40 dB) 程度である。
  25. ^ 負荷抵抗もフォノイコライザの入力抵抗と接続ケーブルの絶縁抵抗が並列となるが、絶縁抵抗は 1 MΩ以上とれるため無視できる。これに対し負荷容量は接続ケーブルの容量が 100 pF 以上もあり、フォノイコライザの入力容量とあまり変わらないので無視できない。
  26. ^ 少数ながら MM 型カートリッジと同程度の出力電圧を有する MC 型カートリッジも存在し、それらは MM 型と同様に接続して使用できる。むしろ MM 型と同様に接続しなければならない。

出典

  1. ^ a b c 藤本正熙、柴田憲男・村岡輝雄・武藤幸一・佐田無修 著、井上敏也 編『レコードとレコード・プレーヤー』ラジオ技術社、1979年。 
  2. ^ JIS S 8601「ディスクレコード」日本産業標準調査会経済産業省)、JIS S 8516「スタイラス」日本産業標準調査会経済産業省)、IEC PUB 98
  3. ^ 海老沢徹『フォノ・カートリッジ大全』アイエー出版、東京、29頁。 


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レコードプレーヤー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/08 03:46 UTC 版)

フライホイール」の記事における「レコードプレーヤー」の解説

レコード盤回転速度安定させるため、ターンテーブルフライホイール機能併せ持つ

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「レコードプレーヤー」を含む「フライホイール」の記事については、「フライホイール」の概要を参照ください。

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