チタンとは? わかりやすく解説

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チタン【(ドイツ)Titan】


チタン【Titan】

読み方:ちたん

ティタン


チタン

英語 titanium

銀白色光沢のある金属で、酸化物のかたちで多量に産出する比重4.5軽くて強く、しかも耐食性優れているため、化学装置熱交換器用いられている。ただ、高融点金属であるため製錬難しとともに、難削材であるため高価であり、利用範囲狭めている。

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

チタン

【別称】チタニウム
エキゾーストパイプなどに多く使われている素材で、軽くて腐蝕に強いという特質を持つ。独特の焼け色も人気となっている。一般的には、チタン製マフラーとかチタンサイレンサーというように使われるが、実際に使用されるのは、チタンをベースにしたチタニウム合金である。 材料費加工代がかさむので、まだまだ高価な素材である。
チタン


関連用語サイレンサー エキゾーストパイプ

チタン(Ti)

チタン(Titaniumチタニウム)は、元素記号 Ti表され原子番号22原子量は約47.90比重は4.54(g/cc)である。名前はギリシャ神話巨神ティタンタイタンとしても知られる)に因む銀灰色遷移元素で、チタン族に属する。純粋なものは耐食性高く展性延性富み引張強度大きい(硬くかつ軟らかく強い)。空気中では常温酸化被膜作り内部保護される遷移金属としては次いで地殻中に豊富に存在する原子価は、2価・3価または4価である。
チタンの合金は、航空機材料などに利用されるまた、その軽さ優れた機械的性質生体組織との親和性の高さなどの理由により、人工歯根人工関節などにも用いられる非磁性
ステンレス鋼添加されると、安定した炭化物をつくり、オーステナイト系ステンレス鋼粒界腐食防止する。耐クリープ強度を増す。結晶粒微細化する。しかしO,Nと化合しやすく清浄度害しやすい。

物質名
チタン
英語名
Titanium
元素記号
Ti
原子番号
22
分子量
47.88
発見
1791年
原子半径(Å)
1.47
融点(℃)
1675
沸点(℃)
3262
密度(g/cm3
4.54
比熱(cal/g ℃)
0.126
イオン化エネルギー(eV)
6.82
電子親和力(eV)
0.2


チタン


チタン

作者プリーモ・レーヴィ

収載図書周期律元素追想
出版社工作舎
刊行年月1992.9
シリーズ名プラネタリークラシクス


チタン (Titanium)

最近ドライバーヘッド合金として良く使われる硬くて軽い (比重4.42) 金属比重は、7.86。主に2種類合金使用される鋳造用の 6-4 チタン (6% Al, 4% Va) と鍛造用のベータチタン (15% Va, 3% Cr, 3% Al, 3% Ni) である。
 
» 素材のお話 (ゴルフ用具に良く使われている素材について)


チタン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 08:18 UTC 版)

チタン: Titan [tiˈtaːn] ( 音声ファイル): titanium [taɪˈteɪniəm] ( 音声ファイル): titanium中国語: )は、原子番号22の元素元素記号Ti第4族元素遷移元素のひとつ。チタニウムとも呼ばれる。


  1. ^ Andersson, N. et al. (2003). “Emission spectra of TiH and TiD near 938 nm” (英語). J. Chem. Phys. 118: 10543. doi:10.1063/1.1539848. http://aip.scitation.org/doi/10.1063/1.1539848. 
  2. ^ チタン合金の荒加工に最適な長刃長カッタ『ExtendedForceMill』登場”. タンガロイ. 2023年12月4日閲覧。
  3. ^ キタノドラム
  4. ^ 「山口さんのチタン画 「梅」と「天の川」銀座に」『毎日新聞』2006年7月6日、24面、地域のニュース。
  5. ^ クレカが金属製! 「ラグジュアリーカード」日本上陸”. 日経トレンディ (2016年11月15日). 2017年10月29日閲覧。
  6. ^ PERIODIC TABLE OF ELEMENTS: LANL (英語)
  7. ^ 『ステルス戦闘機 スカンク・ワークスの秘密』ベン・R. リッチ (著)、増田 興司 (訳) 講談社 (1997/01) ISBN 4-06-208544-5
  8. ^ 『原色現代科学大事典9化学』「第3章 金属ー生活を支える物質I」神保元二・山田圭一(責任編集)、堀内良(執筆)、株式会社学習研究社、1968年、p.71
  9. ^ 『原色現代科学大事典9化学』「第3章 金属ー生活を支える物質I」神保元二・山田圭一(責任編集)、堀内良(執筆)、株式会社学習研究社、1968年、p.71・72
  10. ^ 『原色現代科学大事典9化学』「第3章 金属ー生活を支える物質I」神保元二・山田圭一(責任編集)、堀内良(執筆)、株式会社学習研究社、1968年、p.72
  11. ^ 小泉, 昌明 (1988), “最近のチタンの溶解技術およびチタンインゴットの品質問題とその解決法”, 鉄と鋼 74 (2): 215-223, https://doi.org/10.2355/tetsutohagane1955.74.2_215 


「チタン」の続きの解説一覧

チタン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 05:09 UTC 版)

「ねじ」の記事における「チタン」の解説

チタンは耐食性軽量性優れ非磁性であり、ほとんどの点で鉄鋼上回る特性持ち生体への親和性良い。特に海水対す耐食性高く金属疲労起こし難いため、錆びて困り強度求められる部分使用されることが多い。熱伝導性悪く加工においては工具磨耗しやすく、チタン自身価格も高い。純チタン2種呼ばれるTP340がよく使われる

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チタン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/05 08:40 UTC 版)

真空用材料」の記事における「チタン」の解説

チタンは軽く強く腐食しない耐熱性良好である。特に真空用途には化学的に活性度が高くガス反応しやすいという性質利用して、チタンゲッタポンプのゲッター材料活性合金法によるセラミック電子管などに使用されるガスとは活発に反応し酸素窒素水素反応して化合物作るまた、真空構造材としてもチタン合金使用される

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チタン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/07 17:17 UTC 版)

フレーム素材 (自転車)」の記事における「チタン」の解説

丈夫で長持ちかつ、軽量な素材だが、非常に活性の高い素材であることから溶接などの加工手間がかかりどうしても高価になってしまう。この素材取り扱うメーカーは主に少数で高級フレーム製作するところにまっている。日本国内ではパナソニック サイクルテックティグ(TIG)などがチタンフレーム販売している。チタン素材異種金属組み合わせる電位差による腐食焼きつき起こしやすいので、組み付けの際には接触する部分焼き付き防止剤を塗るなどユーザー側で気をつけなければならない最近は、カーボン・アルミ素材性能向上や、カーボンバックなどのハイブリッドフレームに押され市場としては縮小傾向にあるが、独特な乗り味(アルミフレームとクロモリフレームの中間と言われる)と独特の光沢などが一定の支持を受け続けている。 長所 振動吸収性ある程度あり、フレーム寿命長く軽い。 短所 CFRPフレーム比べる安価ではあるが、金属系フレーム材料としては比較高価である。加工賃や加工難易度高く純チタン、3Al-2.5V、6Al-4V以外のチタン合金パイプ実用化されていない

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チタン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 04:16 UTC 版)

栄養素 (植物)」の記事における「チタン」の解説

イシモLithothamnia sp.はチタン(Ti)を海水中濃度の数百倍から数千倍以上の濃度で含む。今まで見つかった中で最高の植物Ti含量は2×10-3%である。Ti強力な還元剤である。Ti葉緑体合成関与するTi根粒菌アゾトバクター発育好影響与える。5-10g/Lの二酸化チタンTiO2は最もAzotobacter vinelandiiの生育向上させる。このとき、TiO2与えなかった場合比べて数は数倍となる。TiO2アゾトバクター細胞壁透過性高め基質輸送促進していると考えられている。

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チタン(チタニウム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/11 22:48 UTC 版)

メタリカメタルカ」の記事における「チタン(チタニウム)」の解説

実在金属

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チタン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/21 08:38 UTC 版)

同素体」の記事における「チタン」の解説

チタンは882 °Cで六方最密充填構造(αチタン)から体心立方構造(βチタン)に転移する

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チタン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 17:57 UTC 版)

コッヘル」の記事における「チタン」の解説

硬くて軽量だが、加工難しく希少な金属のステンレスアルミ比べて高価格である。熱伝導率低くハンドル部分が調理中に熱くなりにくい、調理そのままコッヘルに口をつけても火傷しにくい等のメリットがある一方燃費悪く調理時間がかかる炊飯使用する場合ある程度経験要求されるなどの短所がある。

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チタン

出典:『Wiktionary』 (2017/12/10 00:14 UTC 版)

名詞

チタン

  1. 原子番号 22元素記号 Ti金属元素単体常温常圧では銀白色固体

語源

ドイツ語 Titan から。

訳語


「 チタン」の例文・使い方・用例・文例

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