スクランブル

実用日本語表現辞典

scramble

別表記：スクランブル

「scramble」の意味

「scramble」とは、急いで動く、混乱して動く、競争する、などの意味を持つ英単語である。また、卵をかき混ぜて調理することを指す場合もある。具体的な状況によって、その意味は異なるが、共通しているのは何らかの混乱や緊急性が伴っていることである。

「scramble」の発音・読み方

「scramble」の発音は、/ˈskræmbəl/であり、IPAのカタカナ読みでは「スクラムブル」となる。日本人が発音するカタカナ英語では「スクランブル」と読むことが一般的である。

「scramble」の定義を英語で解説

Scramble is a verb that means to move or climb quickly and in a disorganized or hurried manner, often in a competitive situation. It can also refer to the act of mixing or stirring something, such as eggs, to create a dish. The term is often associated with a sense of urgency or confusion.

「scramble」の類語

「scramble」に類似した意味を持つ単語には、hurry, rush, dash, scurry, hastenなどがある。これらの単語も緊急性や急ぐ様子を表すが、それぞれニュアンスが異なる。

「scramble」に関連する用語・表現

「scramble」に関連する用語や表現には、scrambled eggs（スクランブルエッグ）、scrambling（スクランブリング）、scrambler（スクランブラー）などがある。これらはそれぞれ、かき混ぜた卵料理、混乱して動く様子、オフロード用のオートバイを指す。

「scramble」の例文

1. He scrambled up the hill to catch the bus.（彼はバスに間に合うように急いで丘を駆け上がった。） 2. The children scrambled for the candy that was thrown on the ground.（子供たちは地面に投げられたキャンディーを取り合った。） 3. She scrambled the eggs for breakfast.（彼女は朝食にスクランブルエッグを作った。） 4. The soldiers scrambled to their positions when the alarm sounded.（警報が鳴ると、兵士たちは急いで自分の位置に移動した。） 5. The company scrambled to fix the issue before the deadline.（その会社は締め切り前に問題を解決するために急いだ。） 6. The climbers scrambled over the rocks to reach the summit.（登山者たちは山頂に達するために岩を急いで登った。） 7. The audience scrambled to their feet when the performance ended.（演奏が終わると、観客は急いで立ち上がった。） 8. The quarterback scrambled out of the pocket to avoid being sacked.（クォーターバックはサックされるのを避けるためにポケットから急いで出た。） 9. The students scrambled to finish their assignments before the deadline.（学生たちは締め切り前に課題を終わらせるために急いだ。） 10. The rescue team scrambled to save the people trapped in the building.（救助隊は建物に閉じ込められた人々を救出するために急いだ。）

（2023年6月13日更新）

デジタル大辞泉

スクランブル【scramble】

読み方：すくらんぶる

１ 国籍不明の航空機の侵入に際して、迎撃戦闘機が緊急に出動すること。緊急発進。「—をかける」

２ 音声や映像を電波伝送するとき、傍受を防ぐために、特定の復調装置でしか内容がわからないように信号電波を攪乱(かくらん)すること。

３ アメリカンフットボールで、クオーターバックがパスができないと判断して、みずからボールを持って突進すること。

４ 「スクランブルエッグ」の略。

５ 「スクランブル交差点」の略。

ビデオ用語集

スクランブル 【scramble】

映像や音声信号をエンコーダと呼ばれる特殊な装置で一定の暗号化法則に基づいて攪乱すること。これを元の形に戻して受信するには、暗号解読機能を持ったデコーダと呼ばれる特定の復調装置を接続した受信機が必要となる。BSやCSを利用した有料放送あるいはCATVでのペイサービスなどの伝送に利用される。

【参】付ー２５，２６

AV機器関連用語辞典

スクランブル

有料放送の場合料金支払い契約をした人のみ視聴が可能だが、契約をしていない場合画面が乱れ視聴が不可能となる。この画面が乱れた状態のこと。WOWOW、スター・チャンネル以外は当分スクランブルはかからない模様。

（執筆：オーディオビジュアル評論家 麻倉怜士）
※この情報は「1999～2002年」に執筆されたものです。

航空軍事用語辞典++

【スクランブル】(すくらんぶる)

scramble
かき混ぜること。

1. 航空機の緊急発進。
   一般的には、対領空侵犯措置を実施するため戦闘機などを緊急発進させる事を指す。
   このような任務を担当する基地では、予め準備を整えた戦闘機が用意されているのが普通。
   
   実際には組織的活動に必要な時間を考慮し、発令の数分前に関係各員に通達するのが通例。
   そのような通達なく、突如として行われるスクランブルは特に「ホットスクランブル」と呼ぶ。
   
   関連：地上要撃管制　アラート待機　5分待機　防空識別圏　ナマズスクランブル
   
   
   
   
2. 無線通信で、第三者に内容を傍受されることを防ぐため、変調周波数を頻繁に変更する事。
   オペレーターが手動で行うことは困難であり、スクランブラーと呼ばれる専用の機器を用いる。
   
   
3. コンピュータなどのデジタル通信においてデータの暗号化を行う事。
   これは軍事通信だけに限らず、民間でも広く行われている。
   

短編小説作品名辞典

スクランブル

作者若竹七海

収載図書スクランブル
出版社集英社
刊行年月1997.12

ウィキペディア

スクランブル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/02/26 06:31 UTC 版)

スクランブル（英語: Scramble）とは、地上待機の要撃戦闘機が警報を受けて緊急離陸すること。また戦闘機のほか、哨戒機、救難機等も緊急発進を実施することから、これらを指して用いられることもある。

ウィキペディア小見出し辞書

スクランブル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/03/16 05:06 UTC 版)

「アメリカン航空11便テロ事件」の記事における「スクランブル」の解説

モハメド・アタの8時33分の音声 8時33分のモハメド・アタのアナウンス。 この音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。 8時33分59秒、ボストン管制センターはAA11便から3度目のアナウンスを受信した： 誰も動かないように。我々は空港に引き返しつつある。愚かな動きをしないように。 8時37分08秒、付近を飛行中のUA175便にAA11便を探すよう管制官が依頼した。UA175便はこの時点ではまだハイジャックされておらず、AA11便を視認したパイロットはその位置と方向を返答した。この直後、AA11便は1分間に約3,200フィート（約975メートル）という平均降下率で降下を開始した。そして南に変針してニューヨークに向かった。 8時37分52秒、ボストン管制センターは北アメリカ航空宇宙防衛司令部 (NORAD) の下部組織である北東防空セクター（英語版） (NEADS) に直接連絡を取りAA11便がハイジャックされたことを通告した。AA11便のハイジャックに関して軍に届いた第一報だった。北東防空セクターは、マサチューセッツ州ファルマスにあるオーティス空軍基地（英語版）にF-15戦闘機2機のスクランブルを指示した。同時にハイジャックの知らせは、北東防空セクターからNORADの司令部へと順々に伝達された。8時46分、オーティス空軍基地の戦闘機2機に発進許可が下りた。この時、北東防空セクターは問題に直面していた。トランスポンダが切られたAA11を見失い、2機のF-15に行き先を指示できなかったのである。北東防空セクターでは、レーダーで必死にAA11便を探した。8時50分を過ぎた頃、AA11便がワールドトレードセンターに衝突したとの情報が同セクターに届いた。8時53分、離陸したF-15は空中待機に入っていた。

スクランブル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/06/02 06:45 UTC 版)

「航空自衛隊」の記事における「スクランブル」の解説

スクランブル発進回数の推移。2010年度以降、中国機に対する緊急発進が急増している。ロシアは軍用機によるわが国周回飛行をたびたび実施しており。2008年には、中国の31機とロシアの193機に対するスクランブルがあった。 2018年、これは中国の航空機638機とロシアの航空機343機に増加した。 年度緊急発進件数総計 国別内訳ロシア中国北朝鮮台湾その他令和2年度 725回 258回 458回 0回 0回 9回 令和元年度 947回 268回 675回 0回 0回 ４回 平成30年度 999回 343回 638回 0回 0回 18回 平成29年度 904回 390回 500回 0回 3回 11回 平成28年度 1168回 301回 851回 0回 8回 8回 平成27年度 873回 288回 571回 0回 2回 12回 平成26年度 943回 473回 464回 0回 1回 5回 平成25年度 810回 359回 415回 9回 1回 26回 平成24年度 567回 248回 306回 0回 1回 12回 平成23年度 425回 247回 156回 0回 5回 17回 平成22年度 386回 264回 96回 0回 7回 19回 平成21年度 299回 197回 38回 8回 25回 31回 平成20年度 237回 193回 31回 0回 7回 6回

スクランブル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/06/18 04:03 UTC 版)

「日本における衛星放送」の記事における「スクランブル」の解説

「限定受信システム#日本の主な方式」も参照 M方式パナソニックが開発。松下電器産業の頭文字に由来。ホテル向けアダルト番組や企業内通信サービスで使用していた 正極同期方式、正極同期と極性反転、走査線転移方式を併用。M方式デコーダと接続しスクランブル解除されていない状態では、音声は雑音としてしか聞こえず、画面上に同期の取れない白黒画面なノイズとなって映し出される 松下電器産業よりM方式デコーダ内蔵BS/CS通信チューナ（M-IRD）「TU-CSM100」。外付けM方式デコーダ「TZ-CSD610」が市販されていた NTT方式日本電信電話（NTT）が開発 JC-SATのNTT通信サービスで使用 コアテック方式コンディショナル ・アクセス ・テクノロジー研究所が開発。走査線内で入れ替え（ラインローテーション） WOWOWやCS BAANで使用されていた方式。CS-PCM放送ミュージックバードでも利用していたがPCM音声専用方式のためデコーダは流用できない 走査線内で不連続点が発生するため、伝送特性によっては画質に影響を与える 運用は財団法人放送セキュリティーセンター（現：一般財団法人放送セキュリティセンター）が行っていた COATECデコーダはWOWOW/St.GIGA契約と同時に契約者へ供給（JSBデコーダ/WOWOWデコーダ/St.GIGAデコーダ）され、BSチューナ/BS内蔵TV/BS内蔵VTRと外付け接続して使用 BS-PCM放送用St.GIGAデコーダはSt.GIGA音声放送専用であり、映像出力を持たないためWOWOWやCS BAAN用と共用する事は不可能だった。CS-PCM放送との共用も出来なかった 各社よりCOATECデコーダ内蔵BS/CSチューナ、CS-PCM放送用COATEC方式デコーダ内蔵チューナが発売され、内蔵型COATECデコーダカセットも市販された スカイポート方式走査線の順番を入れ替え（ラインパーミテーション） ソニーが開発。スカイポート通信・放送で使用されていた方式。コアテック方式よりも高画質であると言われる 各社よりSkyPortデコーダ内蔵BS/CSチューナ（IRD）や外付けSkyPortデコーダや内蔵型SkyPortデコーダカセットも市販された ソニー方式ソニーが開発。当時、郵政省（現：総務省）やミサワホームが主に使用していた。スカイポート方式と酷似している方式 B-MAC方式企業内通信サービスで使用 ビデオサイファ方式海外では比較的主流な方式であったが、日本国内での活用は1990年代早期に収束 東芝よりVideoCipherPlus方式デコーダ内蔵BS/CS通信チューナ（IRD）「CSR-302VF」が市販されていた 厳密にはスクランブルではないが、イベント中継や企業内通信に於いてMUSE方式アナログハイビジョンの利用もあった。MUSE方式を受信するためには高価なアナログハイビジョンテレビが必要であり、一般のNTSC方式テレビでは正常に受信できない。画面上に同期の取れないノイズが再現されるだけで一定のスクランブル効果もあった。

スクランブル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/05/17 23:16 UTC 版)

「ディカープリ」の記事における「スクランブル」の解説

残像を伴いながらの高速移動。弱は真横、中と強は斜め上に移動する。入力後に押したボタンによって移動の内容が変わったり、以下の派生技を出すことが可能。

スクランブル (scramble)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/02/14 09:06 UTC 版)

「アメリカンフットボールの用語集」の記事における「スクランブル (scramble)」の解説

パスを意図したプレイにおいて、クォーターバックがパスを投げることをあきらめ、自らボールを持って前進を図ること。結果的にランプレイとして扱われる。初めからクォーターバックがランを仕掛ける想定のプレーだった場合はスクランブルとは呼ばない。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

スクランブル

出典:『Wiktionary』 (2021/08/06 12:23 UTC 版)

語源

• 英語 scramble

名詞

スクランブル

1. (軍事) 緊急発進（国籍不明の航空機の侵入に際して、迎撃戦闘機が離陸する行動。）
2. 有料テレビ放送で、契約者にのみ放送するための電波の暗号化。
3. (アメリカンフットボール) クォーターバックがパスができないと判断して、自らからボールを持って突進すること。
4. 「スクランブルエッグ」の略。
5. 「スクランブル交差点」の略。
6. 「スクランブルレース」の略。

Weblio日本語例文用例辞書

「 スクランブル」の例文・使い方・用例・文例

• 誰もそれを理解することができないように、メッセージにスクランブルをかける
• 卵（揚げるかスクランブルされる）にベーコンを添えたもの
• スクランブルエッグという料理
• スクランブルレースというオートバイレース
• 慢性的な混雑を緩和するため，オックスフォード・サーカスは，東京のとても混雑した交差点である渋(しぶ)谷(や)のスクランブル交差点にならって設計し直された。