しめる
[助動][(しめ)|しめ|しめる|しめる|(しめれ)|(しめよ)]《使役の助動詞「しむ」の口語形》用言や助動詞「なり」「たり」などの未然形に付く。荘重な文章や講演口調の言いまわしなどに用いられる。使役の意を表す。…せる。…させる。「私をして言わしめれば、それは事実ではないと思う」→させる →せる
し・める【占める】
読み方:しめる
1 あるもの・場所・位置・地位などを自分のものとする。占有する。「三賞を一人で—・める」「国際経済の中で重要な役割を—・める」「業界トップの座を—・める」「連番で座席を—・める」
2 全体の中である割合をもつ。「賛成が過半数を—・める」「ビルの八割をテナントが—・める」
3 (「味をしめる」の形で)体験して、うまみを知る。良さを知って、次を期待する。「一度味を—・めたらやめられない」
し・める【▽染める】
しめ・る【湿る】
読み方:しめる
[動ラ五(四)]
1 乾いていたものが水分を含んでぬれた感じになる。水気を帯びる。「夜露で—・った地面」「—・っている洗濯物」
2 気がめいる。物思いに沈む。また、元気がなく沈んだ状態になる。振るわない。「—・って重苦しい雰囲気」「打線が—・って快音が聞かれない」
4 火が消える。
「火—・りぬめり」〈かげろふ・下〉
5 落ち着きがある。
し・める【絞める】
し・める【締める/閉める】
読み方:しめる
1 強く引っ張ったりひねったりして、緩みのないようにする。「三味線の糸を—・める」「元栓を—・める」「ねじを—・める」
2 長い布やひもなどを巻きつけて、緩まないように固く結ぶ。「帯を—・める」「ネクタイを—・める」
5
㋐(「緊める」とも書く)気持ち・態度などを緊張させる。また、管理を厳しくする。「気を—・めてかかる」「新入部員を—・める」「派を—・める存在」
6 出費を切り詰める。節約する。「交際費を—・める」「家計を—・める」
7 物事のまとまったことを祝ってみんなで一緒に手を打ち合わせる。手打ちする。「最後に手を—・めていただきましょう」
8 (「〆る」とも書く)そこまでを一区切りとして合計する。また、飲食店で会計を頼む。「売り上げを—・める」「いったん—・めてください」
9 (「〆る」とも書く)あれこれ飲み食いして、終わりの食べ物とする。「鍋料理は雑炊で—・めよう」
10 (「〆る」とも書く)塩や酢で魚の身をひきしめる。「サバを酢で—・める」
12 (閉める)あいていた窓や戸などをぴったりとじる。「雨戸を—・める」⇔開(あ)ける。
13 (閉める)その営業・業務を終了する。また、廃業する。「店を—・める」「窓口は五時に—・めます」⇔開(あ)ける。
「胸中残さずうち明けて、評議を—・めむといふ間もあらせず」〈浄・忠臣蔵〉
「—・めてはなれし身なりしを、また結びかへ行く旅の」〈浮・御前義経記・三〉
→閉(と)じる[用法]
しめる
シメル
締
- 威嚇的手段又は逮捕せらるる事を云ふ。
- ①威嚇手段。②逮捕せられること。③施錠の箇所を破ることをいう。「しめあげ」参照。
- (一)緊張した場面を造る。引締める。(二)目出たく手を締める(拍手をする)。大阪流では「打ちましよう」「ヨーイ、ヨイ」「も一つせ」「ヨーイヨイ」「祝うてさの」「ヨヨイヨイ」となるが、ちか頃では関東型の「シヤシヤシヤン」が多い。
分類 芸能
締
締
締
しめる
出典:『Wiktionary』 (2021/08/04 12:12 UTC 版)
動詞:占める
しめる 【占める】
- 場所や空間などを占有する。
- 該当する人・物・意見などが、全体のうちのある割合をとる。
- (「味をしめる」の形で)多く不道徳なことがらについて、うまみを知る。
- (「しめた」の形で)ことがうまくいくさま。感動詞的にも用いる。
- この分でのぼって行けば、地獄からぬけ出すのも、存外わけがないかも知れません犍陀多は両手を蜘蛛の糸にからみながら、ここへ来てから何年にも出した事のない声で、「しめた。しめた。」と笑いました。 (芥川龍之介『蜘蛛の糸』)〔1918年〕[1]
- しめたと思ってナイフで突き外して、中に入って、もとの通りに締めて、廊下の突き当りの袋戸から蚊帳と蒲団を出して応接間に敷いて、大の字になりながら窓際に並べてある朝顔の鉢を見ているうちに、グッスリと睡ってしまった。 (夢野久作『ざんげの塔』)〔1927年〕[2]
- どうか頼むから今晩のうちに閣下夫人の御意を得てくれな。そうなったら占めたものだ。夫人のお取りなしで俺は秘書官首席になれるぞ。 (アントン・チェーホフ、神西清『頸の上のアンナ』)
活用
語源
動詞:閉める・締める・緊める・絞める・〆める
しめる 【閉める, 締める, 絞める, 緊める, 〆める, 乄める】
- (閉める) 通れない状態にする。
- 戸を閉める。
- (締める、緊める) きつくする。
- ねじを締める。
- (締める、緊める) 括約筋に力を入れる。
- (絞める) 首を圧迫する。
- 首を絞める。
- (閉める、締める、〆める) おわる。最後にする。
- (締める、〆める) 生きている動物を食用にするために処理する。
- (締める、〆める) 酢や塩などを使って水分やなまぐさみを取る。
- (俗語)暴力や脅迫などにより制裁を加える。
- (「締めて」「〆めて」の形で)すべてを合計して。
活用
語源
関連語
翻訳
- アイヌ語: asi (ain), seske (ain)
- 英語: close (en)
- エスペラント: fermi (epo)
- オック語: barrar (oc), tampar (oc), ferma (oc)
- ドイツ語: schließen (de), zumachen (de)
- ブークモール: stenge (no)
- フランス語: fermer (fr)
- ポーランド語: zamykać (pl) (未完了相) / zamknąć (pl) (完了相)
- ロシア語: закрывать (ru) (zakrývat') (未完了相) / закрыть (ru) (zakrýt') (完了相)
動詞:湿る・濕る
活用
翻訳
動詞:染める
しめる 【染める】
活用
翻訳
- エスペラント: kolori, tinkturi
助動詞
しめる
用法
活用
未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 仮定形 | 命令形 | 活用型 |
---|---|---|---|---|---|---|
しめ | しめ | しめる | しめる | しめれ | しめよ | 動詞下一段型 |
類義語
- させる、せる
複合語
占
占 |
湿
濕
濕 |
絞
絞 |
閡
「 しめる」の例文・使い方・用例・文例
- 居ながらにして楽しめる冒険
- アクアビクスをすれば,体を鍛え上げてしめることができるだろう
- 子どもを強く抱きしめる
- バラのつぼみは摘めるうちに摘め,若くして楽しめるうちに楽しめ
- 君の行動は自分自身の人格をおとしめるものだ
- 勝利の喜びをかみしめる
- 大事なことは,そこではあなたが本当に人生を楽しめるということです
- 彼女を苦しめるつもりは毛頭なかった
- 人工の雪のおかげで1年中スキーが楽しめる
- 無料で110種類以上のゲームが楽しめる
- この2人の俳優のおかしなわき演技は見ていて楽しめる。
- 観光客は緑の動物のように刈り込まれた灌木を楽しめる。
- 誰が政府を懲らしめるのですか?
- あなたがこの出張を楽しめることを願っています。
- 子供から大人まで誰でもそれを楽しめる。
- わたしは息子を失い、それが心身ともに私を苦しめる。
- 彼女は、私が少しでも楽しめるようにと配慮してくれたんだと思うの。
- そのほうが、その土地本来の味や雰囲気を楽しめるから。
- 自転車を持ってこなくても、レンタサイクルで手軽に楽しめる。
- ここは外国の女の子でも、すごく楽しめる場所だと思います。
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