*惚とは?

こつ【×惚】

人名用漢字] [音]コツ(漢) [訓]ほれる

心がぼうっとする。ぼんやりする。「恍惚(こうこつ)」

難読自惚(うぬぼ)れ・惚気(のろけ)


とぼ・く【恍・惚】

〔自カ下二〕 ⇒とぼける(恍)


とぼけ【恍・惚】

〔名〕 (動詞とぼける(恍)」の連用形名詞化とぼけること。また、その人。「おとぼけのうまい人」 〔志不可起1727)〕


とぼ・ける【恍・惚】

〔自カ下一〕 [文]とぼ・く 〔自カ下二

① わざとしらないふりをするそのことに気づいていないようにふるまう。しらばくれる。〔文明本節用集室町中)〕

歌舞伎傾城忍術池(1785)三「すりゃ、身共金子用達てたと云ふのか、恍(トボ)ける事はないわい」

滑稽言動をする。また、間抜けのように感じられる。

浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉三「とぼけた顔をし、剽軽な事を云ひ」

③ ぼんやりする。うっかりする。

浮世草子好色五人女(1686)二「雞とぼけて宵鳴きすれば」

④ 年をとって頭の働きが鈍る。ぼける。老いぼれる

和英語林集成初版)(1867)「Tobokete(トボケテ) ワガコノ カオモ シラヌ」


こつ【惚】

形動タリ〕 心を奪われてうっとりしているさま。

うもれ木(1892)〈樋口一葉〉一〇「眺め入る心惚(コツ)として」


ほうけ【惚・耄】

〔名〕 (動詞ほうける(惚)」の連用形名詞化ほうけること。ほうけていること。また、その人ほうけもの。〔文明本節用集室町中)〕

仮名草子長者教(1627)「しちなしに、物をかすこそ、ほうけなれ」


ほお・く ほほく 【惚・耄・蓬】

〔自カ下二〕 ⇒ほうける(惚)


ほう・く【惚・耄・蓬】

〔自カ下二〕 ⇒ほうける(惚)


ほ・く【惚・呆】

1 〔自カ四〕

知覚鈍くなる。ぼんやりする。ほうける。ぼける。

*平中(965頃)一八「この文伝ふる人は、もとより、少しほきたるやうに覚えければ」

② 色が薄れてはっきりしなくなる。色があせる。

万両1931)〈阿波野青畝〉「夕づつの光りぬ呆(ホ)きぬ虎落笛

2 〔自カ下二〕 ⇒ほける(惚)

[語誌](1)中世以後老化などによる思考力低下物忘れなどマイナスイメージのある語義を、「ほく(下二段活用)」の語頭濁音化させた「ぼく」「ぼける」が担うようになる。
(2)類義語「惚(ほ)る(下二段活用)」は一つのことに夢中になる意を強め、特に異性に対して中になることを表わすようになった


ぼ・く【惚・暈】

〔自カ下二〕 ⇒ぼける(惚)


ぼけ【惚・呆】

〔名〕 (動詞「ぼける(惚)」の連用形名詞化

① (「ほけ」とも) ぼけること。また、ぼけた人。阿呆(あほう)。ばか。〔俚言集覧(1797頃)〕

軽口漫才滑稽な役を演ずる者。

苦笑風呂(1948)〈古川緑波ロッパ放談所謂ボケといふ役どころで、曾我廼家六といふ名優行き方に似たものである

取引相場で、立会前の人気比べて、意外に安いこと、また、予期反す相場をいう。〔取引所用語字彙1917)〕


ほう・ける【惚・耄・蓬】

〔自カ下一〕 [文]ほう・く 〔自カ下二

知覚がにぶくなる。ぼんやりする。ぼっとなる。ぼける。〔色葉字類抄(1177‐81)〕

宇治拾遺(1221頃)一四「いみじくほうけて、ものもおぼえぬやうにてありければ」

一つのことに夢中になる。のぼせる

宇治拾遺(1221頃)一「博打の打ほうけてゐたるが見て

③ (毛髪などがほつれ乱れる。そそけるけばだつぼぼける

早雲寺殿廿一箇条(17C初)七条「髪をば早く結ふべし、ほふけたる体にて人々見ゆる事、慮外

[補注](1)「ほく(惚)」の変化した語とも、「ほほく」の変化した語ともいわれる未詳
(2)③の同義語に「ぼぼける」があり、この意だけは別語歴史的かなづかいは「ほほける」だとする説もあるが明らかではない。


ほ・ける【惚・呆】

〔自カ下一〕 [文]ほ・く 〔自カ下二〕 (「ほげる」とも)

知覚がにぶくなる。ぼんやりする。ほうける。ぼける。

落窪(10C後)三「かの中納言はほけて、妻にのみ従ひて」

② 夢中になる。我を忘れる惚れこむ深く思いをかける

浮世草子傾城禁短気(1711)二「内の女房片足みじかいげなが、五十両の敷金にほげて持て

古くなって色があせたり、けば立ったりしてくる。

俳諧文政句帖‐六年(1823)一〇月「城内畠ほける十夜哉」

相場立会前の人気反して安くなる。また、やや上げ相場下落気味になる。


ぼ・ける【惚・暈】

〔自カ下一〕 [文]ぼ・く 〔自カ下二〕 (「ほける」から)

知覚がにぶくなる。ぼんやりする。ほうける。ほける。〔色葉字類抄(1177‐81)〕

当世商人気質(1886)〈饗庭篁村〉四「老にぼけての戯れかは知らねど」

② (暈) 色が薄れてはっきりしなくなる。また、物の輪郭事実があいまいになる。ぼやける。〔日葡辞書(1603‐04)〕

思出の記190001)〈徳富蘆花〉二「昔の幼稚な写真術で撮ったのだから、一体に茶色にぼけて」


ほ・る【惚・恍・耄】

〔自ラ下二〕 ⇒ほれる(惚)


ほ・れる【惚・恍・耄】

〔自ラ下一〕 [文]ほ・る 〔自ラ下二

茫然となる。ぼんやりする。放心する。

霊異記810‐824)上「慌(ホレテ)七日七夜留まり在り

年老い知覚感覚がにぶくなる。もうろくする。ぼける。→ぼれる。

西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)九「已に衰へ邁(す)ぎ老い耄(ホレ)」

③ 人、特に、異性心をうばわれて夢中になる。一心におもいをかける恋い慕う

御伽草子福富長者物語室町末)「あなけふたや、けふりはうばにやほれつらん」

人物や物などに感心してひかれる心酔する。

(5) (他の動詞連用形接続して) そのことに夢中になる。うっとりする。「見ほれる」「聞きほれる

[語誌]中古から中世にかけては老齢種々の肉体的精神的衝動のために放心状態となる意であった。③のような相手に夢中になる」「うっとりする」意に限定されるの室町後期以降思われるまた、その限定化は、古くからあった「痴呆」「耄碌」の意が濁音形の「ぼれる」「ぼける」に受け継がれたため、語形と意味の分担が生じた結果として考えることができる。


おぼお・る おぼほる 【溺・惚】

〔自ラ下二〕 ⇒おぼほる(溺)


おぼほ・る【溺・惚】

〔自ラ下二〕 (「おぼる(溺)」の古形などにおおい包まれるというのが原義で、そこから物事に夢中になるという意が派生した。

水中に沈む。

書紀720神代下(水戸本訓)「潮大きに溢(み)ちて、兄自(みづか)ら投溺(オホホル)」

② (「涙におぼほる」の形で) 涙にむせぶ涙にぬれる

後撰(951‐953頃)離別一三四一「さらばよと別れ時にいはませば我も涙におぼほれなまし〈伊勢〉」

物事に夢中になって、本心を失う。放心する。ぼんやりする。ぼうっとする。

蜻蛉(974頃)下「御霊(みたま)など見るにも、例のつきせぬことにおぼほれてぞはてにける」

もっぱらそればかりする。ふける。はまる。

地蔵十輪経‐元慶七年点(883)三「酒に(オホほ)れたる人を招き誘(たぼろか)して」


ほお・ける ほほける 【惚・耄・蓬】

〔自カ下一〕 ⇒ほうける(惚)


と・れる【蕩・惚】

〔自ラ下一〕 [文]と・る 〔自ラ下二〕 (補助動詞として用いる) 「見とれる」「聞きとれる」の形で、もっぱらその一点に奪われている意、その動作をするのに熱中している意を表わす

大川端(1911‐12)〈小山内薫三四二人はいつも『理想』を夢みるやうな眼つきで、柳瀬の話に聞き惚(ト)れてゐた」


出典:『Wiktionary』 (2021/07/06 09:53 UTC 版)

発音(?)


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