東京タワースタジオ 東京タワースタジオの概要

東京タワースタジオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/23 19:13 UTC 版)

東京タワースタジオ

歴史

かつては、この建物をテレビ東京日本科学技術振興財団のテレビ事業本部(東京12チャンネル。1973年11月1日から『株式会社東京十二チャンネル』に移管)時代から本社・放送センターとして使用していた。

当初より、この建物及び立地している土地は東京タワーの運営会社である日本電波塔(現:TOKYO TOWER)の所有であり、テレビ東京が本社として使用していた当時は日本電波塔に家賃を払って使用していた。そのため、この建物には「東京タワー放送センター」という別称が付与されていた[1]

しかし、1985年12月12日にテレビ東京が本社虎ノ門4-3-12の日経電波会館に移転した後、管理主体が関連会社の「ACT」に移管され、「テレビ東京スタジオセンターTXC)」として再スタートし、同時にケーブルテレビジョン東京の送出センターが入居した。この頃までは塔屋に「東京12チャンネル JOTX-TV→テレビ東京12」と描かれた看板が、壁面には番宣の垂れ幕が掲げられていた。建物名称はその後(1987年ごろ)変更され、新たに「芝公園スタジオ」となる。

テレビ東京は、虎ノ門への本社移転後も天王洲スタジオ完成まで多くの番組がこのスタジオで収録されていたが、同施設完成後は本来の地権者及び建物所有者である日本電波塔の管理に移行され(スタジオ内設備運営はテクノマックスに委託)、建物名称も「東京タワー芝公園スタジオ」に改められた。さらにその後(2007年ごろ)、運営主体となっている日本電波塔の子会社「株式会社東京タワースタジオ」が設立され、建物名称も正式に「東京タワースタジオ」と再度改められた。

建物が1964年に完成して以来築48年と老朽化していたことなどから、2012年9月30日を以って閉鎖された[2]。なおテクノマックスは、同所の閉鎖に伴い2012年10月から東京メディアシティTMC-A1スタジオの管理を請け負い、このスタジオを同社のメインスタジオとして営業している(テクノマックスは運営のみ、スタジオ管理は国際放映が担当)[3]

その後、内部の改装工事(これに合わせテレビ収録用の機材をすべて撤収、一部は廃棄)を行った後、2013年10月1日には建物名称はそのままに、テレビスタジオ及び関連諸室として使用していた場所はパソナグループが運営する「スターライズタワー」という多目的レンタルスペースとして新たに営業を開始した[4]。さらに2014年1月16日には、建物名称を「東京タワーメディアセンター」へと変更している(スターライズタワーは東京タワーメディアセンターのテナントとなった)。

現在は、「スタジオアース」「スタジオジュピター」「スタジオヴィーナス」[5]として、各種イベントなどに使用されている。まれにテレビ番組の収録も行われている。

スタジオ

ハウフルス制作番組の多くがここで収録されていた。末期は第1・第2スタジオのみ使用されていた。

上記のスタジオ以外での使用ではBSジャパンの「Premium Korea 韓流ファクトリー」でも当スタジオ施設内の会議室を使用して収録を行なっていたこともある。

テレビ東京(東京12チャンネル)時代


  1. ^ テレビ東京の旧虎ノ門本社も同社の親会社である日本経済新聞社の所有であり、正式名称は「日経電波会館」である。
  2. ^ 東京タワースタジオ、今年9月末で閉鎖へ文化通信.com 2012年3月10日
  3. ^ スタジオ営業変更のお知らせ 株式会社テクノマックス 2012年9月
  4. ^ 若手アーティストを支援する新施設 「スターライズタワー」が東京タワーにオープン fashionsnap.com、2013年10月11日。
  5. ^ 「スタジオマーキュリー」もあるが、工事中としている。
  6. ^ 第4スタジオは芝公園スタジオとして運営していた当時、常設機材の老朽化や稼働率の低さから一旦閉鎖していた時期もあったが、1989年にTBSビジョンなど外部技術会社の払い下げ機材などを購入し、使用を再開した。
    しかし常設した中古機材も老朽化が進んだ事で再び閉鎖され、後に常設機材をすべて撤収し、スタジオの場所のみを貸し出すという「箱貸し」での使用に切り替えていた。
  7. ^ 日本テレビについては、番町スタジオのC1・C2スタジオ(265坪)が最大面積となる(かつては旧麹町分室にあった250坪のGスタジオ)。他局の例としてはTBSテレビのA・B両スタジオが共に260坪、テレビ朝日の第1スタジオが245坪。民放では最大面積である300坪を誇るフジテレビのV4スタジオ(数字だけを見れば、同所第1スタジオの2倍の広さを誇る)や、日本の放送局にあるスタジオとしては最大面積の350坪を誇るNHK放送センターのCT-101スタジオはもはや別格と言って良い広さである。
  8. ^ このスタジオの他には、世田谷区にあるTMC砧スタジオ・レモンスタジオなどがよく使われる。
  9. ^ 女子プロレス試合観戦…長与千種にアンナ大興奮”. スポーツ報知 (2016年8月9日). 2016年8月19日閲覧。


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