Wi-Fi Protected Access WPA Enterprise と WPA2 Enterprise における EAP 拡張

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Wi-Fi Protected Accessの解説 > WPA Enterprise と WPA2 Enterprise における EAP 拡張 

Wi-Fi Protected Access

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/23 19:28 UTC 版)

WPA Enterprise と WPA2 Enterprise における EAP 拡張

Wi-Fi Alliance は、WPA Enterprise および WPA2 Enterprise の認証プログラムに追加の EAP (Extensible Authentication Protocol) を含めることを発表した。これにより、WPA Enterprise 認証を受けた機器が相互運用可能であることを保証できる。それ以前は EAP-TLS (Transport Layer Security) のみを認証していた。

現在[いつ?]認証されている EAP は以下の通り。

他のEAP方式を使う機器もある。この認証は主要なEAP方式の相互運用を保証しようとする試みである。

ハードウェアサポート

最近の[いつ?] "Wi-Fi CERTIFIED" 付きの機器では、上述のセキュリティプロトコルをサポートしているものがほとんどである[注 2][15]

WPAプログラムが策定される以前の機器でも WPA が使えるよう考慮されている[1]。その場合、ファームウェアの更新が必要である。全ての古い機器でファームウェアが更新可能というわけではない。

脆弱性

WPAに採用されているTKIPには脆弱性が存在することが知られており(同項目参照)、AESをベースとするより強力なCCMPを使用するWPA2か、またはWPAにおいてTKIPの代わりにCCMPを使用することが推奨される[16][17][18]

しかしながら2017年10月16日に、セキュリティ面でより強力とされたWPA2についても脆弱性(KRACK)の発表を予告する情報が記載され[19]、当時はこの規格が無線環境で広く用いられていたので、研究者やITコンサルタント等をはじめ、多くの利用者に波紋を広げた。

さらにWPA3についても、2019年4月15日に脆弱性が公開されたが[20]、これはソフトウェア(ファームウェア)アップデートによる対処が可能である。


注釈

  1. ^ アメリカ国家安全保障局が政府内の通信で採用する、AESよりも高強度の通信暗号化を実現するアルゴリズム[5]
  2. ^ 2003年9月以降、Wi-Fi Alliance の認証を受けることがほぼ[要説明]義務化している。

出典

  1. ^ a b Wi-Fi Protected Access White Paper”. Wi-Fi Alliance. 2008年8月15日閲覧。
  2. ^ Wi-Fi Alliance® introduces Wi-Fi CERTIFIED WPA3™ security | Wi-Fi Alliance” (英語). www.wi-fi.org. 2018年6月28日閲覧。
  3. ^ 株式会社インプレス (2018年1月9日). “「WPA3」2018年後半より利用可能に、WPA2を拡張するWi-Fiセキュリティ機能” (日本語). INTERNET Watch. https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1100132.html 2018年6月28日閲覧。 
  4. ^ 脆弱性が見つかったWi-Fi、新たな規格「WPA3」が発表される | カミアプ”. www.appps.jp. 2018年6月28日閲覧。
  5. ^ 大塚昭彦「Wi-Fi新セキュリティ規格「WPA3」で何が変わる?業界団体が説明」『ASCII.jp』アスキー、2018年7月2日。2019年3月22日閲覧。
  6. ^ Weakness in Passphrase Choice in WPA Interface by Robert Moskowitz. Retrieved March 2, 2004.
  7. ^ SSID Stats WiGLE.net
  8. ^ Church of Wifi WPA-PSK Rainbow Tables
  9. ^ Broadcom Corporation - SecureEasySetup Software
  10. ^ JumpStart Whitepaper
  11. ^ a b WPA2エンタープライズ」2023年6月5日閲覧。
  12. ^ a b c d e f g h i Cisco Unified Wireless Network での Wi-Fi Protected Access(WPA)の設定例」2023年6月5日閲覧。
  13. ^ 無線LANのアクセスポイントとルーターの違いをわかりやすく解説 | NURO 光” (2022年6月28日). 2023年6月6日閲覧。
  14. ^ 認証技術の複合化を目指すOATHのロードマップ - @IT -”. atmarkit.itmedia.co.jp. 2023年6月6日閲覧。
  15. ^ Wi-Fi Protected Access Security Sees Strong Adoption”. Wi-Fi Alliance Press Room. 2008年8月15日閲覧。
  16. ^ http://slashdot.jp/security/article.pl?sid=09/08/07/0028228
  17. ^ http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081107_wpa_tkip/
  18. ^ http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/qa/yougo/20041116/110091/
  19. ^ http://www.blackhat.com/eu-17/briefings/schedule/#key-reinstallation-attacks-breaking-the-wpa2-protocol-8861
  20. ^ JVNVU#94228755: WPA3 のプロトコルと実装に複数の脆弱性”. jvn.jp. 2019年6月20日閲覧。


「Wi-Fi Protected Access」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Wi-Fi Protected Access」の関連用語

Wi-Fi Protected Accessのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Wi-Fi Protected Accessのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのWi-Fi Protected Access (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS