Ultrabook Ultrabookの概要

Ultrabook

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/20 08:19 UTC 版)

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Asus Zenbook UX21 Ultrabook

インテルでは日本語の文章内でも原則Ultrabookの表記にカタカナ(「ウルトラブック」)を用いない

概要

アジア最大規模のパソコン見本市である COMPUTEX TAIPEI 2011で、その概要が発表された。インテルでは、Ultrabookを「現在のノートブックPCとタブレット機器の性能や機能を兼ね備え、薄型軽量で洗練されたデザインでありながら、極めて高い応答性とセキュリティー機能を実現」するノートパソコンであるとしている[1]。インテルでは、同社の投資部門であるインテルキャピタルを通じ、Ultrabookの技術革新のために3億ドルの基金も設立した[2]

Ultrabook準拠のノートPCは、2011年秋頃から発売された。当初は、Sandy Bridgeマイクロアーキテクチャを採用。以降、新しいCore iプロセッサーが登場するごとにUltrabookの要件も更新され、新しいプロセッサーを搭載したUltrabookが発売されている。

第3世代Ultrabookに搭載されたHaswellは、Ultrabookへ最適化されたプロセッサとされており[3]、消費電力を従来製品の約半分に低減し、大きくバッテリー駆動時間を伸ばすとされた。さらに2018年に発売されたKabylake-Rは、従来のデュアルコアからクアッドコアに強化され、Ultrabookの性能を大きく向上させた。[4]

要件

インテルでは、Ultrabookの要件を世代ごとに以下のように定めている。

第1世代

  • 第2世代Core iシリーズプロセッサ(Sandy Bridge)の超低電圧版を搭載。
  • 厚みは14型以上の場合は21mm以下、14型未満の場合は18mm以下。
  • 5時間以上のバッテリー駆動時間。8時間以上奨励。
  • Intel Rapid Start Technologyなどの実装による、ハイバネーション状態からの7秒以内の復帰。
  • Wi-Fi 機能の搭載。
  • Intel Anti-Theft TechnologyIntel Identity Protection Technologyの搭載。

第2世代

  • 第3世代Core iシリーズプロセッサ(Ivy Bridge)の超低電圧版を搭載。
  • 厚みは14型以上の場合は21mm以下、14型未満の場合は18mm以下。コンバーチブル型の場合は23mm以下。
  • Intel Smart Connect Technologyの搭載。
  • USB 3.0または、Thunderbolt端子の搭載。
  • 最低80MB/sのストレージ読み取り性能。
  • その他の要件は第1世代と同一である。

第3世代

  • 第4世代Core iシリーズプロセッサ(Haswell)のUシリーズ・Yシリーズを搭載。
  • 厚みの上限を23mm以下へと緩和・統一。
  • 動画(HD画質)の連続再生6時間以上およびWindows 8のアイドル状態維持9時間以上のバッテリー性能。
  • ハイバネーション状態からの3秒以内の復帰。
  • マルチタッチ対応ディスプレイ。
  • 音声認識機能の搭載。
  • Intel Wireless Display(WiDi)機能の搭載。
  • その他の要件は第2世代と同一である。

第4世代以降

要件は存在するものの、ベンダーにしか公開されていない。Ultrabookを示すロゴシールは第4世代以降も貼り付けられている。

理由として要件の複雑化が挙げられており、第3世代以前の要件とは大きく異なっている。[5]

主な参入メーカー




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