STS-49 STS-49の概要

STS-49

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/13 01:49 UTC 版)

STS-49
インテルサット603の捕獲を試みる3人の宇宙飛行士
任務種別衛星修理
運用者NASA
COSPAR ID1992-026A
SATCAT №21963
任務期間8日21時間17分38秒
飛行距離5,948,166km
周回数141
特性
宇宙機エンデバー
着陸時重量91,214 kg
ペイロード重量14,618 kg
乗員
乗員数7
乗員ダニエル・ブランデンシュタイン英語版
ケヴィン・チルトン英語版
リチャード・ヒーブ英語版
ブルース・メルニック
ピア・ツート英語版
キャスリン・C・ソーントン
トーマス・エイカーズ
任務開始
打ち上げ日1992年5月7日 23:40:00(UTC)
打上げ場所ケネディ宇宙センター第39発射施設B
任務終了
着陸日1992年5月16日 22:57:38(UTC)
着陸地点エドワーズ空軍基地第22滑走路
軌道特性
参照座標地球周回軌道
体制低軌道
近点高度268 km
遠点高度341 km
傾斜角28.35°
軌道周期90.6分

左から、ヒーブ、チルトン、ブランデンシュタイン、エイカーズ、ツート、ソーントン、メルニック
« STS-45
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ハイライト

1990年3月にタイタンⅢで打ち上げられて以来、利用できない軌道にあったインテルサットVI F-3衛星は、乗組員の船外活動によって回収され、新しいキックモーターを取り付けられた。その後衛星は軌道に放たれ、新しいモーターが点火して、運用可能な対地同期軌道に衛星を運んだ。

衛星の捕獲には、3人の船外活動が必要であった。元々船外活動が計画されていたツートとヒーブは、シャトル・リモート・マニピュレータ・システムの位置から衛星に捕獲バーを取り付けることができなかった。そのため、翌日計画外の同じ挑戦が行われ、最終的に船長のブランデンスタインがオービタを数フィートの距離まで慎重に手動操作し、ツート、ヒーブ、エイカーズが手で捕獲することに成功した。

計画された船外活動は、ソーントンとエイカースによって、フリーダム宇宙ステーションの維持と組立ての可能性を実証するために行われたASEM実験の一部としても行われた。2日連続で行うことが計画されていたASEM実験の船外活動は、インテルサットの回収に時間がかかったため、1日間に短縮された。

他の実験には、Commercial Protein Crystal Growth (CPCG)、Ultraviolet Plume Imager (UVPI)、Air Force Maui Optical Station (AMOS)の調査等があった。目的を達成するために、ミッションは2日間延長された。

以下は、STS-49のミッションによって達成された記録である[2]

  • エンデバーの初の飛行
  • 初の3人による船外活動
  • 2番目(8時間29分)と4番目(7時間45分)に長い船外活動(最も長い船外活動は、2001年のSTS-102の8時間56分)
  • 4度の船外活動が行われた初のスペースシャトルのミッション
  • 2番目に長い1回のスペースシャトルのミッションでの合計船外活動時間(25時間27分、最も長いのは、STS-61の35時間28分)
  • 軌道上の宇宙機と3回のランデブーが必要であった初のスペースシャトルのミッション
  • 着陸の際に制動傘が使われた初のスペースシャトルのミッション

ギャラリー


  1. ^ Facts about spacesuits and spacewalks (NASA.gov)
  2. ^ NASA (2001年). “STS-49”. NASA. 2007年12月7日閲覧。


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