CDMA 1X 800MHz帯の再編に伴う携帯電話(音声)サービスの終焉

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > サービス > モバイル > 携帯電話 (au) > CDMA 1Xの解説 > 800MHz帯の再編に伴う携帯電話(音声)サービスの終焉 

CDMA 1X

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 03:00 UTC 版)

800MHz帯の再編に伴う携帯電話(音声)サービスの終焉

A5515Kを除くCDMA 1XシリーズはcdmaOneシリーズや一部の2006年夏モデル(例:W42KW43TW33SA II等)までのCDMA 1X WINシリーズ同様、在来のL800MHz帯(CDMA Band-Class 3)専用であり、2GHz帯(CDMA Band-Class 6)およびN800MHz帯(CDMA Band-Class 0)に対応していない。在来のauのL800MHz帯サービスの利用期限は再編完了の2012年7月22日を以って終了となった[3]。なおA5515Kは機種本体は在来の800MHz帯に加えて2GHz帯にも対応しているが、KDDIは他のCDMA 1X機種同様に在来800MHz帯サービスの利用期限とともにサービス終了する方針[4]である。

CDMA 1Xの新規契約者が減少していることを理由に、2009年8月9日で「CDMA 1X 通信モジュールサービス」および「CDMAぷりペイド」サービスを除く「CDMA 1X 音声通話サービス」の新規受付と、CDMA 1X WINからの機種変更を終了した[5]

なお、2009年6月の時点で、新品で入手可能なCDMA 1X対応携帯電話はA1407PTの1機種のみで、同年7月を以てCDMA 1X対応携帯電話は全て販売終了となった。

呼称

2002年のサービス開始当初は先行するFOMAに見られた買い控えを避けるため「次世代」をあえて積極アピールしていなかったのが特徴的で、カタログ等でも従来の通信方式名である「cdmaOne」をそのままブランド名として使用していた。

一般ユーザー向けに発信された情報で「CDMA2000 1x」の名が大きく扱われたのは2002年9月の総合カタログが初で、サービス開始からは半年近くが経過していた。その後冬頃からは「CDMA20001X」という表記が半ばブランド名として扱われるようになり、後には「CDMA1X」と短縮化された。現在の「CDMA 1X」に落ち着いたのは、上位サービスのCDMA 1X WIN発表直前である。

端末

概要

CDMA 1X端末は当初、A1000番台・A3000番台の2シリーズ体制で登場した。A1000番台が「次世代サービス」に対応しないシンプルなEZweb@mail端末であるのに対し、A3000番台は「GPSケータイ」と呼称され、EZwebmulti、EZアプリ (Java)(当時はezplus)、EZナビ(当時はeznavigation)に対応する高機能端末だった。また、cdmaOne末期同様にさらに上位のA5000番台も計画されており、これはA3000番台の機能に加えてEZムービー(当時はezmovie)の再生にも対応する「ムービーケータイ」だった。ただしA5000番台は実際の発表・投入には至っていない。

既存のマイナーチェンジ機種を除く2002年秋以降に投入された端末より原則的に全機種にカメラを内蔵している。それまでauはカメラ需要を外付けカメラ「パシャパ」シリーズで対応しており、J-フォン(現・ソフトバンクモバイル)が積極展開する内蔵カメラには否定的な見方を示していた。しかし、春モデルとして実験的に投入された初のカメラ内蔵端末「A3012CA」が大きな人気を集め、一方でEZナビ、EZムービーといった主力新サービスが不調なことから方針を転換した。さらに、動画送受信サービス「ムービーメール」を積極展開するようになった。

ムービーメール、および同年冬に開始された「着うた」サービスはいずれもEZムービーの仕組みの応用のため、その後の端末ではほぼ全機種がEZムービーに対応した。このためムービー再生機能の有る端末を最上位に位置付けていた従来の型番ルールを変更し、以後はA5400・A5300番台をハイエンド、A1400・A1300番台をローエンドとする2シリーズ体制に切り替えた。

2003年にはハイエンド端末向けにEZナビ系の高機能サービス「EZナビウォーク」が開始され、対応端末にはA5500番台が割り振られた。同時期にはau design project第一弾の「INFOBAR」が登場し、以後はカタログに型番が表記されない端末が増加したが、これらは内部的にはA5300・A5500番台の型番を持っており、機能もそれに準じる。2005年には、ツーカーからのMNPを想定した通話専用端末「A101K(簡単ケータイS)」が投入された。

MNP開始以降、新機能の追加は1X WINシリーズのみ(2008年春モデル以降は、1X WINシリーズの中でもKCP+対応機種が中心)で行われているため、型番がA5500番台及びA1400番台から繰り上がることがなくなった。さらに2009年8月でサービスの新規受け付け停止が決定し、型番はA5500番台は5529で、A1400番台は1407で終了した。

端末と主要機能・サービスの関係(対応:○、非対応:×、機種により違いあり:△)
※A530xシリーズはINFOBARを、A55xxシリーズはtalby、Sweets、G'zOne TYPE-R、Sweets pure、ジュニアケータイを含む。
  通話 メール 内蔵カメラ EZweb EZムービー EZ「着うた」 EZアプリ EZナビウォーク・EZナビ
A101K × × × × × × ×
A101xシリーズ WAP1.0 × × × ×
A1101S × WAP2.0 × × × ×
A130xシリーズ 一部BREW対応 ×
A140xシリーズ 一部BREW対応 ×
A301xシリーズ × × Java対応 EZナビのみ対応
A530xシリーズ BREW/Java混在 EZナビのみ対応
A540xシリーズ BREW/Java混在 EZナビのみ対応
A55xxシリーズ BREW対応
(一部BREW3.1に対応)
EZナビウォーク対応



「CDMA 1X」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「CDMA 1X」の関連用語

CDMA 1Xのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



CDMA 1Xのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのCDMA 1X (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS