AK-47 参考文献

AK-47

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AKあるいはAK-47アーカーよんなな / アカよんなな / エーケーよんなな / エーケーよんじゅうなな)は、ミハイル・カラシニコフが設計し1949年ソビエト連邦軍制式採用した自動小銃である。また、上記の自動小銃に限らず、その改良型や派生型、ライセンス生産品コピー製品等の銃に対しても総称的に使用されることがある[7]


注釈

  1. ^ 1948年1月21日付「ソビエト連邦軍需大臣命令第18-s号」に、「1943年式弾を使用する試製自動小銃」として「АК-47」という記述がある[13]他、量産開始前の種々の公文書や通信で「АК-47」という呼称が使用されていた[12]。また、量産最初期である1949年初め頃に製造されたAKの内、レシーバー左側面にある製造所記号と製造年の駐刻の間に、「АК-47」[14]あるいは「АК 47」[15]と駐刻された個体が存在する。
  2. ^ カラシニコフによる試製自動小銃は、テスト中には単にカラシニコフ自動小銃としか呼ばれておらず、また、1948年から限定先行量産が始まったものがAK-47であるため、AK-46およびAK-48という呼称は存在しない。
  3. ^ 開発者のカラシニコフは『アームズマガジン』の紙面で、アメリカからの援助兵器であるM1カービンから着想を得たと語っている。
  4. ^ ソ連を初めとする東側諸国では、過酷な環境下においても確実に銃弾を発射できるよう銃用雷管の点火薬に雷酸水銀を用いているが、雷酸水銀は燃焼時に強腐食性のガスを発生させる。
  5. ^ 5.45mmのAK74、AKS74U、RPK74の夜間戦闘仕様の名称については、7.62mmのAK、AKM、RPKとはまた別の命名規則が存在する[69]
  6. ^ a b 名称にある「L」は、設計時にNSP-3とAKMの複合体に付けられたコードネーム「Lavr」(ロシア語: Лавр)に基づいている[50]。「Lavr」は「月桂樹(厳密にはゲッケイジュ属の樹木)」の意。
  7. ^ 銃身後部の消音グレネードランチャー取り付け用ラグにGSN-19(BS-1)後端の着脱装置がアクセスできるように、専用ロアハンドガード下部には大きな穴が開けられている。
  8. ^ 「SSK」(ロシア語: ССК)は、「特殊小銃システム」(ロシア語: стрелковый специальный комплекс)の意。
  9. ^ これらの3種類の銃には、5.56mm NATO弾仕様のモデルも存在する。
  10. ^ a b c 3RTs83Kh(5RTs83Kh)とは、RTs83Khを3(5)個直列に繋いだ電池という意味である。また、RTsは水銀亜鉛電気化学システムを用いている電池(水銀電池)であること、続く2桁の数字はそれぞれセルの規格上の直径と高さ(83なら直径30.1 mm、高さ9.4 mm)、最後のKhは耐寒性(-40 - +50 ℃まで使用可能)であることを示す[108]
  11. ^ 全体として、電圧6.0 V、容量0.55 Ahの蓄電池1個と見做せる。なお、1PN58取扱説明書にはこの蓄電池に対する名称は出て来ないが、これは現在の5D-0.55Sに相当する。
  12. ^ AKMは銃口先端を斜めに切ったマズルブレーキで銃口の跳ね上がりを軽減している[61]
  13. ^ 旧東側に近いとされた非同盟諸国においても、リビアインドではFN FALが、ミャンマー(ビルマ)ではH&K G3が採用されるなど、AK系列を主力小銃としなかった国も少数ではあるが存在する。また、反政府ゲリラにおいても、ミャンマーのカレン民族解放軍、レバノンのレバノン軍団、フィリピンの新人民軍のようにM16を使用しているケースもある。これらはAK系列よりもM16の方が入手が容易である事が主な理由となっている。

出典

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