3R 3Rの概要

3R

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/26 00:26 UTC 版)

リサイクルのロゴ
Reduce(リデュース):減らす 
Reuse(リユース):繰り返し
Recycle(リサイクル):再資源化する

1.リデュース(ごみの発生抑制)、 2.リユース(再使用)、 3.リサイクル(ごみの再生利用)の優先順位で廃棄物の削減に努めるのがよいという考え方を示している。

概要

日本では、1991年に廃棄物処理法の改正と再生資源利用促進法(再生資源の利用の促進に関する法律)の制定により、廃棄物の排出抑制と再生利用が法的に明確に位置づけられた。その後、2000年平成12年)に循環型社会形成推進基本法において3Rの優先順位の考え方が導入され、(1)リデュース (2)リユース (3)リサイクル (4)熱回収(サーマルリサイクル) (5)適正処分の優先順位で廃棄物処理およびリサイクルが行われるべきであると定めている。海外では、同様の優先順位を定める概念をwaste hierachyと呼んでいる。

2004年6月の主要国首脳会議(G8サミット)において、当時の内閣総理大臣小泉純一郎は3Rを通じて循環型社会の構築を目指す「3Rイニシアティブ」を提案した。2005年4月には3Rイニシアティブ閣僚会合が開催され、アメリカ合衆国ドイツフランスなど20か国の参加の下、3Rに関する取組みを国際的に推進するための議論が行われた。

補足

3Rに以下の言葉を加え、refuseを加えた4Rrepairを加えた5R[1]、または7Rなどと呼ぶ場合もある。

用語 意味
range 幅広い用途に用いる。
record 自分の消費行動を記録して分析する。
reforest 再植林する。
resort 既に持っている物の別の使い道を探す。
refresh with green-break 環境保全型余暇を楽しむ。
refuse 再生できない商品を拒む。
regulate ふさわしくない製品を法律などで規制する。
restore 復元する。
react 環境保全型の生活に共鳴する。
reasonable management 適正に処分する。
rebuy 中古品を買う。
recognize 廃棄物の種類を正しく分別する。
reconvert to energy エネルギーに返還する。
recreate 環境保全型余暇を楽しむ。
rename 既にもっているものに別の役目を与える。
refine 分別する。
reform 服を仕立て直す。
regeneration 再生させる。
remark 社会に対して意見を述べる。
remove 買う必要のないものを取り除く。
remix 既存の資源を再編集する
rental 借りる。
repair 直して使う。
request 再生可能な製品を作るようメーカーに求める。
resist 環境破壊に抵抗する。
rethink 不必要でないか再考する。
return 空き瓶や携帯電話などを使用後に購入先に戻す。
revert 本来の姿に立ち戻る。
revenge 環境破壊すると将来その代償を払うことになる。
role 自然界の中での人間の役割を考える。
run out 消耗品は最後まで使い切る。

3R政策

3Rを進展させる政策。国レベルでは、環境省ならびに経済産業省が実施するものが多い。

  • エコタウン事業
  • サプライチェーン省資源化連携促進事業
  • 循環ビジネス人材育成事業
  • 地域3R支援事業



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