馬岱 馬岱の概要

馬岱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/07/16 15:53 UTC 版)

馬岱
蜀漢
陳倉侯・平北将軍
出生 生年不詳
司隸扶風郡茂陵県
ピン音 Ma Dai
主君 劉禅

人物

生涯

三国志』に伝は立てられておらず、「馬超伝」などに記述がある。

前歴はほとんど不明。222年、馬超は死去する際、劉備に対して「私の一族200人余りは、ほとんど孟徳(曹操)に殺されてしまいましたが、馬岱のみが生き残っています。馬氏の祭祀を守らせる者として陛下にお預けします。」と言い残したとある。劉禅即位後、馬岱は平北将軍・陳倉侯にまで至った(『三国志』「馬超伝」)。

234年諸葛亮による北伐が失敗し、諸葛亮が病死した後の退却途中において、魏延楊儀が反目し合った。彼らは互いに相手が反乱を起こしたと劉禅に訴えた。しかし、魏延が敗れて逃亡することになったため、馬岱は魏延を追いかけ斬り殺した(『三国志』「魏延伝」)。

『三国志』における記述は以上である。また、『晋書』には以下の記述がある。

235年、馬岱は兵を率いてに攻め込んだが、牛金の軍に敗れ千余りの損害を出して退却した(『晋書』「高祖宣帝懿本紀」(宣帝は司馬懿のこと)。

三国志演義における馬岱

小説『三国志演義』では脇役ながら活躍の多い人物となっている。

曹操の馬騰謀殺の時、後陣の馬岱は命辛々生き残り、商人に身を窶し、馬騰・馬鉄馬休討死の報を馬超に告げる。馬超・韓遂と共に行動し反乱を起こすが、賈詡の離間策に嵌り、馬超と共に族の地に逃れている。

張魯の下に身を寄せた後、漢中に攻め込んで来た劉備軍と戦い、配下の魏延を退ける。ここで魏延を退けるのは後の場面の伏線となっているようである。 また、馬超との戦いを求めてきた張飛とも対峙するが、一蹴され馬超の出番となっている。 その後、馬超が劉備に降伏すると同じく従っている。馬超亡き後は後事を託され、平北将軍となって諸葛亮に随い南征や北伐に参加し、蜀の忠臣として仕える。

北伐時に、諸葛亮が火計で司馬懿諸共魏延を排除しようとしたが、運悪く魏延には火計がかからず策が失敗している。この時、諸葛亮は次の策として火計を指揮させた馬岱を、苦肉の策を用い魏延配下とさせている[2]

馬岱は諸葛亮の臨終時、彼から密かに魏延が反乱を起こした際の策を与えられている。諸葛亮の死後、魏延と楊儀が反目した際には、偽って魏延に荷担している。楊儀配下の何平(王平)との戦いの後、魏に降ろうとした魏延を押しとどめ、漢中に攻め込むことを進言する。南鄭城で姜維・楊儀の軍と対峙した時は、楊儀が魏延に向かって「『わしを殺す勇気がある者はおるか』と、三度叫ぶ勇気があるなら漢中を譲ってやる」と告げるが、馬岱は魏延が一度叫ぶなり、その言葉が終わらないうちに「私はお前を殺す勇気があるぞ」と叫んで、魏延を背後から斬り殺している。これは諸葛亮から、魏延が叫んだら不意を打って斬るように、と命じられていたからである。成都に帰還後、馬岱は反逆者の魏延を討ち取った功績により、彼の爵位を劉禅から賜ることになる。


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  1. ^ 『陝西省扶風県郷土志』では字は「伯瞻」、諡は「武侯」とされるが、信憑性には疑問が残る。小説『反三国志演義』では、字は「仲華」とされている。
  2. ^ 現在『演義』の版本として最も通行している毛宗崗本ではこの部分は削除されている。


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