閨閥
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/14 09:37 UTC 版)
閨閥(けいばつ)とは、外戚(妻方の親類)を中心に形成された血縁や婚姻に基づく親族関係、又はそれから成す勢力、共同体、仲間などを指す[1][2]。もともとは中国語で「閨」の意味は夜、寝るための部屋のこと。婚姻は政略結婚[注釈 1]も含み、政界、財界、官界さらには王室、貴族に属す一族が自身や血族の影響力の保持および増大を目的に、婚姻関係を用いて構築したネットワークを門閥(もんばつ)と呼ぶこともある[3]。
注釈
- ^ 政治、経済、官僚組織などはそれぞれの分野に強みや弱みがあり、各々分野に秀でた一族がそれらを補完し合うため行われる。家同士の互助であるから、必然的に有力な家同士の婚姻が成立する。
- ^ アメリカ対日協議会の母体となったニューズウィーク所有者のハリマン家、アスター家、メロン家、モルガン家などは代表的である。
- ^ 学者の閨閥を形成している箕作家は佐藤朝泰著『門閥―旧華族階層の復権』(立風書房、1987年4月10日第1刷発行、ISBN 4-651-70032-2)及び小谷野敦著『日本の有名一族―近代エスタブリッシュメントの系図集』(幻冬舎〈幻冬舎新書〉、2007年9月30日第1刷発行、ISBN 978-4-344-98055-6)で取り上げられており、芸能人の閨閥を形成しているマキノ家も小谷野著『日本の有名一族』で取り上げられている。
出典
- ^ 『広辞苑 第四版』、793頁。
- ^ デジタル大辞泉(けい‐ばつ / 閨閥) 小学館 2018年01月01日閲覧
- ^ 『広辞苑 第四版』、2561頁。
- ^ 広瀬隆『赤い楯―ロスチャイルドの謎』 1991年11月 集英社 系図85 イギリス・フランスの歴代首脳と現代大富豪の血族関係
- ^ 吉川弘文館 『標準 世界史年表』
- ^ 広瀬隆『地球のゆくえ』 集英社 1994年7月 系図16 国連に仕組まれたPKO
- ^ 広瀬隆 『持丸長者 日本を動かした怪物たち 幕末・維新編』『持丸長者 国家狂乱編』
- ^ 広瀬隆 『持丸長者 戦後復興篇』
- ^ 「選択」2007年2月号、選択出版
- ^ a b c 田中克己『李太白』(PDF)日本評論社〈東洋思想叢書 第15〉、1944年、25-26頁 。
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