関森勝夫 関森勝夫の概要

関森勝夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 08:49 UTC 版)

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関森 勝夫
(せきもり かつお)
誕生 関森 勝夫(せきもり かつお)
(1937-12-14) 1937年12月14日(84歳)
神奈川県横浜市
職業 俳人文学者
言語 日本語
国籍 日本
最終学歴 早稲田大学大学院
文学研究科修了
ジャンル 俳句
主題 論説、評論
代表作 『親近――句集』(1987年
『羽衣――関森勝夫句集』(2000年
主な受賞歴 静岡市学術芸術奨励賞(1990年
デビュー作 『鷹の眼――句集』(1976年
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静岡女子大学文学部教授、静岡県立大学国際関係学部教授、静岡県立大学国際関係学部学部長、浜松学院大学短期大学部幼児教育科教授などを歴任した。

来歴

生い立ち

1937年神奈川県横浜市にて生まれた。早稲田大学の大学院に進学し、文学研究科の日本文学専攻にて学んだ。1966年に早稲田大学の大学院を修了する。

俳人として

大野林火に師事し[1]俳句の創作を続ける。また、俳句雑誌である『蜻蛉』の主宰を務めている[1][2]

俳句の創作だけでなく、俳句の研究や評論にも取り組んでおり、教育機関で教鞭も執った。1979年4月、静岡女子大学文学部に着任した[2]。その後、静岡女子大学は静岡薬科大学静岡女子短期大学と統合され、1987年に新たに静岡県立大学が設置された。それにともない、静岡県立大学においても、国際関係学部の教授に就任した。静岡県立大学の大学院においても、国際関係学研究科の教授を兼務した。また、静岡県立大学では、教学分野だけでなく管理運営分野でも尽力し、国際関係学部の評議員や学生部の部長などを務めた[2]1999年11月に実施された静岡県立大学国際関係学部学部長選挙にて当選し、2000年1月1日から2001年12月31日まで学部長を務めた[3]。学部長として在任中には「公立大として初めて創始された本学部であり、これ迄に高評価を得て来たところであるが、15年経過したことで正しく検証し、改めるべき所は思い切って改め、積極的に改善策や新しい編成を創出することで、更なる発展をめざすべき時機だ」[4]と主張し、国立大学の法人化などの動向も踏まえ、学部将来構想委員会を発足させるとともに、その将来構想を諮問した[4]。2003年3月、静岡県立大学を退職した[2]。同年、静岡県立大学から名誉教授の称号が授与された[2]

その後、浜松学院大学短期大学部幼児教育科にて教授を務めたが、2008年3月に退職した[5]。なお、それ以降も、浜松学院大学や静岡産業大学といった教育機関などで、俳句の講演などを行うこともある[5][6]

作風・研究

俳句の創作においては、俳人協会による各賞にも入選しており、「平成22年俳人協会カレンダー」、「平成23年俳人協会カレンダー」、「平成23年俳句カレンダー」、「平成25年俳人協会カレンダー」、「平成26年俳人協会カレンダー」にその作品が掲載されている[7]。また、俳句の研究や評論においては、松尾芭蕉内藤丈草といった近世の俳人から水原秋桜子や大野林火といった近現代の俳人まで、幅広く取り上げて研究を行った[2]。これらの研究や評論により、静岡市学術芸術奨励賞を受賞している。

学術団体としては、俳文学会、日本近世文学会などに所属した[2]。また、日本文藝家協会の会員でもある[8]。俳人協会では、幹事、評論賞選考委員、紀要委員などを務めた[2]。国際俳句交流協会においては、評議員を務めた。


  1. ^ a b c 「郷里・藤枝で村越化石さんを哀悼――魂の句作、継承誓う」『郷里・藤枝で村越化石さんを哀悼 魂の句作、継承誓う | 静岡新聞静岡新聞社静岡放送、2014年3月18日。
  2. ^ a b c d e f g h 「名誉教授の称号授与」『はばたき』87巻、静岡県立大学広報委員会、2003年9月、13頁。
  3. ^ 「人事」『はばたき』71巻、静岡県立大学広報誌編集会議2000年3月、14頁。
  4. ^ a b 関森勝夫「国際関係学部の動き」『はばたき』79巻、静岡県立大学広報委員会、2001年11月、7頁。
  5. ^ a b 「著作紹介――『時季のたまもの』関森勝夫先生」『著作紹介 『時季のたまもの』関森勝夫先生|キャンパスニュース|キャンパスライフ|浜松学院大学浜松学院大学、2008年5月1日。
  6. ^ a b c 「県大名誉教授・関森氏『俳句は会話』」『県大名誉教授・関森氏「俳句は会話」|ニュース|静岡産業大学静岡産業大学、2010年10月29日。
  7. ^ 「俳句検索」『公益社団法人 俳人協会・俳句文学館:俳句検索』俳人協会。
  8. ^ 会員名簿』2014年3月1日、21頁。


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