金時山 金時山の概要

金時山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/11/08 07:57 UTC 版)

金時山
Mt.Kintoki 16.jpg
矢倉沢峠東側から仰ぐ金時山(2013年3月)
標高 1,212.5[1] m
所在地 神奈川県南足柄市足柄下郡箱根町
静岡県駿東郡小山町
位置 北緯35度17分23秒 東経139度00分18秒 / 北緯35.28972度 東経139.00500度 / 35.28972; 139.00500座標: 北緯35度17分23秒 東経139度00分18秒 / 北緯35.28972度 東経139.00500度 / 35.28972; 139.00500
山系 箱根山足柄山地
種類 成層火山
金時山の位置
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概要

神奈川県足柄下郡箱根町と同県南足柄市静岡県駿東郡小山町の境に位置する山で[4]、一帯は富士箱根伊豆国立公園に指定されている[5]

箱根山カルデラを囲む外輪山列で最も高い山であり、山頂付近は植生の少ない風衝地となっている[6]。周囲の山よりひときわ高く、遮るものが少ないため、山頂からの眺望が良く、西側から南東側にかけて富士山愛鷹山駿河湾、金時山より箱根峠方面へ伸びる古期外輪山、箱根山最高峰である中央火口丘の神山と中腹に広がる大涌谷の噴煙地などが望見でき、さらにカルデラ内には芦ノ湖仙石原を望むことができる[6]

山頂からは北、南東、南西の3方向に尾根が伸びている[4]。北の尾根は足柄山地につながり、丸鉢山、足柄峠矢倉岳へと伸びる。南東側、南西側の尾根は外輪山の稜線で、前者は矢倉沢峠、火打石岳、明神ヶ岳、そして大文字焼きで知られる明星ヶ岳(別名、大文字山)へ連なる。後者の尾根は長尾山、乙女峠丸岳三国山と連なり、国道1号箱根峠へ至る[4]

登山者でにぎわう金時山山頂。風衝地となっているため、広闊な展望を有する。
山頂から見た神山と仙石原。右奥に芦ノ湖。
山頂の上空から見た金時山頂上。

地質

金時山を含む箱根火山群が活動を始めたのは、約65万年前である。その後、約40万年前に箱根火山の北西から南東方向に伸びる構造線(金時-幕山構造線)で活動が始まった[6]。このときに誕生したのが、箱根火山の寄生火山にあたる金時山周辺および神奈川県足柄下郡湯河原町の幕山周辺の火山体である[6]。時期や成因については諸説があるが、この旧金時火山の誕生後、箱根火山のカルデラ陥没が起こり、取り残されたのが現在の金時山である。

現在の金時山は古期外輪山列上に位置しているため、一見すると外輪山の一峰のように見えるが、カルデラの陥没壁がたまたま旧金時火山の火山体(金時山溶岩)と重なったものであり、他の古期外輪山とは地質が異なる。このため、厳密に言えば金時山は古期外輪山の一峰ではない。

大涌谷から見た金時山。粘性の高い溶岩から構成されているため、特徴的な山容を持つ。
金時火山とほぼ同時期に誕生した、湯河原町の幕山火山

山名の由来

明神ヶ岳から見た金時山。イノシシの鼻のように突き出た山容から、かつては猪鼻嶽と呼ばれた。
明神ヶ岳から見た金時山。イノシシの鼻のように突き出た山容から、かつては猪鼻嶽と呼ばれた。
足柄山地・矢倉岳から見た金時山。金時山から足柄峠にかけての山々周辺が足柄山と呼ばれる。
足柄山地・矢倉岳から見た金時山。金時山から足柄峠にかけての山々周辺が足柄山と呼ばれる。

金時山は粘性の高い金時山溶岩から構成されており、他の古期外輪山とは異なる地質を有する。このため、山頂付近の傾斜が非常に強く、遠くから見るとひときわ高い峰が天を突いているように見える。この姿が、顔から急に突き出たイノシシの鼻のように見えるため、かつては猪鼻嶽(いのはなだけ)や猪鼻ヶ嶽(いのはながたけ)と呼ばれていた[6]

江戸時代になると、坂田金時(坂田公時とも)の故郷が足柄山であるとした「金太郎伝説」ができ、この頃から金時山(別表記:公時山、きんときやま)と呼ばれるようになった。その後、1900年明治33年)に童謡「金太郎」がつくられ、広く知れ渡るようになった[6]

足柄山

金太郎伝説や童謡「金太郎」の歌詞2番「足柄山の山奥で けだもの集めて相撲のけいこ …」で知られる足柄山(あしがらやま)は、金時山から足柄山地足柄峠にかけての山々の呼称である。山域の呼称であり、足柄山という単独の峰は存在しない。

この足柄山の地域には金太郎伝説が残る場所が多数あり、金時山北東の南足柄市地蔵堂地区には次のような伝説地がある。

金太郎の遊び石
金太郎が幼少期に登ったり飛び降りたりして遊んだ石として地蔵堂地区に伝承が残る。太鼓の形をしていることから、太鼓石(たいこいし)とも呼ばれる[7]
夕日の滝
酒匂川支流の内川上流部にある滝。滝の水を金太郎の産湯に使ったという伝説が残る[7]



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  1. ^ 基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2011年5月29日閲覧。
  2. ^ “標高値を改定する山岳一覧 資料2”. 国土地理院. http://www.gsi.go.jp/common/000091073.pdf 2014年3月26日閲覧。 
  3. ^ GNSS測量等の点検・補正調査による2014年4月1日の国土地理院『日本の山岳標高一覧-1003山-』における改定値。なお、旧版での標高は1,213m。
  4. ^ a b c d e f 『箱根 金時山・駒ヶ岳 2013年版(山と高原地図 29)』
  5. ^ 富士山・箱根地域の区域図 - 富士箱根伊豆国立公園(環境省
  6. ^ a b c d e f 『新日本山岳誌』、p842-844
  7. ^ a b 金太郎伝説 - 神奈川県ホームページ
  8. ^ 『丹沢・箱根 日帰りハイキング』、p139
  9. ^ 金時山に バイオトイレ - タウンニュース 箱根・湯河原・真鶴版


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