重量挙げ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/19 21:53 UTC 版)
競技の種類
現在行われている競技
- スナッチ
- 両手による引き上げ競技。地面に置いたバーベルを頭上へ一気に引き上げ、立ち上がる。
- クリーン&ジャーク
- 両手による差し上げ競技。地面に置いたバーベルを第1動作(クリーン)で肩まで引き上げて立ち上がり、第2動作(ジャーク)で全身の反動を使って一挙動で頭上へ差し上げる。略してジャークとも呼ばれる。
現在は行われていない競技
- クリーン&プレス
- 両手による差し上げ競技。地面に置いたバーベルを第1動作(クリーン)で肩まで引き上げて立ち上がり、第2動作(プレス)で腕の力のみを使い一挙動で頭上へ差し上げる。略してプレスと呼ばれる。1972年に廃止されており、現在は行われていない。
服装
国際ウエイトリフティング連盟により規定がなされている[3]。
- コスチュームは肘・膝を覆わないワンピース型(シングレット・レオタードなど)と規定。ただし、Tシャツやユニタードをコスチュームの下に着用可。
- ユニタードは2011年より着用が認められるようになった。
- ベルト及びニーパッドの着用は任意。
器具
- バー
- バーベルの持ち手。男子用は20 kg・全長2200 mm・直径28 mm、女子用:15 kg・全長2010 mm・直径25 mmと規定。
- ディスク
- バーベルの重量を決めるための円形の重し。重量に応じて色が決められている。10 kg以上のディスクはゴムで覆われている。
- カラー
- ディスクのずれや脱落を防止するため、左右に付ける留め具。1個2.5 kg。
- プラットフォーム
- 滑り止めのため木製で4メートル四方,厚さ10センチのプラットフォームを敷く。
競技のコツ
足腰のばね及びスピードとタイミングとバランスが重要な要素を占めている。
フォーム
ルールでは腰を落とした状態でバーベルを受けとめてそのまま立ち上がることを認めている。 このため腰を落とさないでバーベルを頭上(スナッチ)もしくは肩(クリーン)の位置まで一気に持ち上げること(ハイスタイル)は通常行われない。
ほとんどの選手が、胸(スナッチ)あるいは臍(クリーン)の高さまでバーベルを持ち上げておいて、すばやく腰を落としバーベルの下に一気に潜りこみ蹲踞して受け止めて、そのまま立ち上がる(スクワット)というフォーム(スクワットスタイル)を採用している。この他に、蹲踞しないで足を前後に開いて腰を落とすスプリットスタイルも以前は存在していたが、現在ではクリーン&ジャークのジャーク動作以外をスプリットスタイルで行う選手は皆無である。
握り
バーベルの握りはフックグリップという特殊な握り方を採用している。親指をバーと他の指との間にもぐりこませバーベルの重みを親指にかけることにより確実にグリップできるようにしている。バーベル落下事故防止の観点からも競技者には必須の握り方となっている。また、クリーン&ジャークのジャーク動作ではフックをしないオーバーグリップで行う場合が多い。ジャーク動作においては、親指を人差し指の側面につけ、バーベルを「握る」のではなく掌に「乗せた」状態のサムレスグリップで試技をおこなう選手もごく稀にいる。
持ち上げ
よく「バーベルを持ち上げる」と表現されるが、極端な言い方をすると「足腰のばねによりバーベルを引き上げる」といったイメージに近い。
静止
バーベルを頭上に挙げたら、スナッチの場合は立ち上がり、ジャークの場合は足を揃える。この時、膝を確実に伸ばした状態で静止し審判からの合図があるまで静止する。この時に回ったり前後に動いている場合は審判からの合図は来ない。
バーベルを降ろす
審判からの合図(ブザーや「ダウン」の発声)の後に、選手は自分の前方にバーベルを降ろす。重力に従いバーベルをプラットフォーム上に降ろし手を軽く添える。この際、バーベルを自分の後方に落としたり、プラットフォーム以外の場所に降ろした場合は失敗となる。しかしプラットフォームに着地させた後にバーベルが転がったり跳ねたりしてプラットフォーム外に出る分には問題ない。
- ^ “Women’s weightlifting: a long journey from naked weigh-ins to hijab-wearing heroine who inspired Iran” (英語). 国際ウエイトリフティング連盟. 2018年2月18日閲覧。
- ^ “The heroines who sparked a sporting revolution” (英語). the.mixed zone. 2018年2月18日閲覧。
- ^ ロンドンオリンピック2012 ウエイトリフティング 概要・説明 - JOC 2014年2月6日閲覧
重量挙げと同じ種類の言葉
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