辻恵 辻恵の概要

辻恵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/10 00:15 UTC 版)

辻 恵
つじ めぐむ
生年月日 (1948-06-12) 1948年6月12日(75歳)
出生地 日本 京都府京都市
出身校 東京大学法学部
前職 弁護士
所属政党民主党近藤G)→)
無所属→)
(民主党→)
旧日本未来の党→)
日本未来の党→)
(無所属→)
国民怒りの声→)
(無所属→)
れいわ新選組
称号 法学士弁護士弁理士

選挙区比例近畿ブロック大阪3区)→)
大阪17区
当選回数 2回
在任期間 2003年 - 2005年
2009年 - 2012年
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衆議院議員(2期)、民主党副幹事長を歴任。

経歴

京都府京都市に生まれ[1]大阪府枚方市で育つ[2]大阪府立大手前高等学校を卒業後、東京大学教養学部文科一類に入学[3]10.8羽田闘争で、高校の同期であった山崎博昭が死去したことを直接の契機として学生運動に参加する。1973年法学部卒業1981年に弁護士登録。東京弁護士会に所属し、日本弁護士連合会法廷委員会委員長などを歴任[3]1991年弁理士登録。

2003年11月9日の第43回衆議院議員総選挙に、民主党公認で、従弟である椋代能行の父の集票地盤であった大阪府第3区から立候補する。公明党田端正広に敗れ、比例区で復活当選。 2005年9月11日の第44回衆議院議員総選挙で前回に引き続き田端に敗れ比例復活もならず落選。第44回衆議院議員総選挙の3か月後に民主党を離党、大阪市長選挙に立候補し落選。

その後、民主党へ復党し大阪府第17区へ選挙区を鞍替え。2009年8月30日の第45回衆議院議員総選挙で当選後、民主党副幹事長に就任。

2012年消費増税をめぐる政局では、野田内閣による消費増税法案の閣議決定に抗議して党総務委員長代理の辞表を提出し、4月23日の党役員会で受理された[4]。6月26日の衆議院本会議で行われた同法案の採決では、党の賛成方針に反して反対票を投じた[5]。7月2日には山岡賢次らを介して離党届を提出するが、後に撤回した[6]。民主党は、党員資格停止2カ月の処分とした[7]

同年11月、衆議院解散を前に再び大阪17区で民主党から公認され、国民新党の推薦が決まるも、同30日、「日本未来の党に参加する」と表明して民主党に離党届を提出するが、民主党は、離党届を受理せず、除籍(除名)処分とし[8]、国民新党も推薦を取り消した。同年12月に行われた第46回衆議院議員総選挙では日本未来の党公認・新党大地推薦候補として立候補したが得票率6.3%、候補者6人中5位で落選した。日本未来の党の解党後は嘉田由紀子らが新たに立ち上げた日本未来の党 (政治団体)の設立総会に参加した[9]

2014年12月公示の第47回衆議院議員総選挙では「原発再稼働反対」、「集団的自衛権行使容認反対」等を掲げ大阪9区から無所属で立候補。当選後は、自由主義リベラル新党を作ると表明していたが[10]、落選。2016年5月に憲法学者の小林節が政治団体、「国民怒りの声」を立ち上げるとこれに参加し、事務局長を務めた[11]

2021年3月、れいわ新選組は辻を次期衆議院議員総選挙の兵庫8区の候補者として擁立することを発表した[12]。2021年10月31日、第49回衆議院議員総選挙で、小選挙区で3位、惜敗率も比例近畿ブロックの名簿内候補で2位で、れいわの獲得した1議席に含まれず、次点で落選した。

2022年4月7日、れいわ新選組は辻を次期参議院議員通常選挙の比例代表に擁立することを発表[13]。同年7月10日実施の参院選で、れいわ新選組は比例代表に特定枠1人を含め計9人の候補者を擁立した。辻の得票数は、特定枠を除いた比例候補者8人中4位であり、同党が比例で獲得した2議席に届かず落選した[14]

2023年8月29日、れいわ新選組は辻を次期衆院選で愛知15区から擁立することを発表した[15]

政策

戦後補償問題について

  • 2009年10月28日、衆議院第2議員会館で開催された戦時性暴力問題連絡協議会の主催による院内集会に参加し、李容洙慰安婦に対して「この問題を解決しないならば、日本が同等な立場で東アジアに意見を述べることは不可能」と述べた[16]
  • 2010年4月21日、姜日出を招いた「戦時性的強制被害者問題解決促進法案提出」提出十周年記念集会に参加し、戦時性的強制被害者問題解決促進法案の成立を目指す強い思いを語った[17]

選択的夫婦別姓制度について


  1. ^ “辻恵(比例・近畿・れいわ)【衆議院選挙2021】”. 読売新聞. (2021年10月19日). https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2021yc_YC88XXXXXX000/041/131629/ 2022年11月23日閲覧。 
  2. ^ つじ恵(めぐむ) twitter
  3. ^ a b つじ恵れいわ新選組 - 経歴書”. 2021年7月13日閲覧。
  4. ^ “<民主党>「小沢系」の辞表受理”. 毎日新聞. (2012年4月23日). オリジナルの2012年4月26日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120426085016/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120423-00000110-mai-pol 
  5. ^ “反対・棄権・欠席した民主党衆院議員の顔ぶれ”. 読売新聞. (2012年6月26日). オリジナルの2012年6月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120629063641/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120626-00001155-yom-pol  “<消費増税法案>民主57人反対 事実上の分裂状態に”. 毎日新聞. (2012年6月26日). オリジナルの2012年6月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120629055717/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120626-00000109-mai-pol 
  6. ^ “【民主分裂】谷亮子氏、姫井由美子氏、青木愛氏…山岡賢次民主副代表提出の離党届議員 一部は離党否定”. 産経新聞. (2012年7月2日). オリジナルの2012年7月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120702121257/http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120702/stt12070213160009-n1.htm  “<民主分裂>小沢元代表ら50人離党届 階、辻氏は離党せず”. 毎日新聞. (2012年7月2日). オリジナルの2012年7月4日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120704082643/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120702-00000030-mai-pol  “階、辻氏は離党せず=「党で改革可能」―民主”. Yahoo!ニュース. 時事通信. (2012年7月2日). オリジナルの2012年7月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120705001810/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120702-00000057-jij-pol  “階氏「無効だ」、辻氏「原点に」…2人離党せず”. 読売新聞. (2012年7月2日). オリジナルの2012年7月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120705002056/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120702-00000753-yom-pol  “【民主分裂】離党者50人に訂正 階、辻氏を削除”. 産経新聞. (2012年7月2日). オリジナルの2012年7月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120702121201/http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120702/stt12070215520018-n1.htm  “「えっ、私離党なの?」「なんで事前通知ない?」”. 読売新聞. (2012年7月2日). オリジナルの2012年7月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120705002111/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120702-00001078-yom-pol  “階・辻両議員離党を撤回 いいかげん対処 民主の体質露呈”. 東京新聞. (2012年7月3日). オリジナルの2012年7月6日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120706160828/http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012070302000118.html 
  7. ^ “【民主分裂】一体改革関連法案をめぐる民主党の処分・措置等一覧(敬称略)”. 産経新聞. (2012年7月3日). オリジナルの2012年7月4日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120704214346/http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120703/plc12070321090021-n1.htm  “【民主分裂】離党届提出の衆院37人を除名 鳩山元首相は党員資格停止6カ月”. 産経新聞. (2012年7月3日). オリジナルの2012年7月3日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120703102153/http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120703/plc12070315420018-n1.htm  “小沢氏ら37人除籍=民主処分、鳩山氏は資格停止6カ月―離党組減り衆参49人”. Yahoo!ニュース. 時事通信. (2012年7月3日). オリジナルの2012年7月6日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120706051520/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120703-00000085-jij-pol  “民主党:小沢元代表ら衆院37人除名、鳩山氏党員資格停止”. 毎日新聞. (2012年7月3日). オリジナルの2012年7月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120705212346/http://mainichi.jp/select/news/20120703k0000e010209000c.html  “小沢氏ら37人除名処分へ 鳩山氏は党員資格停止6カ月”. 朝日新聞. (2012年7月4日). オリジナルの2013年4月24日時点におけるアーカイブ。. https://archive.fo/FdGKU  “鳩山氏は資格停止3カ月=小沢氏らの除籍決定―民主”. Yahoo!ニュース. 時事通信. (2012年7月9日). オリジナルの2012年7月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120712005450/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120709-00000114-jij-pol  “鳩山元首相、党員資格停止3カ月に短縮 小沢元代表ら37人除籍処分は原案通り 民主党臨時常任幹事会”. 産経新聞. (2012年7月9日). オリジナルの2012年7月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120709140751/http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120709/stt12070921200005-n1.htm  “民主:鳩山元首相の処分半減 増税法案反対で”. 毎日新聞. (2012年7月9日). オリジナルの2012年8月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120807002014/http://mainichi.jp/select/news/20120710k0000m010062000c.html 
  8. ^ “民主党公認の辻恵氏が離党 日本未来の党へ 小沢氏に近く消費税増税法案にも反対票”. 産経新聞. (2012年11月30日). オリジナルの2013年1月3日時点におけるアーカイブ。. https://archive.fo/LeCJY  “未来合流の辻氏を除籍=民主【12衆院選】”. 時事通信. (2012年12月1日). オリジナルの2013年4月26日時点におけるアーカイブ。. https://archive.fo/FKCvn  “民主、離党届の辻氏を除籍処分”. 朝日新聞. (2012年12月2日). オリジナルの2012年12月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20121202174226/http://www.asahi.com/politics/update/1202/TKY201212020553.html 
  9. ^ “嘉田氏の代表辞任了承=未来の党”. 時事ドットコム. (2013年1月20日). オリジナルの2013年4月26日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/l8rjH 
  10. ^ “【大阪・大義なき解散総選挙】「新しいリベラル政党を作る」大阪9区・辻恵元衆議院議員が安倍政権に対峙する政党の必要性を訴え”. IWJ Independent Web Journal. (2014年12月8日). http://iwj.co.jp/wj/open/archives/211578 2014年12月8日閲覧。 
  11. ^ 候補者半数を著名人に 残り半数はインターネットで公募 「国民怒りの声」代表の小林節慶大名誉教授”. 産経新聞 (2016年5月14日). 2018年10月27日閲覧。
  12. ^ “れいわ新選組、兵庫8区に辻氏”. 日本経済新聞. (2021年3月18日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE188070Y1A310C2000000/ 2021年3月18日閲覧。 
  13. ^ れいわ、参院比例に元衆院議員:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2022年4月7日閲覧。
  14. ^ 比例代表 れいわ新選組 参議院選挙結果・開票速報”. 参議院選挙2022特設サイト. NHK. 2022年7月11日閲覧。
  15. ^ “れいわ、愛知15区に辻氏 元民主衆院議員”. 産経新聞. (2023年8月29日). https://www.sankei.com/article/20230829-OIIKF34DFJMCPFOKADNMAAWAGM/ 2023年8月29日閲覧。 
  16. ^ 連立政権誕生を受け、今こそ立法による解決を! 10.28院内集会報告
  17. ^ 週刊かけはし(日本革命的共産主義者同盟発行)「戦時性的強制被害者問題解決促進法案」の成立今こそ
  18. ^ 朝日新聞、2014年衆院選、朝日・東大谷口研究室共同調査、2014年。「立法不作為を問う!民法改正を求める院内集会」2012年3月8日。
  19. ^ 橋下知事 クソ食らえだ堺市長選挙、自公民の相乗り(あいのり) 2009年 - YouTube(3:04より)
  20. ^ 民主党HP 永田・辻議員、東京地検に対し厳正な捜査と公訴提起の実現を申入れ
  21. ^ 衆議院予算委員会2005年2月3日議事録
  22. ^ 衆議院予算委員会2005年2月8日議事録
  23. ^ 衆議院予算委員会2005年2月16日議事録
  24. ^ a b 民主、検察審見直しで圧力?…議連発足 読売新聞 2010年4月30日
  25. ^ 時事ドットコム - 民主・辻氏、検察審査会に疑問=司法制度見直しで議連発足。(2010年4月28日) [リンク切れ]
  26. ^ 辻恵ブログ 2010年5月9日
  27. ^ 検察審への接触 民主党は政治介入を厳に慎め(6月1日付・読売社説) 読売新聞2010年6月1日
  28. ^ 陸山会事件で小沢一郎への不起訴事案を審査していたのは、辻恵が言及した東京第一検察審査会及び東京第五検察審査会であり、陸山会事件で小沢一郎への不起訴事案を審査していなかった他の4つの東京検察審査会の事務局長は対象外であった。
  29. ^ a b 民主・辻副幹事長、検察審事務局に接触図る
  30. ^ a b 民主・辻副幹事長「検察審問い合わせ、当然だ」読売新聞 2010年5月31日
  31. ^ 【主張】検審への説明要求 圧力以外の何物でもない産経新聞 6月1日
  32. ^ 日刊ゲンダイ2010年5月31日
  33. ^ 「共謀罪」に反対する超党派国会議員と市民の集い
  34. ^ 民主・辻議員に融資返還請求、供託金巡り提訴読売新聞 2010年5月27日
  35. ^ 民主・辻議員に資金トラブル=弁護士業務めぐり訴訟-周辺関係者を聴取・東京地検 時事通信 2011年12月27日
  36. ^ 辻議員に賠償責任なし、原告の請求棄却 東京地裁 日本経済新聞2012年1月30日
  37. ^ “韓国無断渡航の辻氏に厳重注意”. 産経新聞. (2012年11月6日). https://web.archive.org/web/20121106013656/http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121106/plc12110600180001-n1.htm 


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