軍事教育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/11 05:37 UTC 版)
教育内容
基本教練の訓練
基本教練(Military Drill)とは個人および部隊の基本動作を統制する一定の動作様式である。基本教練においてはまず視線を前方に向け、両手を体側に付けた上で両足の爪先を約45度に開いて踵をつけた直立不動の姿勢(気を付け、Attention)が基本姿勢となる。この不動の姿勢を基礎として、前進の基本方向となる前方、前方を向いた状態で回れ右により向く背後、さらに前方に対する左右方向の基本的な四方向が定義され、回れ右、右向け右、左向け左などの号令によって決められた動作と節度で所定の方向へ転換する。分隊、小隊などの部隊でもこの基本教練によって行進することが可能となる。
戦闘技術の訓練
基本戦闘技術とは個人が発揮する基礎の戦技であるが、これは格技から射撃など非常に幅広い技能を含むものである。基本的な戦闘技術としては徒手格闘、短剣格闘、小銃の射撃、銃の分解結合、各種匍匐、手榴弾の投擲、偽装、陣地構築、対戦車兵器、軍事通信、応急手当、地図判読などが挙げられる。
軍事科学の教育
士官は軍隊において作戦部隊を指揮する立場にあるために戦術学が学ばれる。戦術教育では基礎理論としての原則、戦闘力、状況判断、兵站、攻撃、防御、後退、命令、軍隊符号などについての専門的な教育を受けることとなる。図上戦術によって基本的な戦術作業を習得した後に実際に現地に赴いて出題された状況において答案を作成する現地戦術や演習、軍事史における作戦・戦闘の事例の教育である戦史教育などによって学習する。
教育訓練の運営
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関連項目
参考文献
- U.S.Department of Defense. 1988. JCS Pub. 1. Dictionary of military associated terms. Washington,D.C.:Public Affairs Press.
- U.S.Department of Defense. 1989. Military manpower training report. Washington,D.C.: Office of the Assistant Secretary of Defense(Force Management and Personnel).
- Van Creveld, M. 1990. The training of officers. New York: Free Press.
- ^ ここでは一般に米軍が出版している教範類の用語法に従って記述している。軍事教育に含まれる軍事訓練の定義は付与された機能と任務を遂行するために軍事要員と部隊を準備する過程、特に戦闘と戦時における機能のための準備と定められている。詳細は参考文献の米国防総省軍事用語辞典の該当項目を参照。
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