趁火打劫 趁火打劫の概要

趁火打劫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/15 19:41 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

本文

敵之害大、就勢取利、剛決柔也

敵の被害が大きいときは、勢いに就いて利益を取る。これは剛決柔、すなわち澤天夬である。

澤天夬は上は澤、下は天の卦。澤から水が天に注ぐ。洪水、上下逆転し革新される様。

按語・事例

敵の被害や混乱に乗じる、いわゆる火事場泥棒の計略。敵の国内に害があればその土地を奪い、国外に害(外患)があればその民を奪い、内外に害があれば国ごと奪え、と言う。謀って「火事」を自作自演で引き起こすことも含む。

春秋期、王は、が凶作の年に、呉王が北方の黄池で諸侯会議に出席している留守を狙って呉を攻撃して大勝した、とされる。

戦国期、が、と同盟してを攻めようとしたが、が妨害した。その時、が韓を攻めた。斉王は韓に援軍を出そうとしたが、臣下の田忌が、趙や楚が韓を助けるので放置しておくよう諌めた。果たして、趙や楚は韓に援軍を出し、秦、魏、趙、楚、韓の間で戦争になった。その間に斉は一国単独で燕を攻めたが、他国の妨害がないので30日で攻略に成功した、とされる。






「趁火打劫」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「趁火打劫」の関連用語

趁火打劫のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



趁火打劫のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの趁火打劫 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS