象牙 象牙の概要

象牙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/16 23:24 UTC 版)

全形象牙。ほぼ全ての国で取引が禁止されているが、日本では自宅の押し入れや床の間から出てきた「押し入れ象牙」「床の間象牙」などの名目で流通しており、新作の根付や印鑑など幅広く活用されている
象牙を持つアフリカゾウ
アフリカゾウの骨格

材質が美しく加工も容易であるため、古代から芸術や工芸品や製造業において、象牙彫刻、義歯ピアノ鍵盤扇子ドミノなど、様々な物を作るために重宝されてきた。そのような用途では、動物の牙のうち象牙が最も頻繁に使われてきたが、マンモスセイウチカバマッコウクジラシャチイッカクイボイノシシなどの牙も使用されてきた[1][2]。なお、エルクには2本の牙の歯があり、これは祖先の牙の名残と考えられている[3]

象牙は英語圏では「アイボリー」と呼ばれ、古代エジプトのâb、âbu(「象」)から、ラテン語のebor-またはeburを介して派生した語句である[4]。「アイボリー」という語句は、象牙以外にも、彫ったり削ったりするのに十分な大きさの商業的に関心を持たれている哺乳類の歯や牙を表す総称として使用されることがある。これは、哺乳類や牙の化学構造は原種を問わず同じであり、象以外の哺乳類の歯や牙の取引が広く行われているためである[5]

アフリカゾウアジアゾウなどの絶滅危惧種の象牙の国内外での取引は違法である[6]







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