自動車競技 競技の場所

自動車競技

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/13 04:26 UTC 版)

競技の場所

自動車競技の競技が行われる場所を以下に示す。

インディ500の様子。

サーキット

アスファルト舗装されたコースで、閉路になっているために一般的に複数周回を走行し規定周回を走行することで完走となる。サンドトラップやグラベルエリア、ランオフエリアなどを設けられたサーキット(※:イタリアではアウトドローモ)、楕円形のコースを周回する「オーバル」もこれに含まれる。通常の公道よりも舗装が競技向けに作られているのも特徴。

公道コース

F1からラリーまでさまざまな競技を行う。競技が可能な道路幅と路面状況であることが開催の条件となる。公道といっても様々で、アスファルト舗装された平坦な路面が通常であるが、古い街並では石畳などもある。通常は一般車両が走行するため、交通量が多い箇所になればなるほど路面に轍状の起伏ができやすくサーキットと比較すると滑りやすい。カテゴリによっては一部の公道を閉鎖してサーキット型の競技を執り行う場合や、スタート地点とフィニッシュ地点が別となる都市間競技など行うなどのケースがある。

シンガポール市街地コースバレンシア市街地コースのようにレースを行うことを前提として公道が整備されることもある。

スタジアム

大勢の観衆が、コース全体を一望できるような常設のスタジアムで行われる場合もある。デモリション・ダービー、8の字レース、モンスタージャムなど、北米発祥の競技では多いパターンである。北米でオーバルレースが盛んなのも、コースを一望できるという点と無関係ではない。

また欧州発祥の競技でも、ラリーのスーパーSSやラリークロスレーシングカートなどは時折スタジアムでの開催がされることがある。またレース・オブ・チャンピオンズは常にスタジアム内に設置したコースで開催されている。

非舗装路面・自然環境など

一般的にオフロードダート砂漠草原雪上(氷上も含む)などを指す。ラリーやオートバイのトライアル競技などに使用され、砂や泥でタイヤのグリップ力が弱まるために当然ながら滑りやすい。公道コースと同じように車両が周回できるようにコースを造って競技を執り行うものや、スタート地点からフィニッシュ地点までコースを制定するもの、あるいはスタートとフィニッシュ、チェックポイントは設けてあるものの、完走するまでの行程でどこを走行しても許可される競技も存在する。

ギャラリー


注釈

  1. ^ 応募車両の動力には「圧縮空気」「重力」「家畜動力併用」など、本気で出場する気があったのか疑わしい内容も多数存在したという。現実のレースに出場したのは蒸気自動車とガソリン自動車・オートバイだけであった。

出典

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  4. ^ アメデー・ボレーと息子のアメデー2世およびレオンは、1873年以来長らく蒸気自動車を開発し続けていた。このレースでラ・ヌーヴェルは鈍足ながら十分な信頼性を示し、途中リタイアしたドライバーたちを拾ってルーアンまで完走している。
  5. ^ 宇宙物理学者のジョルジュ・ルメートルではない。
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  17. ^ たとえば電気回路の「回路」もサーキットであるが、電気の場合、電源から出て電源に戻るように接続されたものが「回路」である。
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  38. ^ 1990年代ル・マン24時間レースのオープントップや、ダカール・ラリー2WD規定など。近年はグループGT3もこれに近い
  39. ^ 条文の中でワークスとプライベーターを明確に定義し、排除するのが困難なためである
  40. ^ それ以前は、マシンの横側に車番が書かれているだけのシンプルなものであった。
  41. ^ 中にはテストドライバーとしてチームに籍を置くだけなのにスポンサー資金を要求する場合もある。
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  48. ^ ここでは「切り札」の意味
  49. ^ ただし現代ではデータロガーの精度・情報量やデータ解析の技術が格段に向上しているため、簡単にはごまかせない
  50. ^ a b 国や地域による
  51. ^ 2009年を除く。また2020・2021年はカレンダー入りしているが、2020年9月時点で未開催
  52. ^ 現在はパリを使用しないルートであるが現在でも「パリダカ」と呼ばれることがある。
  53. ^ 自動車競技の楽しみ. 論創社. (2002-2). ISBN 978-4846002213 
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