簡体字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/26 13:42 UTC 版)
現況
簡体字が殆ど見られない台湾と対照的に、中国大陸では規範的な簡体字とともに繁体字との混用が見られることも少なくない[2][3]。2000年に成立した「語言文字法」では、文物古跡、書道・篆刻などの芸術作品、揮毫題辞・看板の手書き文字、出版・教育・研究上必要な場合に限り繁体字の使用を認めている[4]。
一方、台湾、中国内のマカオや香港、北米の華僑社会などは繁体字を使い続けており、簡体字があまり読めないという人々も少なくない。台湾で行われた電話世論調査によると、45%が簡体字を完全に読めない、41%が少し読めると答え、完全に読めると答えたのは残りの14%にとどまった[5]。こういった事情と政治的・社会的要因によりしばしば同じ本について、中国向けに「簡体字版」、台湾・香港・マカオ向けに「繁体字版」の2種類が出版されることがある。
2007年11月に中国の北京で開かれた第8回国際漢字会議では、簡体字を維持しながらも5000 - 6000字の字体を繁体字中心に統一した「標準字」を定めていくことで中国・台湾・日本・韓国などの学者が合意したと報じられた[6][7][信頼性要検証]。ただし、中華人民共和国教育部(教育省)は「そのような事実はない」と否定しているとも報道された[8][信頼性要検証]。
- ^ 国务院关于公布汉字简化方案的决议中国教育和科研计算机网(中国教育研究ネットワーク)2013年9月
- ^ “网友质疑“云台阁”题字繁简混用”. (2003年1月24日) 2018年3月9日閲覧。
- ^ “这些字你用对了吗?”. (2017年10月26日) 2018年3月9日閲覧。
- ^ 中华人民共和国国家通用语言文字法 第17条(簡体字中国語)
- ^ “中時電子報民調:正體字VS.簡體字大調査”. (2005年4月7日)
- ^ “韓・中・日・台が漢字の字体統一へ”. 朝鮮日報. (2007年11月3日). オリジナルの2013年9月28日時点におけるアーカイブ。 2018年3月9日閲覧。
- ^ “日・韓・中・台が漢字の字体統一を決定、主体は繁体字に―北京市”. Record China. (2007年11月12日) 2018年3月9日閲覧。
- ^ Record China: 「中・日・韓・台の漢字統一」報道を否定!簡体字使用の変更は不可能 2007-11-11
- ^ a b c 河崎真澄 (2009年4月20日). “中国で旧字体復活? 漢字の行き過ぎた簡略化めぐり論議”. 産経新聞 2009年7月16日閲覧。
- ^ a b “<中台>漢字字体の統一を!繁体字の世界遺産化の動きも論議促進?…全国政協会議”. Record China. (2009年3月5日) 2009年7月21日閲覧。
- ^ “どうなる?繁体字復活論、新しい「規範漢字」近く発表か…中国”. Record China. (2009年4月8日) 2009年7月21日閲覧。
- ^ 「簡体字の一部見直しの動き 中国政府、繁体字回帰か」『琉球新報』(中国時報)、2009年4月19日。
- ^ “日本の漢字改革を手本に!中国と台湾の字体論争…香港メディア”. Record China. (2009年6月24日) 2018年3月9日閲覧。
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