白毫 白毫の概要

白毫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 14:31 UTC 版)

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東大寺盧舎那仏像(奈良の大仏)

を放ち世界を照らすとされる。『法華経』序品には、仏(ガウタマ・シッダールタ)が無量義処三昧瞑想に入ったとき、白毫が光を放ち東方一万八千世界を照らし出すというシーンが描かれている(爾時仏 放眉間白毫相光 照東方万八千世界)。

白毫の位置は、インド哲学における第6チャクラのアージニャーである。シヴァ神などいくつかのヒンドゥー教はその位置に第3の目を持つ。ヒンドゥー教徒が同じ位置にする装飾であるビンディーやティラカと、俗に混同されるが、直接の関係は薄い。

仏教美術での表現

仏教美術では、白毫は如来菩薩に付ける。明王天部童子などには付けない。

仏画では、白い渦巻きで表される。

仏像では、丸い膨らみで表されたりするほか、水晶真珠などの宝石がはめ込まれる。近年ではガラスアクリル樹脂も使われる。古い仏像では、もともと付いていたが失われていることもある。

三十二相の中には、美術表現が無理なもの、特に仏像として造形できないものが多いが、白毫相は造形しやすいため、目立つ特徴となっていることが多い。

白毫の名が付いたもの

白茶に使われる若は白毫と呼ばれ、白茶は白毫茶とも呼ばれるが、これは、芽に白い毛が密生していることによる。

紅茶の茶葉の種類でいう、ペコーまたはピコー(pekoe)とは、白毫の福建語発音に由来する(紅茶#等級参照)。

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