琉球諸語とは? わかりやすく解説

琉球諸語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/27 23:38 UTC 版)

琉球諸語(りゅうきゅうしょご)あるいは琉球語派(りゅうきゅうごは)は、日本沖縄県鹿児島県奄美群島で用いられる諸言語の総称。日本本土の日本語とともに日琉語族に属し、琉球語(りゅうきゅうご)とも呼称される。


注釈

  1. ^ ただしフランス語とイタリア語はともにロマンス諸語であり共通点は多い。フェルディナン・ド・ソシュールの書物、『一般言語学講義』の中でフランス語とイタリア語は一つの方言連続体であり明確な境界線を引くのが難しいとも記している。

出典

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琉球諸語

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大和民族」の記事における「琉球諸語」の解説

なお、日本中でも奄美群島沖縄県大半(旧琉球王国領域)で話されている伝統的な言語である琉球語は、音韻語彙それ以外現代日本語とは大きく異なり口頭での意思疎通難しい。ただし、その琉球語研究により上代から中古中世までの日本語の影響色濃く残している事が判明している。琉球語祖先相当する琉球祖語日本祖語と非常に近く、あるいはほぼ同一日琉祖語)と考えられている。[要出典] 奄美群島琉球諸島言語地域差が非常に大きく、しばしば諸言語集合「琉球諸語」と捉えられる。[要出典] ただし琉球(諸)語も日本語同系統の言語であり、日琉語族入れる。一方日本国内話されてきた言語としては、他にアイヌアイヌ語があるが、非常に近い場所で話されてきたにもかかわらずアイヌ語日本語は、単語借用除き類似性がほとんど認められず、全く別の言語である。[要出典]

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