特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション
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特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション | |
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監督 | 渡辺勝也 |
脚本 | 荒川稔久 |
原作 | 八手三郎 |
製作 | 東映 |
ナレーター | 古川登志夫 |
出演者 | |
配給 | 東映 |
公開 | 2004年9月11日 |
上映時間 | 39分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 11億円[1] |
前作 | 爆竜戦隊アバレンジャー DELUXE アバレサマーはキンキン中! |
次作 | 魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁 |
概要
『劇場版 百獣戦隊ガオレンジャー 火の山、吼える』以来3年ぶりに9月公開となった。従来の作品よりも10分ほど伸びた39分となり[注釈 1]、大掛かりなアクションシーンが多く盛り込まれた[3][4]。
『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』では、「スーパー戦隊住所録」のテツの項にミリバルの事件とジェニオの事件との間に記載がある。
あらすじ
デカレンジャーは、人間を機械奴隷にしてしまうウイルス金色の雪を持っている謎の組織を追跡していた。その組織は、4人組のアリエナイザーガスドリンカーズだった。
夜中にガスドリンカーズの捜査を行っていたバンは、マリーという女性に出会う。実は彼女は第17銀河系レスリー星のスペシャルポリスで、地球で潜入捜査していた。
マリーによると、ガスドリンカーズはレスリー星を金色の雪によって住民全てを機械奴隷にし、壊滅させた。しかし、彼らが持つワクチンを使えば住民を元に戻せることができると言い、ガスドリンカーズの捜査に協力するようになる。
しかし、突如マリーが金色の雪を持ち出してデカベースを脱走してしまう。
登場人物
S.P.D.
マリー・ゴールド | |
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身長 | 168 cm[5] |
体重 | 50 kg[5] |
- マリー・ゴールド / デカゴールド
- レスリー星担当捜査官のレスリー星人の女性[6]。物静かで心優しく、その美しい歌声を捜査に活かす[6]。白いSPライセンスを使用し、デカゴールドに変身可能だが、変身した姿は劇中で一瞬登場しただけで、変身直後に攻撃を受け変身が解かれる。ガスドリンカーズに故郷のレスリー星を滅ぼされ、彼らを追って地球に来る。とあるクラブで歌手として潜入捜査をしていた際にバンと出会い、共に捜査を行うが、実はガスドリンカーズに屈服してやむなく裏取引をしており、彼らのスパイとして押収された金色の雪をデカベースから盗み出すも、そのウイルスを体に注入させられる。武器はディースマッシャー01と02を持ち、自身の力として少しだけ時間を止める能力タイムストップを持っている[6]。
- シンボルナンバーはローマ数字のX(10)。
ガスドリンカーズ
機械の体を持つアルゴル星人4人組の凶悪犯罪チーム[8]。第17銀河系レスリー星の軍事機密である人間を機械奴隷にする惑星破壊兵器金色の雪を使用してレスリー星を壊滅させた張本人であり、次のターゲットを地球に定めてやってきた[8]。
- 人間体の姿、および怪人体の声は、かつての戦隊シリーズで敵幹部を演じたことのある俳優が務めている[2]。渡辺は、ファンサービス目的でのキャスティングであったと述べている[2]。
- ガスドリンカーズの名前の由来は粕取り焼酎の「カストリ」と「リカー(焼酎)」「ドリンカー(酒飲み)」から。アルゴル星人の名前の由来は「アルコール」とペルセウス座のβ星で"悪魔の星"と称される変光星「アルゴル」から。
- デザインは映画『ターミネーター』のエンドスケルトンをイメージしており、生物か機械か曖昧な存在として描かれている[9]。
アルゴル星人ヴォルガー | |
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身長 | 213 cm[10] |
体重 | 141 kg[10] |
- アルゴル星人ヴォルガー
- ガスドリンカーズのリーダー。失敗した者は、仲間であっても容赦なく叩きのめす残忍な性格[11]。武器は専用の拳銃ダブルサタンマグナムでこれを使ってジュウクンドーの技を凶悪にアレンジしたジャアクンドーなる武術を用いり、肉体からエネルギーを放出するヴォルボンバーでとどめを刺す。また、腹部にイーガロイドを格納している。胸のタトゥーレリーフはスカル[9]。
- ジュウクンドーを扱うデカレッドと激しい銃撃戦を繰り広げ、一時は追い詰めるも、デカマスターの助太刀で形成が逆転し、ワクチンを奪われる。それでもなお立ち上がって惑星間転送装置でレスリー星に逃亡し、キラータンクでデカレンジャーロボを追い詰めるも、ブラストバギーの参戦でまたも形成が逆転、最後はキラータンクごとデリートされる。
アルゴル星人ブランデル | |
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身長 | 228 cm[10] |
体重 | 164 kg[10] |
- アルゴル星人ブランデル
- ガスドリンカーズの切り込み隊長。一度にスペシャルポリス50人に取り押さえられたが、平然と押し返した伝説を持つ。いくら飲んでも全く酔わずに戦闘できるほどに酒に強い。武器は大型のバズーカ砲リザードバズーカ。胸のタトゥーレリーフはトカゲ[9]。
- 最後はデカグリーンと戦い、互角以上に戦うもグリーンクラッシュでデリートされる。
アルゴル星人ジーン | |
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身長 | 228 cm[10] |
体重 | 128 kg[10] |
- アルゴル星人ジーン
- ガスドリンカーズの紅一点。敵味方問わず気に入らない男は締め上げる危険で気まぐれな女で、キレると見境がなくなり、仲間も近づかないが、ヴォルガーだけが止めることができる。戦闘後に爪のケアをするほど、身だしなみにうるさい。武器は伸縮自在の鞭スコーピオンビュート。胸のタトゥーレリーフはサソリ[9]。
- 最後はデカイエロー、デカピンクと戦い、2人を苦しめたが、ツインカムラブリーキックでデリートされる。
アルゴル星人ウインスキー | |
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身長 | 208 cm[10] |
体重 | 131 kg[10] |
- アルゴル星人ウインスキー
- ガスドリンカーズの最年少。ジョークを飛ばしながら相手を倒す残虐性を持ち、常に臨戦体制なのか落ち着きがない性格のため、リラックスのために葉巻を愛用する。武器は大振りの刃物ピラニアンナイフ。劇中では自動車の運転もこなす。胸のタトゥーレリーフはピラニア[9]。
- 最後はデカブルーと対決。白兵戦からマシン戦に移行し、バーツロイドを使って戦いを有利に運ぶがディースナイパー・ブルーフィニッシュでデリートされる。
その他
- フラビージョ、ウェンディーヌ
- 劇場版でワンカットのみ登場。エンドロールにはフラビージョ、ウェンディーヌともに名前がクレジットされている。
- パンフレットでは名前は「女子大生エイリアン」としか表記していないが[11]、過去に登場したキャラクターであることをほのめかすような記述となっている。
- ロケットシップ・ベイビーズ
- 毎回エンディングで「ミッドナイト デカレンジャー」を演奏しているエイリアンのバンド。
- デザインは企画者104の松井大が担当した[13]。エルヴィス・プレスリーの楽曲「監獄ロック」をモチーフとしており、マイクル・マイクソン以外のメンバーのモチーフは「監獄ロック」の歌詞から取られている[13]。衣装はスペースシャトルと囚人服をモチーフとし、袖口は手錠になっている[13]。
- テレビシリーズでもメインゲストとして登場することが検討されていた[14]。
マイクル・マイクソン | |
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身長 | 187 cm[15] |
体重 | 85 kg[15] |
劇場版オリジナルメカ
- ブラストバギー
- レスリー星の宇宙警察に配備されている銀色のバギー型特殊デカマシン[17]。四輪駆動式で、荒地を高速走行することが可能[18][注釈 2]。劇中では、奇跡的にレスリー星に破壊されずに残っており[17]、レスリー星に一足先に赴いていた、デカブレイクが操縦した。
- 武器は車体上部に装備しているビーム砲[20]ブラストランチャー。内蔵された特殊なサスペンションによって着地時の衝撃を吸収するため、高所からのジャンプ攻撃を得意とする[17]。
- 漫画版では、高火力を持つマシン同士での合体は負荷が大きく、なおかつ例え合体ができたとしても火力の影響で自爆してしまうという理由でデカウイングロボとは合体できないという設定が付加されている。
- デカレンジャーロボ フルブラストカスタム
- デカレンジャーロボにブラストバギーが特捜武装した巨大ロボ。デカマシンのジョイントは全宇宙統一規格であるため[17]、速やかな装着が可能であり、左腕にブラストシールド(車体)と右腕にブラストランチャー(巨大砲塔[20])、後部バンパーの胸アーマー[21]に分離して、デカレンジャーロボが装着して完成。胸部のパトライト部分にはロールバー状の装甲が追加装備されている。高機動性を維持したまま、攻撃力と防御力をベースアップすることが可能[17]。
- 必殺技は地上に設置したブラストシールドの先端部を突き刺して支柱にして回転しながら全方位射撃を加えるスピニングブラスト。地上に設置したブラストシールドの上にブラストランチャーを固定した必殺武器フルブラストランチャー[17][注釈 3]を装備したファイナルモード[21]となり、パトエネルギーを砲身に充填して発射する。どちらも複数の怪重機をまとめて破壊するほどの威力を誇る。
怪重機キラータンク | |
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全長 | 47 m[22] |
全幅 | 28 m[22] |
重量 | 5,500 t[22] |
- 怪重機キラータンク
- ガスドリンカーズ所有の巨大戦車型の怪重機で名前の通り下半身がキャタピラになっている。右腕のバルカン砲と左腕のアンカーが武器。ヴォルガーが運用した以外に無人仕様の機体が大量に出てくる。
注釈
出典
- ^ 2005年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
- ^ a b c d e f g h i コンプリート・ブック 2005, pp. 25–26, 「監督インタビューPARTI 渡辺勝也」
- ^ 「巻末とじこみ付録 宇宙船 DATA BOOK 2005」『宇宙船』Vol.118(2005年5月号)、朝日ソノラマ、2005年5月1日、148頁、雑誌コード:01843-05。
- ^ a b コンプリート・ブック 2005, p. 22, 「エピソード・ガイド 渡辺勝也監督作品」
- ^ a b 21st 4 2017, p. 15, 「宇宙警察S.P.D」
- ^ a b c 学研の図鑑 2021, p. 227, 「特捜戦隊デカレンジャー」
- ^ a b c d e 『特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション』(DVD)東映ビデオ、2005年2月21日。DSTD02399。 映像特典 劇場版S.P.Dギャラリー
- ^ a b パンフレット 2004, 「04 ALIENIZER」
- ^ a b c d e 百化繚乱 下之巻 2012, p. 195
- ^ a b c d e f g h 21st 4 2017, p. 22, 「アリエナイザー」
- ^ a b c パンフレット 2004, 「05 ALIEN」
- ^ a b c パンフレット 2004, 「FULLBLAST TALK フルブラスト・トーク 遠藤憲一」
- ^ a b c d e f g h 百化繚乱 下之巻 2012, p. 221, 「DESIGNER'S INTERVIEW10 松井大」
- ^ コンプリート・ブック 2005, p. 21, 「DEKARANGER COLUMN PART-1 事件のあるところに歌がある 挿入歌考察」
- ^ a b c d e f g h i j k l 21st 4 2017, p. 25, 「地球に住む様々なエイリアン」
- ^ a b 『特捜戦隊デカレンジャー Vol.3』(DVD)東映ビデオ、2004年10月21日。DSTD06743。 映像特典 S.P.Dギャラリー
- ^ a b c d e f パンフレット 2004, 「01 DEKA ROBO」
- ^ 超全集 下 2005, p. 37.
- ^ 超全集 上 2004, p. 59.
- ^ a b コンプリート超百科 2018, p. 62.
- ^ a b c TH45 2022, p. 91, 「特捜戦隊デカレンジャー」
- ^ a b c 21st 4 2017, p. 24, 「怪重機、巨大宇宙生物」
- ^ 百化繚乱 下之巻 2012, p. 208.
- ^ a b パンフレット 2004, 「FULLBLAST TALK フルブラスト・トーク スタッフインタビュー 監督・アクション監督・特撮監督&脚本家、かく語りき」
- ^ a b “福沢博文 株式会社レッド・エンタテインメント・デリヴァー”. 2011年7月7日閲覧。
- ^ a b c d e f “JAE2004年9月出演者情報”. 2020年3月10日閲覧。
- ^ 「LIST OF WORKS 永徳」『JAE NAKED HERO』太田出版、2010年3月8日、93頁頁。ISBN 978-4-7783-1210-7。
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