瀬戸中央自動車道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/20 00:48 UTC 版)
路線状況
瀬戸中央自動車道には、給油所が設置されているサービスエリアおよびパーキングエリアはない[注釈 7]。瀬戸大橋区間では、強風時や積雪時には全面通行止になる前段階として、二輪車が通行止となることがある。
開通当初の通行料金は児島IC - 坂出北ICの普通車が5,500円で、1 km当たりにすると約345.91円という料金であった。 本州四国道路のほかのルートと共に、数回にわたって通行料金の引き下げが行われた。
2014年(平成26年)4月から「新たな高速道路料金」が導入されたことにより、本州四国道路は全国路線網に編入され、児島IC - 坂出北IC間の普通車の平日通行料金はETC車1,700円、現金車3,600円となった[5]。
車線・最高速度
区間 | 車線 上下線=上り線+下り線 |
最低速度 | 最高速度 | |
---|---|---|---|---|
大型貨物等 三輪・牽引 |
左記を除く車両 | |||
早島IC/TB - 児島IC | 4=2+2 | 50 km/h | 80 km/h | 100 km/h |
児島IC - 坂出TB/IC | 80 km/h |
自動車専用道路のため、最低速度と大型貨物等と三輪・牽引の最高速度と、それ以外の車両の最高速度の各標識が3つ連なって設置されている。
主なトンネルと橋
瀬戸大橋は、瀬戸内海の島々を足掛かりに南備讃瀬戸大橋や北備讃瀬戸大橋など、6本連続する道路鉄道併用橋の総称である。個々の橋をつなぎ合わせた全長は12.3 kmにもなり、ギネスブックには1本の世界最長の道路鉄道併用橋として認定されている[6][7][注釈 8]。
区間 | 構造物名 | 長さ | |
---|---|---|---|
上り線 | 下り線 | ||
水島IC - 鴻ノ池SA | 正面山トンネル | 538 m | 538 m |
鷲羽山北BS - 与島IC/PA | 下津井瀬戸大橋 | [注釈 9][8]1,447 m | [注釈 9][8]1,447 m |
櫃石島高架橋 | 1,326 m | 1,326 m | |
櫃石島橋 | [注釈 10][9]792 m | [注釈 10][9]792 m | |
岩黒島高架橋 | 93 m | 93 m | |
岩黒島橋 | [注釈 11][10]792 m | [注釈 11][10]792 m | |
与島橋 | [注釈 12][11]854 m | [注釈 12][11]854 m | |
与島IC/PA - 坂出北IC | |||
北備讃瀬戸大橋 | [注釈 13][12]1,611 m | [注釈 13][12]1,611 m | |
南備讃瀬戸大橋 | [注釈 14][13]1,723 m | [注釈 14][13]1,723 m | |
番の州高架橋 | 2,939 m | 2,939 m |
トンネルの数
区間 | 上り線 | 下り線 |
---|---|---|
水島IC - 鴻ノ池SA | 2 | 2 |
鴻ノ池SA - 児島IC | 1 | 1 |
鷲羽山北BS - 与島IC/PA | 1 | 1 |
合計 | 4 | 4 |
道路管理者
瀬戸中央自動車道の全線を本州四国連絡高速道路株式会社が管理している。
交通量
全線を通した交通量は、本州側の陸上部が最も多く、四国側に進むにつれて減少し、四国側の陸上部が最も少なくなる。昼間12時間における平均旅行速度は、全線を通して速く最高速度(本州側の陸上部100 km/h、海峡部と四国側の陸上部80 km/h)を超えている区間が多い。
24時間交通量(台) 道路交通センサス
区間 | 平成17(2005)年度 | 平成22(2010)年度 | 平成27(2015)年度 | 令和3(2021)年度 |
---|---|---|---|---|
早島IC - 水島IC | 15,080 | 17,940 | 20,228 | 19,339 |
水島IC - 児島IC | 12,199 | 14,946 | 17,671 | 16,801 |
児島IC - 櫃石島IC(島民専用) | 13,124 | 16,096 | 19,615 | 19,308 |
櫃石島IC(島民専用) - 与島IC(島民専用) | 13,124 | 16,022 | 19,579 | |
与島IC(島民専用) - 坂出北IC | 13,302 | 16,027 | 19,582 | |
坂出北IC - 坂出IC | 9,526 | 11,448 | 13,577 | 12,880 |
(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」・「令和3年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
注釈
- ^ 下部には将来新幹線が走れるように複々線の幅員になっているが、現在は暫定的に在来線のみ設置されている。
- ^ a b 島民および緊急車両や路線バス、郵便物集配車両などが利用できるIC。
- ^ 島民および緊急車両や路線バス、郵便物集配車両などが利用できるIC。
- ^ 施設と駐車場は上下集約型になっており、Uターンが可能であるため設置されている。
- ^ IC施設外の国道11号の津の郷交差点付近に高速バス用の坂出インターバスターミナルが設置されている。
- ^ 当初はオープンカット工法の計画だったが、景観上の配慮のために変更。同構造の採用は世界初。
- ^ 鴻ノ池SAの下り線に給油所があったが、2008年(平成20年)8月31日に閉鎖した。
- ^ 単独の道路鉄道併用橋の最長は、全長3,691 mある関西国際空港連絡橋(スカイゲートブリッジ)で、世界一長い鉄道道路併用橋として知られている[6]。
- ^ a b 標識には1,400 mと記されている。[8]
- ^ a b 標識には790 mと記されている。[9]
- ^ a b 標識には790 mと記されている。[10]
- ^ a b 標識には850 mと記されている。[11]
- ^ a b 標識には1,538 mと記されている。[12]
- ^ a b 標識には1,648 mと記されている。[13]
出典
- ^ “Japan's Expressway Numbering System” (PDF). Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism. 2022年4月4日閲覧。
- ^ “高速道路ナンバリング一覧”. 国土交通省. 2018年4月26日閲覧。
- ^ “スマートインターチェンジの新規事業化、準備段階調査の箇所を決定 〜高速道路の有効利用や地域経済の活性化に向けて〜” (PDF). 国土交通省 道路局 高速道路課 (2017年7月21日). 2018年4月8日閲覧。
- ^ “坂出北インターチェンジのフルインター化について新規事業として採択されました”. 坂出市. 2018年4月25日閲覧。
- ^ “「平成26年4月からの新たな本四高速料金」について” (PDF). 本州四国連絡高速道路株式会社 (2014年3月14日). 2018年4月27日閲覧。
- ^ a b 浅井 建爾 2001, pp. 224–225.
- ^ 佐藤 健太郎 2014, p. 146,「橋とトンネル」より
- ^ a b c “下津井瀬戸大橋”. 瀬戸大橋. 本州四国連絡高速道路株式会社. 2018年4月27日閲覧。
- ^ a b c “櫃石島橋”. 瀬戸大橋. 本州四国連絡高速道路株式会社. 2018年4月27日閲覧。
- ^ a b c “岩黒島橋”. 瀬戸大橋. 本州四国連絡高速道路株式会社. 2018年4月27日閲覧。
- ^ a b c “与島橋”. 瀬戸大橋. 本州四国連絡高速道路株式会社. 2018年4月27日閲覧。
- ^ a b c “北備讃瀬戸大橋”. 瀬戸大橋. 本州四国連絡高速道路株式会社. 2018年4月27日閲覧。
- ^ a b c “南備讃瀬戸大橋”. 瀬戸大橋. 本州四国連絡高速道路株式会社. 2018年4月27日閲覧。
- ^ “令和2年度全国道路・街路交通情勢調査の延期について” (PDF). 国土交通省 道路局 (2020年10月14日). 2021年4月30日閲覧。
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