滲出性中耳炎 滲出性中耳炎の概要

滲出性中耳炎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/06/13 13:14 UTC 版)

滲出性中耳炎
分類及び外部参照情報
ICD-10 H65.0 (急性・亜急性)
H65.2 (慢性)
プロジェクト:病気Portal:医学と医療
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疫学・病態

年齢別発症率は小児(乳幼児から小学校低学年)と高齢者の二峰性の分布を示し、特に就学児童の難聴の原因としては最多であるが、軽度難聴以外の症状がないことから見逃されやすい[1]。10歳までに9割以上が治癒することから、治療が不必要な場合も多い。ときに遷延化するが、この場合も学童期においては急激に治癒する。しかし稀に改善を認めず、真珠腫性中耳炎などの後遺症を来たす例もある[2]

本症は、何らかの理由により耳管の通気が障害された結果、中耳腔内が陰圧化することを病態の本質とする。この結果、周囲から組織液が滲出して中耳腔内に貯留するとともに、伝音性難聴を来たす。耳管の通気障害の原因としては、小児の場合は急性中耳炎や上気道炎、口蓋・咽頭扁桃の肥大や副鼻腔炎が、成人の場合は上咽頭の悪性腫瘍がある。また口唇口蓋裂ダウン症候群未熟児等にも続発しうる[1]

診断・治療

中耳腔内の陰圧化により鼓膜が内陥することから、この所見により診断は比較的容易である。純音聴力検査では伝音難聴の所見を呈し、インピーダンス・オージオメトリではB型ないしC型のティンパノグラムを示す[1]

基本的には保存的治療が主となる。中耳腔内の陰圧化を解除するため耳管通気が試みられ、また原疾患である感染症やアレルギーに対する薬物療法が行なわれる。ただしこれらの治療を行なっても遷延化する場合があり、この場合は鼓膜切開や鼓膜チューブの留置などの外科的治療が行なわれうる[2]

参考文献


  1. ^ a b c 鈴鹿有子 「滲出性中耳炎」『今日の治療指針 2010年版』 医学書院2010年ISBN 978-4-260-00900-3
  2. ^ a b 飯野ゆき子 「滲出性中耳炎」『今日の小児治療指針 第14版』 医学書院2006年ISBN 978-4-260-00090-1


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