準惑星 準惑星の概要

準惑星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/01/11 05:54 UTC 版)

太陽系の天体の分類
恒星太陽
太陽の
周りを
回る
天体
惑星 地球型惑星
木星型惑星
天王星型惑星
準惑星
小惑星帯にあるもの
ケレスのみ)
冥王星型天体
太陽系
小天体
冥王星型天体以外の
太陽系外縁天体
小惑星
彗星
惑星間塵
太陽以外の
天体の周りを
回る天体
衛星(未定義)
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太陽系外縁天体
エッジワース
・カイパー
ベルト

(海王星との
軌道共鳴
(3:4)
冥王星族 (2:3)
(3:5)
キュビワノ族 ( - )
(1:2)
散乱円盤天体
オールトの雲
類似天体 ケンタウルス族
海王星トロヤ群
彗星遷移天体
関連項目 準惑星冥王星型天体
太陽系小天体
■Portal ■Project ■Template
76年間惑星とされてきたが、2006年に準惑星と位置づけ直された冥王星(左)と、その衛星のカロン(右)

国際天文学連合による定義

採択された決議案に示される定義は下記の通りである。

dwarf planetドワーフ・プラネット (準惑星)とは以下の条件をすべて満たす天体である。

  • 太陽をめぐる軌道を周回している。
  • 固体をその形に維持するための力(分子間力)によるのではなくそれ自身をまとめあげている重力(自己重力)によって静水圧平衡(ほぼ球形)を保つに足る質量がある。
  • その軌道の近くに他の天体が存在している(他の天体を取り込んだりはじき飛ばしたりしていない)。
  • それ自体が衛星ではない(ただし、以下に明示したように「衛星」の定義はなされていない)。

なお、学術用語について、学会などが定義を明言することは極めて異例である。通常は、関連研究者内部で提唱されたものが淘汰されて決まるものである。

日本学術会議による提言

IAU総会の決議直後には dwarf planet の訳語として「矮惑星」などが使われたが、日本学術会議2007年4月9日の対外報告(第一報告)[1]において日本語では「準惑星」と表記することを推奨している。ただし、「冥王星ケレスエリスも性質が違うので同じ呼称に含めるのはおかしい」との意見があったこと、単に球形というだけでは自己重力によってその形状を保っているのかどうかわからないこと(直径 3.5km の球形小惑星も存在する)などから、IAU に対して定義の再検討を求めていくとしている。具体的には一定以上の直径を持つこと(例えば直径 1,000km とするなど)を「準惑星」の基準に加えるという案がある。日本学術会議では、dwarf planet という概念には未だに曖昧な部分があることから、学校教育の現場などでは積極的な使用を推奨しないとしている(詳細は惑星#日本学術会議の対外報告を参照)。

冥王星の扱い

冥王星1930年に発見されて以来、第9惑星として扱われてきたが、「自分の軌道周囲から他の天体を一掃している」とは判断されなかったため、準惑星に分類されることとなった。決議6Aで、冥王星は準惑星の典型例であると明示されている。

冥王星はエッジワース・カイパーベルトに位置する軌道を持つ天体であり、海王星と 3:2 の共鳴関係にある軌道を巡っている。trans-Neptunian objectsトランス・ネプトゥニアン・オブジェクツ (TNOs、太陽系外縁天体)のうち、このような共鳴軌道を巡る天体は冥王星族と呼ばれ、TNOs 全体の1割を超えている。この観測事実が、冥王星が惑星と見做されなかった要因となっている。




  1. ^ 対外報告(第一報告):国際天文学連合における惑星の定義及び関連事項の取扱いについて (PDF)”. 日本学術会議. pp. 14 (2007年4月9日). 2007年4月17日閲覧。
  2. ^ Three new planets may join solar system”. New Scientist. 2006年8月16日閲覧。
  3. ^ : Committee on Small Body Nomenclature
  4. ^ : Working Group for Planetary System Nomenclature


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