洞窟物語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/17 07:14 UTC 版)
ゲーム内容
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武器一覧
このゲームで登場する武器は全て銃器や投擲武器、いわゆる「飛び道具」である。 剣であっても、相手に投げつけて攻撃する。
敵を倒すと出現するエネルギーの結晶「パワークリスタル」を入手することで、武器が強化されていく。強化の度合いはレベルによって表され、レベル1から最大3[注 16]まで上がる。それぞれのレベルで威力や射程などが変化する。敵からダメージを受けると武器エネルギーも低下してしまう。
- ポーラスター
- 主人公が最初に入手する、北極星印のハンドガン。
- 威力は低く、射程距離も短いが、弾道が直線で扱いやすい。弾数無制限。
- レベルアップに伴い、威力が向上する。
- ミサイル砲
- 強力な攻撃力を持つ、切り札的な武器。
- 敵と接触することで炸裂し、着弾地点の周辺にもダメージを与える。
- 弾数制限があり、倒した敵から得られるアイテムやサーバーで補充できる。
- ミサイル砲での攻撃が効かない敵も一部いる。装填速度、および弾のスピードが遅いという難点がある。
- スーパーミサイル
- ミサイル砲が強化されたもの。弾速や攻撃力がアップしている。
- 聖域のタイムアタックでは必須アイテムであり、この武器をいかに上手く使えるかがタイムに大きく影響する。
- ファイアボール
- 撃つと地面に落下し、一定時間地面を跳ね回る。
- 多少の坂なら登ってゆく上、壁に当たると跳ね返る特性があるため、通常の武器では攻撃しにくい起伏のある地形で有効。
- 弾数無制限だが、一度に一定数しかマップ上に存在できない。
- レベルアップに伴い、威力が向上し、発射できる弾数が増加する。
- バブリン
- 隠し武器のひとつ。非常に癖のある武器。
- レベル1では攻撃力も射程距離も貧弱だが、レベル2で射程の極端に短いマシンガンのようになり、レベル3になると主人公の周囲にまとわりついて簡易な攻性防壁となり、攻撃ボタンを離すと一斉に射出される。
- 一斉射出しなくても、一定以上の数が貯まると弾けて発射されていく。
- 連射機能あり。弾数制限があるが、撃たずにいれば弾数は回復する。
- レベル2の攻撃は、勾配の小さい坂道ならば登っていく。
- レベル3はかなり強力で、それ以外は貧弱なため使いづらいが、後半に実質一撃死になる初期体力プレイの際はレベルダウンの心配もない。
- ブレード
- 高い攻撃力を備える、剣を投げつける投擲武器。
- キングの形見で、キングの魂が宿っており、レベル3の攻撃が敵と接触すると彼の魂が周囲を滅多切りする[注 17]。
- 弾数無制限だが、単発でしか撃てない。レベル2までは命中すると次が撃てるため、接近しての連打なら非常に高い威力を発揮する。
- レベル2まではプレイヤーの少し後ろにも当たり判定がある。
- 気まぐれな星
- 厳密には武器のカテゴリに含まれないが、アイテムとして装備すると、回りを2つの星がグルグルと回り始め、周囲の敵を攻撃する。
- 追跡してくる敵に対するバリアーとして機能する他、スネーク同様、地形を透過して飛び回るため、壁の向こうにいる敵を倒すことも可能。
- 『ガラクタ』という説明とは裏腹に、地味ながら役に立つ武器。
- ある『最強の武器』を手に入れた場合のみ、迷宮のチャバからもらえる。
交換で入手する武器
以下の武器はストーリーの展開に伴い、特定の武器と交換することで入手できる。交換対象の武器と同時に持ち歩くことはできない。
ブレードと交換で入手する
再度同じキャラクターに話しかければ再交換可能であるが、同時に持ち歩く事は不可能。
- ネメシス
- 女神のいかずち。隠し武器のひとつ。攻撃力は高めで射程距離も長く、弾速も非常に速い。
- ただしレベルアップすると、逆に弱くなってしまうという癖のある武器。最大であるレベル3まであげると、射程の短いひよこが発射される。
- 弾数無制限であり、レベル1を維持するなら強力。
- 『血塗られた聖域』ではカーリーがこの銃を装備している。
- 自機正面直ぐには当たり判定がなく、接近しすぎている敵には当たらないことがある。
ポーラスターとの交換で入手する
再交換不能。片方を交換した場合は、もう一方を入手することは不可能になる。スネークを入手した場合も、ポーラスターがなくなるため、入手不可能になる。
- マシンガン
- もともとはカーリーが持っていた武器。高い連射性能を誇るマシンガン。
- レベル3まで上がると、空中で下撃ちすることにより、その反動で滞空することができる。適度に射撃をとめて、弾数を回復させることで半永久的に滞空することも可能。ジャンプボタンも同時に押し続けることで上昇速度が上がり、ブースターと併せると非常に高くのぼることも可能。
- 弾数制限があるが、撃つことをやめると弾数は回復する。補助アイテム「ターボチャージ」を入手すると充填が速くなる。
- シュプール
- ポーラスターの完成形。
- 通常弾はポーラスターのレベル3と同等の威力がある上に、連射性能はポーラスターより高い。
- 3段階の溜め撃ちが出来、強力なレーザーを放つことができる。
- 武器エネルギーによるレベル変化をしない武器であり、ダメージを受けても威力が落ちないため、安定した戦いができる。
- 迷宮の店のチャバいわく「最強の武器」。
ポーラスターとファイアボールとの交換で入手する
再交換が不可能。上記のポーラスターと交換する武器を入手している場合は入手不可能になる。
- スネーク
- チャバがポーラスターとファイアボールを合成させた武器。そのため、この武器を選ぶとファイアボールも消滅する。
- 弾は波線を描いて飛んでいく。当たり判定が大きいほか、壁を透過する能力がある。
- 弾数無制限で、なおかつ攻撃力も高い。
- 壁の向こう側の敵を一方的に攻撃できる特性がある。
ステージ一覧
本作のステージを記述する。
- 最初の洞窟
- ゲームのスタート地点。ここで主人公が目覚める所から物語が始まる。
- ミミガーの村
- 最初の洞窟を抜けた先にある、ミミガーが住む平和な村。
- かつて村民は多かったが、ドクターにさらわれ、主人公が来たときはスーを含めて7人だけとなってしまった。
- ボス:バルログ[注 18]
- タマゴ回廊
- 飛竜の卵が保管されている場所。ここにも管理者としてミミガーがいる。
- タマゴ No.00を含めて、卵は17個ある。
- ボス:イゴール
- タマゴ回廊?
- 迷宮から帰還した後、タマゴ回廊を訪れると、謎の爆発で崩壊しており、ほとんどの飛竜が死亡あるいはゾンビと化している。
- 3DS版では地形が大幅に変わっていて、道中、新規に作られたエリアを通ることになる。
- ボス:シスターズ
- クサムラ
- カズマが閉じ込められているシェルターがある場所。その名の通り、草叢。
- ボス:バルログ、ボスフロッグ
- 砂区
- 赤い花の種の倉庫がある場所。砂漠地帯というイメージで、遺跡らしい建造物が散見される。
- ボス:カーリーブレイス&コロンズ、オメガ、凶暴化トロ子
- 迷宮
- かつてジェンカが、コアを守るために築いた迷宮。ミザリーが島中にいる地上の兵隊を閉じ込めている。
- ボス:プー・ブラック、モンスターX、バルログ
- コア(場所)
- 迷宮の奥深くの「コア」がある場所。基地のような光景。シャッターがあり、厳重な雰囲気。
- 水が溜まっており、水位の上下が激しい。
- 10年前、ここに来たキラーロボットのチーム9がコアによって全滅、ボロボロに劣化している。
- ボス:コア
- 水路
- 迷宮から外界へと通じる水路。水流が激しく、大きく動きを制限される。また、水路の途中に小部屋が存在する。
- ボス:アイロンヘッド
- 外壁
- タマゴ回廊?を奥へ進んでいくと行き着く場所[注 20]。主人公は記憶をなくして以来、ここで初めて島の外界に出ることになる。
- 風が強く、武器エネルギーやハートが飛ばされてくる。夜空には月が輝いている。
- 島の外側ということもあって、エリア外へ落ちると「そしてあなたはいなくなった...」と表示され、「しんでしまった...」と同じ扱いとなる。
- 直前にカズマと交わした会話によっては、ここでバッドエンドとなる。
- 大農園
- 外壁を登っていくとたどり着く、広大な農園。拉致されてきたミミガーがここで働かされている。
- 主人公がここに来たときは、赤い花の種が植えられていた。
- 3DS版では、このエリアから「内壁」という隠しエリアへ行くことが可能で、そこに風変わりなアイテムが隠されている。
- 内壁
- 3DS版で追加されたエリア。休憩所から進入できる。足場が少なく、トラップが多い難所。
- 奥にある墓地らしい施設で「プリニーキャップ」という謎のアイテムが手に入る。
- 最後の洞窟
- 大農園の真上にある洞窟。洞窟らしい洞窟は、ここで最後。
- 最後の洞窟・裏
- ブースターv2.0を所持した状態で最後の洞窟を訪れると、「最後の洞窟・裏」となる。
- 通常ルートと違い、入った瞬間、全ての武器がレベル1になってしまう。ステージ構造の難易度が上がっている。ボスである「赤鬼」がいる。
- 等、苦戦を強いられる難所である。
- ボス:赤鬼
- バルコニー
- 「最後の洞窟」を突破すると、たどり着く場所。外壁と同じく野外であり、天候は曇っている。
- 調査チームが乗ってきたヘリが放置されている。道中にある小屋「プレハブ」では、ブースター博士の手記を読むことになる。
- 王の玉座 / 王の食卓 / 黒い広間
- バルコニーを進むと到達する遺跡では「王の玉座」、「王の食卓」、「黒い広間」と、それぞれの階層でボスとの連戦がある。
- 3DS版では、ボスを倒した後に、脱出ミッション風のエリア「崩れタワー」が追加されており、ここでもセーブすることができる。
- ボス:ミザリー、ドクター/マッスルドクター、アンデッドコア
- 崩れタワー
- 3DS版で追加されたエリア。アンデッドコア戦の後、崩れる遺跡から先に脱出するスーを追い、入り組んだ通路を駆け抜ける。
- 血塗られた聖域
- 特定の条件を満たすことで、バルコニーにあるプレハブから進入できる隠しステージ。
- 入った瞬間、全ての武器のレベルが1になってしまい、即死トラップが多く、敵の攻撃も激しい高難度ステージである。
- 最深部の「封印の間」にいるボロスを倒すことによって、真のエンディングを迎えることができる。
- 特定のアイテムを入手することで、このステージでタイムアタックをすることが可能となる。
- ボス:ヘヴィプレス、ボロス
セーブ
各エリアに点在する、固定位置の安全地帯に配置されたセーブポイントで進行状態の記録(セーブ)が可能。セーブポイントはフロッピーディスク状の物体として表現され、調べるとセーブの可否を問うウィンドウが現れる。セーブポイントの付近には「サーバー」と呼ばれる装置が設置されていることがあり、こちらを調べると体力の回復とミサイルの補充ができる。
注釈
- ^ “Pixel”は天谷大輔のハンドル。
- ^ 武器切り替えやマップ表示は、アイテム表示画面で代用可能。
- ^ オルガーニャという独自の仮想音源が用いられている。
- ^ しかし、その箇所も分かりにくい場所にあるものもある。
- ^ バッテリーはかなり長期間、駆動するようである。
- ^ ミザリーおよび坂本百鈴に対する行為から。
- ^ 物語の途中でも伏線的に語られる。
- ^ この4人に名前の中にはいずれも四季の名が含まれている。ハル(春)ダー、アンナチュ(夏)ポネ、ミアキ(秋)ド、ダテ フユ(冬)ヒコ。
- ^ 当時、島はロボット達に荒らされて滅茶苦茶で、ミミガーはたくさん殺されていたとのこと。
- ^ ダメージは与えたが、歯が立たなかったらしい。
- ^ 真っ先にドクターから逃げだしたとのこと。
- ^ スーは飛竜を探していたとのこと。
- ^ ただしお互いに記憶がない。
- ^ 条件を満たしていれば、生還したブースター博士とアーサーの家で再会。
- ^ 条件を満たしていれば、ここでカーリーと再会。
- ^ 一部の武器のみMAXを加えた4段階。
- ^ ただし、その間は次弾を発射できず、与えるダメージもばらつく。
- ^ 直前の選択肢で戦闘を回避することが可能。
- ^ 真のエンディングルートのみ戦闘になる。
- ^ 迷宮から帰還してきた後でないと、ここに来られない。
出典
- ^ 『ファミ通ゲーム白書2013 補完データ編(分冊版)』エンターブレイン、2013年。[要ページ番号]
- ^ 洞窟物語 - 任天堂ホームページ
- ^ 石川敬峰 「横視点で描かれた洞窟内を探検する2Dアクションゲーム「洞窟物語」が公開」 窓の杜、2006年5月1日。
- ^ 秋山俊 「ベクターソフトニュース 2005.01.19」。同記事から「ソフト作者からのひとこと」などをカットした短縮版は、同社のメールマガジン「ベクターソフト情報メールサービス《ベックル》2005.01.19号」や当時のVector GAMES(「サクッと遊べるフリップ! -Free 2 Play-」にサイトリニューアル)にも掲載されている。
- ^ Variant(2007年8月9日時点のアーカイブ)
- ^ [GDC 2011]日本の同人ゲーム作家がGDCで講演を行うという快挙を達成。フリーゲーム「洞窟物語」の作者 天谷大輔氏による講演の模様をレポート - 4Gamer.net
- ^ 2011年11月3日に行われたトークライブ『洞窟物語のウラガワ』での開発者の発言による。
- ^ 耳が長いから,ミミガーです - 「洞窟物語」は意外にも行き当たりばったりで,多くの人に助けられた作品だった。原作者の天谷大輔氏が語る制作秘話 - 4Gamers.net
- ^ TIGSource[リンク切れ]
- ^ “個人開発者の天谷大輔氏が「洞窟物語」で講演 北米からも賞賛されるゲームの開発ポイントを語る”. Impress GAME Watch (2011年3月7日). 2011年3月7日閲覧。
- ^ NINTENDO'S HOLIDAY 2008 NOAのプレスリリース(2008年10月4日時点のアーカイブ)
- ^ 『Cave Story』公式サイト
- ^ Cave Story 3D spelunking 3DS – GameSpot
- ^ “Cave Story 3D – Release Details” (英語), GameFAQs (FANDOM) 2024年4月17日閲覧。
- ^ 洞窟物語3D 日本一ソフトウェア|ニンテンドー3DS 任天堂 at the Wayback Machine (archived 2021年9月19日)
- ^ “3DS「洞窟物語3D」最新情報。「クレイジー・クライマー」「ドラゴンスレイヤー」「いっき」という名作3作品から操作可能なコラボキャラが登場”. 4Gamer.net (2012年7月5日). 2018年2月25日閲覧。
- ^ “Cave Story – Release Details” (英語), GameFAQs (FANDOM) 2024年4月17日閲覧。
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