桂太郎 叙位・叙勲・叙功・叙爵・外国叙勲

桂太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/19 23:46 UTC 版)

桂 太郎(かつら たろう、1848年1月4日弘化4年11月28日〉- 1913年大正2年〉10月10日)は、日本陸軍軍人政治家内閣総理大臣(第11代、13代、15代:第1次桂内閣第2次桂内閣第3次桂内閣)、台湾総督(第2代)、陸軍大臣(第5代)、内務大臣(第18代)、文部大臣(第23代)、大蔵大臣(第13代)、貴族院議員、内大臣外務大臣(第17代)などを歴任。日露戦争時の内閣総理大臣で、西園寺公望と交互に総理職を務めた期間は「桂園時代」と呼ばれた。軍人としての階級陸軍大将で、栄典は、従一位大勲位功三級公爵。「元老の一人であった」という説もある[注釈 1]元老井上馨とは義理の親子の関係であり、児玉源太郎川上操六とともに「明治陸軍の三羽烏」と称された[要出典]


注釈

  1. ^ 林茂千葉功など。伊藤之雄大久保利謙は否定している[3]
  2. ^ 「ニコポン宰相」は『東京日日新聞』記者の小野賢一郎による命名といわれる[4]。ニコポン首相とも[5]。単に「ニコポン」という呼び名も見受けられる[6]。誰にでも愛想がよく、ニコニコ笑いながら相手の背中をポンと叩き、「君でなければ、この仕事は上手くいかない」などお世辞を言って、相手をその気にさせたことから[5]。(人物」節も参照)。

出典

  1. ^ 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年、16頁。
  2. ^ 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年、22頁。
  3. ^ 伊藤之雄『元老―近代日本の真の指導者たち』中央公論新社、2016年。 
  4. ^ a b 三好徹「日露戦争を勝利に導いた影のヒーロー 図太き“ニコポン宰相” 桂 太郎」『実録首相列伝―国を担った男達の本懐と蹉跌』学研〈歴史群像シリーズ(70号)〉、2003年6月、57-58頁、ISBN 4056031517
  5. ^ a b 谷口 2011, p. 181.
  6. ^ a b 「二大政党制を確立した日露戦争時の首相 桂太郎」『[決定版]図説・明治の群像296』学研〈歴史群像シリーズ特別編集〉、2003年、24頁、ISBN 4056032599
  7. ^ 桂太郎 かつら たろう (1848〜1913)”. 近代日本の肖像. 国立国会図書館. 2020年7月13日閲覧。
  8. ^ 桂太郎 1847-1913”. 明治宰相列伝'. 国立公文書館. 2020年7月13日閲覧。
  9. ^ 安倍首相、在職日数が歴代最長に 106年ぶり更新”. 朝日新聞. (2019年11月19日) 2019年12月3日閲覧。
  10. ^ a b 秦 2005, p. 46, 第1部 主要陸海軍人の履歴:陸軍:桂太郎
  11. ^ a b 澤村修治『天皇のリゾート:御用邸をめぐる近代史』図書新聞 2014年 ISBN 9784886114600 pp.157-174.
  12. ^ 商業会議所法』(明治34年3月25日法律第31号)、官報国立国会図書館
  13. ^ 『官報』第621号「叙任及辞令」1885年7月27日。
  14. ^ 『官報』第1003号「叙任及辞令」1886年11月1日。
  15. ^ 『官報』第2086号「叙任及辞令」1890年6月14日。
  16. ^ 『官報』第3991号「叙任及辞令」1896年10月15日。
  17. ^ 『官報』第7770号「叙任及辞令」1909年5月22日。
  18. ^ 『官報』第363号「叙任及辞令」1913年10月13日。
  19. ^ 『官報』第718号「賞勲叙任」1885年11月20日。
  20. ^ 『官報』第1929号「叙任及辞令」1889年12月2日。
  21. ^ 『官報』第2357号「叙任及辞令」1891年5月12日。
  22. ^ 『官報』第3644号「叙任及辞令」1895年8月21日。
  23. ^ 『官報』第5548号「叙任及辞令」1901年12月28日。
  24. ^ 『官報』第5593号「叙任及辞令」1902年2月28日。
  25. ^ 『官報』号外「叙任及辞令」1907年1月28日。
  26. ^ 『官報』第7272号「授爵敍任及辞令」1907年9月23日。
  27. ^ 『官報』第7771号「叙任及辞令」1909年5月24日。
  28. ^ コマ4「◯授爵、敍任及辭令 ◯明治四十四年四月二十二日 …依偉勲特陞授公爵 正二位大勲位功三級侯爵 桂太郎…」
  29. ^ 『官報』第205号・付録「辞令」1913年4月9日。
  30. ^ コマ5「◯宮廷錄事 ◯勅書 一昨二十二日陸軍大將公爵桂太郎ニ對シ左ノ勅書ヲ賜ハリタリ
    朕陸軍大將正二位大勲位功三級公爵桂太郎ヲ待ツニ特ニ大臣ノ禮ヲ以テシ茲ニ元勲優遇ノ意ヲ昭ニス」
  31. ^ 勅語類・大正詔勅・乾:桂公爵ニ賜フ勅書」 アジア歴史資料センター Ref.A14110303800 
  32. ^ コマ2
  33. ^ 陸軍大臣子爵桂太郎以下四名露国勲章受領及佩用ノ件」 アジア歴史資料センター Ref.A10112507100 
  34. ^ 陸軍大臣子爵桂太郎以下三名外国勲章受領及佩用ノ件」 アジア歴史資料センター Ref.A10112509800 
  35. ^ 陸軍大臣子爵桂太郎以下十一名外国勲章受領及佩用ノ件」 アジア歴史資料センター Ref.A10112520500 
  36. ^ 『官報』第5365号「叙任及辞令」1901年5月24日。ただし同報では「フランス共和国グランオフィシェードロルドルナショナルドラレジョンドノール勲章」と記載。
  37. ^ 『官報』第6656号「叙任及辞令」1905年9月5日。
  38. ^ 内閣総理大臣伯爵桂太郎外国勲章受領及佩用ノ件」 アジア歴史資料センター Ref.A10112606100 
  39. ^ 『官報』第6893号「叙任及辞令」1906年6月22日。ただし同報には「ローマ法王ピーヌーフ第一等勲章」と記載。
  40. ^ 陸軍大将伯爵桂太郎外二十一名外国勲章受領及佩用ノ件」 アジア歴史資料センター Ref.A10112620300 
  41. ^ 陸軍大将侯爵桂太郎外三十五名外国勲章受領及佩用ノ件」 アジア歴史資料センター Ref.A10112640300 
  42. ^ 陸軍大将侯爵桂太郎外三十二名外国勲章記章受領及佩用ノ件」 アジア歴史資料センター Ref.A10112641300 
  43. ^ 『官報』第8123号「叙任及辞令」1910年7月20日。
  44. ^ 『官報』第8529号「叙任及辞令」1911年11月24日。
  45. ^ 陸軍大将公爵桂太郎外一名外国勲章記章受領及佩用ノ件」 アジア歴史資料センター Ref.A10112745400 
  46. ^ 内大臣兼侍従長陸軍大将公爵桂太郎外国勲章記章受領及佩用ノ件」 アジア歴史資料センター Ref.A10112761000 
  47. ^ 宇野(2006年)、P272 - P275、P284 - P285。
  48. ^ 竹内正浩『「家系図」と「お屋敷」で読み解く歴代総理大臣 明治・大正篇』(実業之日本社、2017年)P116 - P118
  49. ^ コマ8「◯彙報 ◯華族卒去 公爵桂太郎長男正五位桂與一ハ一昨十六日卒去セリ」
  50. ^ a b 「桂太郎(明治の首相)が、軍人として名古屋に来たとき知り合った女性(のちに夫人となる)について知りたい。」 - レファレンス協同データベース
  51. ^ 『明治美人伝』長谷川時雨
  52. ^ 箕面に足跡をしるした有名人 箕面動物園と内閣総理大臣桂太郎もみじだより平成21年3月号、箕面市






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