東京港
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中部地区
青海埠頭
- 岸壁総延長1,570m、岸壁水深13〜15m、A0,A1,A2,A3,A4の計5バースを有し、ヤード面積479,079m2、ガントリークレーン12基を有し、1994年に本格供用を開始した新しいコンテナ埠頭である。A0〜A2は主に日中航路が利用する公共埠頭であるが、A3〜A4は東京港埠頭株式会社が管理する船社専用埠頭となっている。専用埠頭の借受船社はA3が韓進海運(韓国)、A4はエバーグリーン(台湾)。荷役方式はA0〜A2バースがストラドルキャリア・シャーシ併用方式、A3〜A4バースはトランスファークレーン(トランステナー)方式である。荷役を担当する港湾運送事業者(ターミナルオペレーター)は、A0〜A2が三井倉庫・日本通運・住友倉庫・第一港運・山九・伊勢湾海運、A3が三井倉庫・日本通運、A4が鈴江コーポレーションの各社。
- お台場ライナー埠頭
- 岸壁総延長1,800m、岸壁水深10m、AA〜AI の9バースを有し、コンテナ船を除いた外貿在来船の主力埠頭である。1973-74年にかけ京浜外貿埠頭公団が「お台場公団埠頭」として建設、1982年の公団解散に伴い東京港埠頭公社が施設・業務を承継した。現在は東京港埠頭株式会社が1バース単位で港湾運送事業者計18社に貸付を行う。各バースごとに上屋が9棟設置されており、紙・金属くず・製材・タイヤ・パルプ・青果物・鋼材などの外貿雑貨を取り扱う。
- 青海客船ターミナル
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- ジール - ジーフリート号(不定期)
東京国際クルーズターミナル
晴海ふ頭の晴海客船ターミナルには、国際クルーズ路線に対応した出入国管理設備があったが、レインボーブリッジ(高さ52m)により大型クルーズ客船の寄港は困難であった[15]。そのため、品川埠頭、大井ふ頭の貨物用埠頭を利用するクルーズ船もあり[16]、2020年までに新ふ頭ターミナルビルの建設を決めた[17]。2018年7月9日に「東京国際クルーズターミナル」の名称が発表され[18]、2020年7月14日に開業することとなった[19]。
有明(10号地埠頭)
- 10号地埠頭
- 延長2,420m、水深5〜7.5m、VA〜VK,VL〜VX の24バースからなる。内貿の紙・製材・自動車などを扱い、内航 RO-RO船・R/C船による定期航路が就航する。
- 10号地その1多目的埠頭
- 延長180m、水深7.5m、MP バースがある。
- 有明埠頭
- 延長750m、水深5m、RA〜RJ の10バースがある。官庁船が利用する。
- フェリー埠頭(有明)
- 延長902m、水深7.5〜8.5m、VAA〜VAD の4バースがある。北海道・九州・四国とを結ぶフェリー航路と東京 - 北海道間の RO-RO船による定期航路が就航する。
- 東京港フェリーターミナル
- ※第1バース、第2バース、第4バースからフェリーは発着しない。
- 沖縄・奄美航路
- マルエーフェリー(RO-RO船)[20]
- 琉球海運・近海郵船(RO-RO船・近郵は月曜日、琉球海運は水曜日と金曜日出港。荷役は近郵が日本通運東京海運支店、琉球海運が宇徳東京支社)
- 共勝丸
- 東京港・月島埠頭 - 東京港・10号地埠頭 - 小笠原・父島 - 小笠原・母島
- ※不定期の貨物船だがキャビンを持つ(10号地埠頭での旅客扱いは行わない)
- ^ a b c d e “PORT OF TOKYO 2014” (PDF). 東京都港湾局. 2015年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年3月23日閲覧。
- ^ a b “AAPA World Port Rankings 2012” (PDF). アメリカン・ポート・オーソリティ協会. 2015年3月23日閲覧。
- ^ a b “The Lloyd's List of the World's Busiest Container Ports 2013”. 2015年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年3月23日閲覧。
- ^ a b “東京港港湾区域図及び京浜港(東京区)港域図”. 東京港埠頭. 2022年10月29日閲覧。
- ^ “臨港地区”. 東京都港湾局. 2023年9月23日閲覧。
- ^ “東京港の公園・緑地”. 東京都港湾局. 2023年9月23日閲覧。
- ^ 貿易額比較表 (PDF) (名古屋港管理組合公式サイト、2015年8月29日閲覧)
- ^ “デジタル版 港区のあゆみ”. 東京都港区. 2023年10月23日閲覧。
- ^ a b c “東京港港勢(概報) 平成25年(2013年)港湾統計” (PDF). 東京都港湾局. 2015年3月27日閲覧。
- ^ 日本バスケットボール振興会普及部「日本で初めて開催された国際競技大会―100年前の第3回極東選手権競技大会―」『バスケットボールプラザ vol.76 (PDF) 』日本バスケットボール振興会、2017年11月、pp.17 - 19
- ^ a b c “東京港のシンボル・晴海客船ターミナルが閉館 31年の歴史に幕 特撮やドラマのロケ地に”. ORICON NEWS. 2022年2月22日閲覧。
- ^ 五輪で始まる東京大改造、2020年にどう変わる?(ケンプラッツ 2013/09/11)
- ^ a b “東京港港湾計画資料”. 東京都港湾局. 2022年2月22日閲覧。
- ^ 「石炭千二百トン積んで 新設の豊洲埠頭へ初のお客様」『日本経済新聞』昭和25年11月17日3面
- ^ 「爆買い」でクルーズ船、列島「爆来」 東京、横浜では大型船が橋くぐれず - 産経ニュース 2016年2月25日
- ^ 東京港史上最大のクルーズ客船「マリナー・オブ・ザ・シーズ」が大井水産物ふ頭へ初入港します! - 東京都 2016年4月20日
- ^ 新客船ふ頭ターミナルビルの概要について - 東京都 2015年12月20日
- ^ 新客船ターミナルの名称について - 東京都 2018年7月9日
- ^ 東京国際クルーズターミナルの開業日と第1船が決定 - 東京都 2018年9月7日
- ^ 鎌田悠 (2014年9月13日). “東京―沖縄フェリー航路休止 鹿児島・マルエーフェリー”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). オリジナルの2014年9月13日時点におけるアーカイブ。 2015年3月30日閲覧。
- ^ 上組プレスリリース
- ^ “中防外コンテナ埠頭概要”. 東京港埠頭株式会社. 2019年10月29日閲覧。
- ^ “都史紀要25 市区改正と品海築港計画”. 東京都公文書館. 2015年3月31日閲覧。
- ^ a b c d “港湾局事業概要(平成24年度版)”. 東京港港湾局. 2015年3月30日閲覧。
- ^ 『東京港 5(5)(48)』 p.44 東京港振興会、1941年6月
- ^ 『日本ラヂオ総覧』 p.640(中村義恵の項) ラヂオ協会、1929年
- ^ a b “東京港の沿革”. 国土交通省関東地方整備局 東京港港湾事務所. 2015年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年3月29日閲覧。
- ^ 東京港史 第1巻 -(2) 通史 各論 p.44。「東京府会が東京湾澪浚工事を議決」とある。
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