東京喰種トーキョーグール 登場キャラクター

東京喰種トーキョーグール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/19 14:17 UTC 版)

登場キャラクター

本作品の登場人物は特に必要とされる場合を除き、片仮名で呼称されるのが基本である。声の項は、アニメ版の声優。演の項は、舞台版 / 映画版の順である。

主人公

金木 研(かねき けん)
声 - 花江夏樹小堀友里絵(第一部 子供時代)、櫻井優輝(『:re』 少年)/ 演(舞) - 小越勇輝(1作目)→ 松田凌(2作目) / 演(映) - 窪田正孝
本作品第一部の主人公。愛称は「カネキ」。物語開始時点で18歳。上井大学の一年生で、20区内のマンションで一人暮らしをしている。当初は黒髪だったが、ヤモリの拷問による過度なストレスから白髪となり、爪は赤黒く変色した。
元来の性格は内向的かつ温厚で、自己犠牲を尊ぶ受け身な考え方を持っていたが、アオギリの騒乱による一連の事件を経て、敵対者には容赦しない冷徹かつ攻撃的な一面を持つに至っている。
半喰種であるため食性や身体能力は喰種と同等だが、赫眼は左目だけに現れる。また、初期は自分の意思で赫眼の発現をコントロールできなかったため、外出時は常に眼帯をつけていた。正体を隠すためのマスクは普段とは逆に赫眼のみを露出する構造になっている。このマスクの特徴により亜門からは「眼帯の喰種」と呼ばれている。
赫子はリゼと同じ先端が鉤爪状になった鱗赫で、右の腎臓付近から発生する。半赫者となった際には、平常時よりも長大な百足のような赫子に、左顔を覆って胸元に向けて尖って伸びた一つ目の面が現れており、この赫子の特徴からCCGにより「ムカデ」の呼称が付けられている。
佐々木 琲世(ささき はいせ)
声 - 花江夏樹[6]
本作品第二部『:re』の主人公。愛称は「ハイセ」。登場時22歳。喰種捜査官であり、第一部エピローグ時は三等捜査官だったが、『:re』では一等捜査官に昇進しており、喰種の能力を持った「クインクス」と呼ばれる4人をメンターとして統率している。髪色は毛先が白髪、生え際は黒髪のツートンカラー。自称「鼻赫子」を頼りに喫茶店を巡るのを二等捜査官時代からの趣味としている。
快活で冗談好きだが責任感の強い篤実な性格でもある。また読書家であり、本で得た知識を捜査で活かすこともできるが、カネキと違い陰惨な結末を迎えることの多い高槻作品は苦手だと月山に語っている。
戦闘技術は有馬から直接指導を受けていることもあるため実力は相当なもので、白単翼賞や金木犀賞も受勲している。またクインケ操作以外に体術にも優れており、訓練でクインケを持ったクインクス班数名を素手で圧倒している。

喰種

あんていく

霧嶋 董香(きりしま とうか)
声 - 雨宮天 / 演(舞) - 田畑亜弥 / 演(映) - 清水富美加(1作目)→ 山本舞香(2作目)
本作品のヒロイン。愛称は「トーカ」。清巳高等学校の二年生。物語開始時点で17歳。右眼を前髪で隠している。本人は告げられていないものの、四方の姪にあたる。
「あんていく」でアルバイトをしており、カネキの先輩店員にあたる。ウサギのマスコットを好み、マスクもそれに合わせていることから、CCGからは「ラビット」の呼称が付けられている。親友である依子の手料理を度々口にしていることからほとんどの場面で戦闘能力を十全に発揮できていない。加えて赫包の発達度もそれほど高くないため、赫子は左肩からしか出せない。また、本来の実力が発揮できる状態の場合は赫眼の周りに花弁状の痣が発生する。
男勝りな性格で、他者にぶっきらぼうな言動をとることが多いものの、弱い立場の者にも気遣いを忘れない心優しさを見せる。その反面、激情に駆られると人間を躊躇なく殺害するなど凶暴な一面を持っており、カネキはこの極端な生命観を喰種としての生き方から来ていると考えている。
平穏な暮らしを営める人間を羨んでおり、半喰種であるカネキに対しては複雑な感情を抱いている。そのため物語序盤は彼に対して苛烈に振る舞うことが多かったが、次第に仲間として認識するようになる。
芳村 功善(よしむら くぜん)
声 - 菅生隆之楠大典(功善時代) / 演(舞) - 加藤忠可 / 演(映) - 村井國夫
あんていくの店長である初老の男性喰種。温厚で物腰の柔らかな人物だが、感情に流されずに判断を下せる大局観を兼ね備えている。
半喰種化して思い悩むカネキを人間と喰種の「二つの世界に居場所を持てる唯一人の存在」と励まし、自分たちをもっと知ってもらうためにあんていくの仲間として迎え入れる。カネキとリゼが遭遇した事故の真相を本人に隠すなどの窺い知れない一面を持つ。
SSSレートと同等の実力を有し、ほぼ完全にその能力をコントロールしている数少ない赫者である。加えてショットガンやブレード、ランス状と多彩に展開される羽赫を用いることで遠距離戦と近接格闘の双方において隙の無い戦闘を行うことが可能。
四方 蓮示(よも れんじ)
声 - 中村悠一 / 演(舞) - 吉田友一 / 演(映) - 栁俊太郎
大柄な体格に銀髪が特徴の男性喰種。愛称は「ヨモ」。
トーカとアヤトの母親・ヒカリの実弟であり彼ら姉弟にとっては叔父に当たるが、そのことは芳村以外には一切秘している。
過去には店頭に出ていたが、現在は情報収集や自殺者の遺体集めといった任務を担当している。寡黙で無愛想だが誠実な人柄で、周囲からの信頼も厚い。トーカやカネキに格闘の手ほどきをするなど蹴り技を始め高い戦闘能力を持ち、作中トップクラスの強敵と何度も交戦しながら生き延びている。
ウタやイトリとは4区で暮らしていたころからの知人であるが、ウタとはかつて4区を混乱に陥れるほどの敵対関係にあった。幼少期に姉を有馬に殺されており、ウタとその仲間とともに彼に復讐しようとするが返り討ちとなる。その際に芳村に助けられたことで行動を共にするようになった。カネキのことを親族以外では唯一「研」とファーストネームで呼ぶ。
西尾 錦(にしお にしき)
声 - 浅沼晋太郎、阿久津秀寿(子供時代) / 演(舞) - 鈴木勝吾 / 演(映) - 白石隼也
眼鏡をかけた茶髪の青年。愛称は「ニシキ」。上井大学二年生でカネキの大学の先輩。
神経質で攻撃的な性格をしており、口の悪さが目立つが、本来は情に厚い。親代わりの姉が人間の恋人に裏切られて駆逐された経験から他人を信用しておらず、徹底的な個人主義を貫いていた。
喰場に偶然居合わせたカネキをテリトリー荒らしと誤解し、報復でヒデを捕食しようとするが返り討ちにされて姿を隠す。後に再会した際、負傷のために14区で喰種の集団に共食いの餌食になりかけていたところをカネキに救われる。月山に拉致された恋人の貴未をカネキたちの協力のもとに救出し、以降はカネキの善意を受け入れ和解する。喰種である自分を受け入れてくれた貴未へのけじめから人を殺さずに食物を得る生き方を選び、あんていくに勤務することになった。以降、口は悪いがカネキとトーカに対し気遣いを見せる。
笛口 雛実(ふえぐち ひなみ)
声 - 諸星すみれ / 演(映) - 桜田ひより
あんていくを度々訪れる少女。愛称は「ヒナミ」。物語開始時で14歳。登場以前に父親を殺されており[注 3]、母親と共にあんていくから食料を受け取る生活をしていた。学校には通っていないため文字の読み書きなどはカネキに教えてもらっている。真戸に母親を殺されてからは一時あんていくに身を隠し、ほとぼりが冷めてからはトーカの家で暮らしていた。11区でのアオギリの騒乱後はカネキについていくことを選び、彼や万丈らと行動を共にしている。両親を共に喰種捜査官に殺害されたが、憎しみよりも寂しさを強く感じる心優しい性格。ゆえに本来戦いには向かないが、真戸との戦闘では両親の赫子の優れた部分を受け継いだ「二種持ち」の喰種としての力を見せた。腕力や身体能力は突出していないが五感が鋭く、特に聴覚と嗅覚に優れる。
古間 円児(こま えんじ)
声 - 勝杏里 / 演(映) - 浜野謙太
あんていくの男性従業員。気さくな性格で、コーヒーの淹れ方においてはカネキの師匠格である
度々自身が元「魔猿」と呼ばれたワルだったと言っているが、芳村とカヤ以外の従業員からは適当に聞き流されていた。しかし、実際に自身の言う通り、揃いの猿面を付けた「猿」という喰種集団のリーダー「魔猿(まえん)」として各区の優秀な捜査官を殺しまわっていたSSレートの喰種という過去をもつ。
入見 カヤ(いりみ カヤ)
声 - 大浦冬華 / 演(映) - 佐々木希
あんていくの女性従業員。優れた探索能力を備えており、遠隔地の建物内の様子も足音や律動、内部の反響などを聞き分けて正確に把握する。近接戦闘においても応用が利き、敵の行動を察知することで攻撃の回避に役立てることもできる。
かつては、「ブラックドーベル」という喰種集団の首領で「黒狗(くろいぬ)」と呼ばれており、鉢川の上司や同期を殺害したことから彼の怨みを買った。特等捜査官とも互角に戦うことができる強力なSSレートの喰種。

月山財閥(月山家)の関係者

月山 習(つきやま しゅう)
声 - 宮野真守、山崎智史(少年) / 演(舞)- 佐々木喜英 / 演(映) - 松田翔太
20区に暮らす青年。月山財閥の御曹司で、晴南学院大学四年生。捕食対象の特定部位を選り好みするなど食事に対する強いこだわりを持っており、CCGからはSレートの喰種「美食家(グルメ)」と呼ばれている。
性格は当初喰種としての性質や、財閥の御曹司という社会的地位の高さから非常に利己的な部分が強く、「美食家」の名の通り、自らが美味を味わうためならどのような行動も厭わない性格であった。また、ナルシストの一面もあり、普段は気取った言い回しをしているが、感情的な部分も強く、感情が昂ると激情に任せて行動することが多い。しかし、認めた相手には敬意を払っており、身内である月山家の者たちには親愛を向けている。その独特な性格と行動に惹かれる者も多い。ファッションなどのコーディネートも好み、カネキに初対面でモデルと思わせた端正な美形である。
その実力は他の喰種や捜査官にも一目置かれており、ゆえに駆逐対象として捜査官を20区に引き寄せてしまうため、トーカからは「20区の厄介モン」と称されている。リゼとは旧知の仲であったが、食に関するこだわりの行き違いから決別した。喰種のレストランの会員でもありレストランでは「MM」と呼ばれている。赫子は右肩甲骨から発現、右腕を螺旋状に覆うように展開し、剣に似た形状に変形する。愛用のマスクは三日月を模している。
月山 観母(つきやま みるも)
声 - 宮本充
『:re』から登場。月山習の父親。息子を溺愛しており、「習くん」と呼んでいる。息子を案じ、食材を求めて単独で人間オークションに参加した。周囲から「クロックムッシュ」と呼ばれており、派手なスーツが特徴。ビッグマダムに並ぶ富豪喰種の一人。
松前(まつまえ)
声 - 中村千絵
本編では『:re』から登場。月山家の使用人の一人である黒目がちの女性の喰種。赫子は剣と盾のような形状を持ち、攻防一体の戦闘を可能とする。分離赫子の使い手であり、赫子の防護壁で攻撃を阻み逃走の時間稼ぎとする、逆に壁の隙間から味方の赫子の攻撃を通して連携攻撃の礎とするなど優れた汎用性を持つ。赫子の熟練度や月山家の使用人たちから「室長」と呼ばれ信頼されている。
カナエ=フォン・ロゼヴァルト
声 - 小林ゆう
『:re』から登場した月山家の使用人。登場時18歳。愛称は「叶(カナエ)」。
ロゼヴァルト家唯一の生き残りであり、月山家先代の孫でもあったことから観母の一存で使用人として引き取られた過去がある。日本語が堪能であるがドイツ語を織り交ぜた発言をすることが多い。月山に心酔しており、カネキの死により精神を病んだ月山のために、カネキと同一人物と睨むハイセの私物を掘を介して集めていた。カナエ自身はハイセおよびカネキを月山の心を惑わせる者とし憎しみに近い感情を抱いている。

バンジョー一味

万丈 数壱(ばんじょう かずいち)
声 - 伊藤健太郎
反アオギリのリーダーを務める元11区の喰種。愛称は「バンジョー」。
屈強な体格をしているが、部下曰く「頑丈さだけが取り柄」で、戦闘能力自体は極めて低く、当初は赫子を出すことすら出来なかった。赫子は攻撃には使用出来ないものの、自身や他者の肉体回復に特化しており、アヤトやアキラの治療も行っている。
イチミ、ジロ、サンテ
声 - 宮崎秋人(イチミ)、上田麗奈(ジロ)、 荒井聡太(サンテ)
バンジョーの取り巻き。ジロのみ女性。全員常にガスマスクをつけている。連携を生かした波状攻撃を得意とする。アオギリからの脱出に失敗した後、バンジョーらと共に囚われていたが、カネキに助けられた。その後は助けられた恩からカネキの行動に協力する。マスクを外している場面もあるが、素顔が良くわからないように描写される。

元アオギリの樹

井寺 承正(いでら しょうせい)
声 - 木内太郎
『:re』から登場。大柄な男性の喰種。A+レート。ヤモリ一門。ヤモリ首領時代にナキの手で倒されたことをきっかけに加入。
ホオグロ
声 - 森嶋秀太
『:re』から登場。男性の喰種。A+レート。ヤモリ一門。承正加入後に承正と引き分けた後に加入した。
草刈 ミザ(くさかり ミザ)
声 - 花守ゆみり
『:re』から登場。高い位置で髪をまとめた小柄な女性の喰種。初登場時は31歳で、年下のナキからは「ババア」と言われることもある。Sレート。三本に分かれた赫子の形状から捜査官からは「三枚刃」の呼称で呼ばれる。かつては瓶兄弟と縄張り争いをしており、18区で「刃」という集団を率いていた。

「20区」の喰種

神代 利世(かみしろ りぜ)
声 - 花澤香菜 / 演(舞) - 浜田由梨 / 演(映) - 蒼井優[7]
本作品のキーパーソンとなる女性。愛称は「リゼ」。S〜レート。カネキが喰種の世界に足を踏み入れる原因を作った張本人。
趣味は読書で日頃はお淑やかで理知的に振る舞い、カネキも惚れていたが、本性は奔放かつ貪欲であり、無差別に人を襲って食欲を満たしているためCCGからは「大喰い」と呼ばれており、他の喰種からも恐れられている。明確な実力は不明だが、彼女の持つ赫子は鱗赫の中でも非常に強力なタイプであるとされており、彼女の赫包を移植された半喰種はいずれも高い実力を持つ。
笛口 リョーコ(ふえぐち リョーコ)
声 - 折笠富美子 / 演(映) - 相田翔子
ヒナミの母親。本編登場以前に夫を失い、温厚な性格から人を狩ることが出来ず、あんていくから食糧を受け取る生活をしていた。しかし、芳村の厚意に甘え続けることを良しとせず、自殺の名所を喰場とすることで人を傷つけずに自ら食糧を得る決意をする。

アオギリの樹

タタラ
声 - 遊佐浩二
アオギリの幹部。SS〜レート。中国出身の男性喰種で、全身白装束に鉄製の赤いマスクを着用している。マスクの下に、エトの洗脳下のカナエと同様の縫合跡が見られる。隻眼の王の側近で、事実上アオギリの樹を統括するなど、他の幹部よりも中心的な立ち位置にいる。冷徹な性格で、必要であれば他の幹部すら平気で切り捨てる。
エト
声 - 坂本真綾
全身に包帯を巻いた外見の小柄な女性。Sレート。高い戦闘能力を持ち、バンジョーに全く気付かれずに彼の肋骨を切断した。
ノロ
声 - 浜田賢二
アオギリの幹部。SS〜レート。長身の男性喰種で、黒のロングコートに鼻と巨大な口のみ描かれたマスクを着用している。隻眼の王の側近であり、他の幹部とは一線を画す。終始無言で行動している。捜査官に手出ししないこともあれば獰猛に襲いかかることもある特殊な個体。赫者としての力を発揮した状態では、赫子にヤツメウナギのような口を形成しており、戦闘時には大口を開けた巨大な赫子で対象を直接丸齧りにする。常に時計を持ち歩いており、タイマーが鳴ると戦闘を中断していずこかへ姿を消す。
霧嶋 絢都(きりしま あやと)
声 - 梶裕貴高垣彩陽(子供時代)、榎吉麻弥(子供時代、re)
アオギリの幹部。トーカの弟。愛称は「アヤト」。姉とよく似た美形と評されている。孤児になる原因になった事件の経験から人間を嫌い、力を遵奉するようになる。極めて粗暴かつ陰険な性格をした激情家だが、拉致したカネキに忠告を与えたり、戦闘でさりげなく姉を庇うなど、本来の優しさを垣間見せる。
羽赫特有の遠距離攻撃を中心に攻め立てる、羽根状の赫子を盾にしながら飛びかかり、そのまま赫子を開いて敵を切り裂くなど多様な攻撃方法を持つが、本人いわく最も得意なのは近接戦である。
瓶兄弟(びんきょうだい)
声 - 藤原祐規(兄)、荒井聡太(弟)
アオギリに所属する兄弟で、墓盗りの兄貴分。2人ともマスクを付けており、メンバーの中では比較的穏健な性格をしている。隻眼の王に忠誠を誓っており、アオギリの思想に心酔している。喰種対策局からは「しっぽブラザーズ」「尾赫兄弟」の呼称がつけられており、連携攻撃を得意とする。
鯱(しゃち)
声 - 梁田清之
元6区のリーダー。本名は「神代 叉栄(かみしろ またさか)」。23区の喰種収容所に収容されていたSSレートの喰種で、アオギリの樹による収容所襲撃の際に脱走した。屈強な体格をした硬派な人物で、漢字交じりの独特な口調で話す。青年期から人間の道場で修行を積んだ武道の達人でもある。赫子はシャチの尾のような形状をしており、これを利用することで常識をはるかに超えた動作が可能。幼いころのリゼを知っている模様。
草刈 ミザ(くさかり ミザ)
草刈ミザを参照。

ヤモリ一門

ヤモリ
声 - 西凜太朗 / 演(舞) - 山神佳誉
アオギリの幹部。Sレート。本名は「大守 八雲(おおもり やくも)」。
拷問が趣味で「食」より「遊」で殺しをするサディスト。相当数の共喰いを行った結果、半赫者としての覚醒を果たしており、赫子は肥大化し、複数の赫包が発達している。愛用のホッケーマスクと残虐性、出身地の13区からCCGより「ジェイソン」の呼称で警戒されている。手の人差し指を曲げ、親指で押して鳴らす癖がある。過去に母親を亡くしたことと、コクリアで戸影から受けた残虐な拷問によって今の人格になったと述懐している。
[JACK]にも登場する。本編とは違って当時は黒髪であり、彼も拷問によって白髪になった模様。
ナキ
声 - 下野紘
元13区の喰種。23区の喰種収容所に収容されていたSレートの喰種で、アオギリの樹の収容所襲撃の際に脱走した。脱走後はアオギリの樹のメンバーとして嘉納を探しつつ、ヤモリの仇敵にあたるカネキを討つことを目的にする。涙脆い性格でヤモリを「神兄貴」と呼んで慕っており、喰種収容所に収容されていた理由も彼を庇ったためである。高い実力を持つ反面で知性が非常に乏しく、日常的に用いる慣用句さえ間違えて覚えているものが多い(ナキの発言のみ、簡単な熟語でも平仮名で表記される)ため、嘉納からは「教育機会が欠落しがちな"喰種"という種の典型的な一例」と称されている。しかし、仲間が危機に晒された際は身を挺して守ろうとする真っ直ぐな信念の持ち主でもる。
ガギ、グゲ
ナキに付き従っている巨漢の双子。常にマスクを被っており、素顔は不明。先天的に赫子が出せないため、肉弾戦で戦う。
井寺 承正(いでら しょうせい)
井寺承正を参照。
ホオグロ
ホオグロを参照。

その他

冴木 空男(さえき からお)
声 - 手塚ヒロミチ
『:re』から登場。タクシー運転手をしながら捕食をしている男性の喰種。Aレート。傷のある女性の胴体に執着することから「トルソー」と呼ばれる。
墓盗り(はかとり)
声 - 西田望見
『:re』から登場。髪を結った女性喰種で、かつては瓶兄弟の義理の妹分だった。本名は「巴 ユミツ(ともえ ユミツ)」。A+レート。なぜかクインケ操術の心得があり、赫子は鋭い切れ味を誇るが燃費が悪いため、捜査官から奪ったクインケを使用した戦闘スタイルを取る。

道化師(ピエロ)

ウタ
声 - 櫻井孝宏 / 演(舞) - 村田充 / 演(映) - 坂東巳之助
4区で「HySy ArtMask Studio」という店を営んでいるマスク職人の男性。マイペースな性格で、ピアスとタトゥーの出で立ちが特徴的なパンク・ファッションで装うが、攻撃的な外見とは裏腹に非常に穏やかな性格であり、カネキを驚かせて喜ぶなど茶目っ気のある一面も存在する。常に赫眼が発現しているため外出時はサングラスを着用している。
かつては4区に集う喰種のリーダー格で、ヨモと敵対していた。CCGでの呼称は「ノーフェイス」。レートは原作では不明であったが、アニメ版ではSSレートと設定されている。赫子のマスクを自在に形成することができ、相手の親しい人物の顔に擬態して相手の動揺を誘う戦法を取る。
イトリ
声 - 高垣彩陽 / 演(舞) - 富田麻帆 / 演(映) - 知英
14区で「Helter Skelter」というバーを営んでいる若い女性。ヨモやウタとは古くからの知人。くだけた性格であり巨乳の持ち主。左胸にほくろがある。
広い情報網を持ち、喰種の裏情報に通じている。鉄骨事故の情報に興味を持つカネキと情報提供の交換条件として喰種のレストランの調査を依頼した。その後もカネキに情報提供の協力を行っている。
ニコ
声 - 津田健次郎
同性愛者の男性(オカマ)。嗅覚や聴覚が鋭く、バンジョーと同様に自身および他者の肉体回復に特化した赫子を持つ。
ヤモリに惹かれて一時的にアオギリの樹に出入りしていた。ヤモリの生き方を「クール」だと絶賛しているが、子供殺しを強く諫め、親子の遺体を弔う母性的な一面を持つ。イトリのことを旧友と呼んでいる。
帆糸 ロマ(ほいと ロマ)
声 - 三森すずこ
あんていくの女性従業員。頻繁に皿を割ったり、喰種の客に人間用の調味料を提供したりとそそっかしい。
ドナート・ポルポラ
声 - 井上和彦
壮年の、男性のロシア系喰種。SSレート。呼称はそれぞれピエロ内では「クラウン」、CCGでは「神父」。
大量のロザリオが組合わさったような形状の赫子を持ち、優れた伸縮性を持つ。また、赫子で精巧な人形を形成し、指先から伸ばした赫子を介して自在に操ることも可能で、作中ではウリエとの戦闘では自身の分身として戦わせたり、亜門との戦闘では彼の身体を羽交い絞めにして動きを封じると言った戦法を披露している。
宗太(そうた)
声 - 杉山大
旧多二福を参照
死堪(しこらえ)
声 - 小野賢章
『:re』から登場。奇矯な言動が目立ち、ロマからは「(頭が)パア」と言われるなど知能は高くない。格子を模したハーフマスクを着用しており、全身縞模様の格好。A〜レート。捕食した喰種のRc細胞を取り込み、自身の赫子として形成する特殊な赫胞を持ち、四種全ての赫子を扱える。赫子の使用時に目元に格子状の痣が発現する。アオギリの樹のコクリア襲撃の際に脱走した喰種の一人。ニコ同様本来の所属はピエロであるが、エトに勧誘されアオギリの樹に所属して活動を行っていた。
凜央(りお)
声 - 小野賢章
『JAIL』の主人公の少年。死堪の本作第一部時点での姿。当時15歳。C〜SSSレート。羽赫、甲赫、鱗赫、尾赫の四種類全種の極めて稀有な赫子を持ち、状況に応じて臨機応変に使い分ける。縞模様の服を好む。

嘉納の関係者

マダムA
声 - 浅野まゆみ
喰種のレストランの会員。本名は「阿倍 麻衣子(あべ まいこ)」。金髪はウィッグであり、本来はぼさぼさの黒髪。飼いビトのタロちゃんを溺愛していたが、月山の交換条件を受け入れて食材に提供した。
タロちゃん
声 - 武虎
喰種レストランでカネキを含む参加者たちの解体を担当した解体屋。マダムAの「飼いビト」。本名不明。人間を手掴みできる巨体と怪力を有する反面、マダムAを「まま」と呼び、幼児語を用いるなど、知能は低い。
安久 黒奈(やすひさ クロナ)
声 - 悠木碧
カネキと同じくリゼの赫包を移植された半喰種。喰種化後の呼称は「クロ」。双子の姉。
縦縞のマスクに黒いフードという出で立ちをしており、赫眼は左目に現れる。マダムAの護衛を務めており、絶妙なコンビネーションで攻撃を行う。妹同様嘉納を「パパ」と呼んで慕っているが、嘉納自身は彼女らに対して愛情は無く、道具としか見ていなかった。安久七生という資産家の娘で、両親を喰種に殺された後はCCGに保護され施設で育ち、将来妹と共に優秀な捜査官になると期待されていた。
安久 奈白(やすひさ ナシロ)
声 - 戸松遥
カネキと同じくリゼの赫包を移植された半喰種。喰種化後の呼称は「シロ」。双子の妹。
横縞のマスクに白いフードという出で立ちをしており、赫眼は右目に現れる。マダムAの護衛を務めており、絶妙なコンビネーションで攻撃を行う。姉同様嘉納を「パパ」と呼んで慕っているが、嘉納自身は彼女らに対して愛情は無く、道具としか見ていなかった。安久七生という資産家の娘で、両親を喰種に殺された後はCCGに保護され施設で育ち、将来姉と共に優秀な捜査官になると期待されていた。
和修家関係者
和修 常吉(わしゅう つねよし)
声 - 堀勝之祐
CCG総議長。和修 吉時、和修旧多 宗太の父親、和修 政の祖父。峻峭な面差しから「鬼ツネ」と呼ばれ、恐れられている。アカデミーを卒業していない有馬やジューゾー、ハイセを特例で喰種捜査官として対策局に入局させた。
幼少期の旧多を取り分け可愛がっていた。
和修 吉時(わしゅう よしとき)
声 - 咲野俊介
CCG本局局長。和修 常吉の息子、和修 政の父親。局長就任の名跡をする以前は「和修 時(ちか)」という名前だった。丸手と親交がある。温和で親しみやすい性格。
和修 政(わしゅう まつり)
声 - 川原慶久
『:re』から登場。対策II課所属の男性捜査官。和修吉時の息子で、和修常吉の孫に当たる。18歳でドイツのアカデミーに入学し、卒業後は捜査官として喰種一族ロゼヴァルト家の壊滅など多大な成果を挙げる。CCGの始祖である和修家こそが至上であると考えており、階級を問わず他人を見下す姿勢をとっているが、その家柄の重みに息苦しさを感じてもいる。温和な性格の父親とは違い無駄を嫌う合理的思考の持ち主であり、成果を挙げるためならば犠牲をいとわない。作戦指揮を「少し頭を使ったゲーム」と称するなど、人道的にもかなり問題を抱えているため、父親の吉時と親しい丸手は政を危険視しており、内心では強く非難している。
旧多 二福(ふるた にむら)
声 - 岸尾だいすけ / 演(映) - 新田真剣佑
右目下にほくろがある中性的な男性捜査官。和修常吉の息子であり、吉時の弟、政の叔父。キジマのパートナー。

その他の喰種

霧嶋 新(きりしま あらた)
声 - 内田夕夜
トーカとアヤトの父親。温厚な性格の持ち主で、トーカとアヤトに対しては人間との共存を図る生き方を教え諭していたが、その一方で妻のヒカリを殺された復讐として捜査官狩りや多くの共食いを繰り返していた。人間の死体を拾って喰べることからCCGではSSレート「骸拾い(ムクロひろい)」と呼称されている。
霧嶋 ヒカリ(きりしま ヒカリ)
声 - 藤田曜子
トーカとアヤトの母親で、ヨモの姉。2人が幼いころに有馬に遭遇、駆逐された。劇中では穏やかな女性のようだが、アラタと結婚するまでは荒れた精神のまま捕食殺人を行っていたという。
ニシキの姉
声 - 内山夕実
少女期からニシキの親代わりとして世話をしてきた。人間であるアルバイト先の店長と恋愛関係になるが、彼の通報でCCGに発見、駆逐された。このことがニシキが当初人間を憎悪する要因となった。
ビッグマダム
声 - 斉藤貴美子
喰種の富裕層「マダム」の重鎮で、肥満体の男性(ニューハーフ)の喰種。SSレート。ビッグマダムの戦闘力自体はSSレートに値するものではないが、他の喰種への影響力も加味され認定された。
三波 麗花(みなみ うるか)
声 - 早見沙織
[JACK]に登場。富良の高校時代の同級生。 Aレート。捕食時にはカボチャのマスクを被るため「ランタン」と呼ばれている。
ナッツクラッカー
声 - 三日尻望
『:re』から登場。お歯黒をした女性の喰種。A〜レート。強い偏食性を持った喰種で、男性の睾丸を粉砕し啜る趣味がある。金銭に執着があり喰種の富裕層「マダム」から依頼を受け、人身売買の斡旋を行うことでそれを得ていた。
スケアクロウ
『:re』から登場。「へのへのもへじ」と書かれた袋を頭からかぶった案山子姿の喰種。Cレート。素性、目的共に一切不明。
亜門 鋼太朗(あもん こうたろう)
亜門鋼太朗を参照。

人間

喰種対策局

各々の階級は現職の捜査官は最新巻時点で記述。殉職、あるいは事実上離脱した捜査官においては最終的な階級で記述している。

幹部の人間
和修 常吉(わしゅう つねよし)
和修常吉を参照。
和修 吉時(わしゅう よしとき)
和修吉時を参照。
特等捜査官
有馬 貴将(ありま きしょう)
声 - 浪川大輔
1区および24区担当の男性捜査官。総議長に見出された白日庭出身者で、特例でアカデミーを経ずに三等捜査官に就任、異例の早さで特等捜査官まで昇進した逸材。
数多の逸話を持ち、中でも二等捜査官時代に隻眼の梟を単独で撃退、二階級特進を果たしたことでその名を馳せた。両手でそれぞれ形状や種類の全く異なるクインケを自在に扱い、装備の整わない状態でSSSレート喰種を圧倒するなど、特等捜査官の中で別次元とも言える戦闘能力を有することから「CCGの死神」とも呼ばれる。また、彼が率いる有馬班に所属していた捜査官も総じて高い能力を持つ。少年期から捜査官として活躍していた天才肌であるが、平子からは「天然」と評されている。
鈴屋 什造(すずや じゅうぞう)
声 - 釘宮理恵
20区担当の男性捜査官。愛称は「ジューゾー」。初登場時は三等捜査官で、篠原のパートナー。アカデミーに入学することなく特例として喰種捜査官に就任した。中性的な容姿をしており、カネキと同様に喰種を惹きつける体臭を持つ。男性としては小柄で華奢な体格であるが極めて高い身体能力と動体視力を持つ。かつてはビッグマダムの「愛玩動物」および「娘の代用品」として扱われた飼いビト兼解体屋だった。
篠原 幸紀(しのはら ゆきのり)
声 - 仲野裕
20区担当の男性捜査官。ジューゾーの最初のパートナー。人当たりのよい性格の人物で、ジューゾーの問題行動にも怒ることなく諭すように指導している。ジューゾーをパートナーにした当初は彼の奇行に手を焼いていたが、後に互いに信頼関係を築くようになる。トーカとアヤトの父であるアラタの捕獲や一等捜査官時代にSレート喰種、オニヤマダを駆逐するなど数多の功績を持つ歴戦の捜査官。真戸呉緒の初代パートナーでもあり、アカデミー時代の亜門の教官も務めていた。堅実かつ確実に成果を残すタイプであり、「不屈のシノハラ」と呼ばれている。
黒磐 巌(くろいわ いわお)
声 - 大友龍三郎
13区担当の男性捜査官。黒磐 武臣の父親。実戦経験豊富なベテラン捜査官で隻眼の梟と二度交戦、致命傷を負わせた経歴を持つ。無口で「うむ」が口癖。アオギリの11区襲撃事件に対処する11区特別対策班の副指揮官を務める。
丸手 斎(まるで いつき)
声 - うえだゆうじ
対策II課所属の男性捜査官。和修 吉時と親交があり、捜査や指揮の勘所は彼から学んだ。一方、嫌味な性格をしており、自慢するために職場へハーレーで乗り付けたり、他者を見下す発言や陰口を繰り返すため、局員たちからの印象はあまりよくない。クインケを「オモチャ」と称して嫌っているが、喰種にアサルトライフルで正確な射撃を行うなど捜査官としての実力は確かである。
法寺 項介(ほうじ こうすけ)
声 - 速水奨
20区担当の男性捜査官。滝澤のパートナー。第一部時点では准特等捜査官。『:re』では特等捜査官に昇進。目下にも敬語を使う穏やかで紳士的な性格だが、時折辛辣になることもある。13区のピエロマスク掃討戦だけでなく、中国の「赤舌連(チーシャーリェン)」という喰種集団を相手にして功績を残した実力者であり、武闘派として知られる。真戸呉緒の二代目パートナーであった。
宇井 郡(うい こおり)
声 - 織田圭祐成瀬誠(:re)
4区担当の男性捜査官。一人称が「私」の中性的な青年。実家は裕福。
勤勉だがやや融通に欠ける性格であり、愛煙家。平子同様に有馬の世間ズレした言動に振り回されていたが、彼に対する信頼の念は深い。
第一部時点では准特等捜査官であり、それながら4区の指揮権と特等会議への参加権を持つ元・有馬班のホープと称される。
田中丸 望元(たなかまる もうがん)
声 - 小山剛志
2区担当の男性捜査官。2区の支部長として、捜査官の職務と2区の統括役を兼任している。「ンン…ボーイ」が口癖。戦闘時にはクインケ名を叫ぶことが多く、戦いを喜劇として捉えている。実家は寺であり、幼少期から数々の霊体験に見舞われ、それを避けるために捜査官となった異色の経歴を持つ。親族から住職を引き継ぐよう、口うるさく言われているらしい。また、彼が写真を撮ると必ずと言っていいほどそれが心霊写真となる。強い霊感を持つ一方で本人には霊的存在への耐性がないらしく、霊体験に見舞われる度に丸手を始めとする他の捜査官に泣きつくこともしばしばである。
安浦 清子(あうら きよこ)
声 - 赤﨑千夏
1区担当の女性捜査官。対策I課課長。女性で初めて特等捜査官に就任した人物であるため、多くの同性捜査官からの羨望を集めている。真戸呉緒の亡き妻、微とは同期であったため、彼女と並んでその優秀さを讃えられることも多い。分離させた[是毘図]を同時併用する二刀流に長け、その戦法は彼女自身の指導をもって有馬や半井、真戸呉緒に引き継がれている。
和修 政(わしゅう まつり)
和修政を参照。
灰崎 深目(はいさき しんめ)
声 - 内野孝聡
対策II課所属の男性捜査官。コクリア現監獄長。アオギリの樹のコクリア襲撃による前任者の失態を経て副監獄長から昇進した。過去にはコクリア尋問官を務めた経歴があり、Vとも何らかの関係があったことが示唆される。
御坂 矜持(みさか きょうじ)
声 - かわのをとや
コクリア元監獄長。灰崎の前任者であり、原作では名前のみ登場。第一部における11区アオギリ戦でCCGが陽動された隙に、アオギリ本隊によって行われたコクリア襲撃の際に命を落としたことが言及されている。
伊庭 藤重(いば ふじしげ)
声 - かわのをとや
篠原や真戸、黒磐の元上司で尾赫使いのベテラン捜査官。過去の梟戦において利き腕を切断されたため、捜査官を引退する。
亜門 鋼太朗(あもん こうたろう)
声 - 小西克幸吉永拓斗(子供時代) / 演(舞) - 君沢ユウキ / 演(映) - 鈴木伸之[7]
20区担当の男性捜査官。 本作品第一部においてCCG側の狂言回しを務める人物。十字架のペンダントを常に身に付けている。極度の甘党で、辛いものが非常に苦手。初登場時は一等捜査官。真戸呉緒の最後のパートナー。アカデミーを首席で卒業したエリートで「この世界は間違っており、歪めているのは喰種である」という考えと、それに基づく「この世界を変える」という信念の元に活動している。基本的に涙脆く正義感に溢れた好青年であるが、直情的な性格や凄絶な使命感からしばし暴走し、倫理や規則を無視した行動を取ることがある。
瓜江 幹人(うりえ みきと)
声 - 沖野晃司
瓜江 久生の父親であり、故人。黒磐の所属していたS3班の班長を務めていたが、部下たちに撤退を指示し単独で隻眼の梟と対峙した結果、殉職した。
准特等捜査官
真戸 暁(まど あきら)
声 - 瀬戸麻沙美
20区担当の女性捜査官。真戸 呉緒と真戸 微の娘。愛称は「アキラ」。初登場時は二等捜査官で当初は有馬班に所属。後に20区に配属され、上等捜査官に昇進した亜門のパートナーとなる。アカデミーでは滝澤と同期で首席卒業。傲慢とも言える一面を持ち、敬語を用いるのを「時間と体力の浪費」として考え、敬意を表すに値すると判断しない限りは上位捜査官を相手にしても対等に接する。勘の鋭さや卓越したクインケ操作など、その言動には父親を彷彿とさせるものが多い。開発局にたびたび出入りしてクインケの設計にも携わっており、アカデミー生時代からクインケをオーダー、使用していた。[ドウジマ・改]の構成、改良案を考案したのも彼女であり、地行からは研究者としての能力も絶賛される。女性らしく体重を気にする一面があり、夜の九時以降は食事をしないよう心がけているが、グラス一杯の酒を飲んだだけで泥酔してしまうほどアルコールに弱い。「マリスステラ」という猫を飼っている。
千之 睦(ちの むつみ)
23区担当の男性捜査官。眼鏡をかけた中年男性で愛称は「チノムツ」。田井中のパートナーを務める。
真戸 微(まど かすか)
真戸呉緒の亡妻にして、アキラの実母でもある女性捜査官。第一部時点で故人であり、同僚たちから名前や断片的な過去のみが言及される。教官時代の教え子であった呉緒から求婚されるが、「苗字が変わるのが面倒だ」という理由で一度それを断り、彼が婿養子になることで結婚に至った経緯がある。安浦清子の同期であり、28歳で准特等に就任。教官職まで務めた人物であることから今なお彼女と並んで称賛されることも多い。
鉢川 忠(はちかわ ちゅう)
声 - 三宅健太
梟討伐作戦から登場した男性捜査官。眼鏡をかけ、コートの襟で口元を隠している。喰種との交戦の影響か、唇の肉が無く歯茎がむき出しになっている。「先の短いババアを生かすより、黒狗(カヤ)を殺すほうが利益になる」と言い放つなど、ルールに縛られない自由性と独自の倫理観を持ち、かつその倫理観のまま民間人を平然と戦闘に巻き込むなど周囲を省みない性格をしている。
キジマ 式(キジマ しき)
声 - 飛田展男
本編では『:re』から登場した、ツギハギの身体の男性捜査官。「削ぎ師キジマ」の二つ名を持ち、過去にはコクリアの尋問官も務めた。異様な外見に反さず目的のためなら非人道的な手段も辞さない残忍な性格であるが、相手に対し忘れず礼を尽くす律儀な一面も持つ。そのため自身より低い階級や若年の捜査官にも常に敬語を用い、パートナーの旧多にも気遣いを見せている。
上等捜査官
真戸 呉緒(まど くれお)
声 - 大川透 / 演(舞) - 有馬自由 / 演(映) - 大泉洋[7]
20区担当の男性捜査官。真戸 微の夫であり、アキラの父親。亜門のパートナーを務める。少々不気味な雰囲気を漂わす中年男性で、常に手袋をはめている。喰種の駆逐を使命とし、妻の仇である隻眼の喰種への復讐を目指していた。風変わりな人物ではあるものの、本質的には礼儀正しく、部下や同僚らへの気遣いと思いやりにも長けており、家族への愛情も非常に深い。一方で喰種に対しては「クズ」「ゴミ」と揶揄するなど態度は一貫して残虐非道であり、心身に苦痛を与えることを至上とし、例え反社会性の薄い個体であっても容赦なく殺害する。クインケの収集に執着する反面、数多の功績を挙げながらも昇進の意思がなかったことから職場内でもかなりの変わり者と見られていた。
平子 丈(ひらこ たけ)
声 - 近藤孝行
21区担当の男性捜査官。家族構成は祖父母と柴犬を飼っている。無表情と事務的な言動、存在感の薄さが特徴。階級は上等ながら准特等捜査官を凌ぐ戦闘能力を有し、SSレート喰種のカヤを苦戦させるほど。有馬とコンビを組んでいた時は彼の天才的な能力と言動にかなり振り回されていた。
富良 太志(ふら たいし)
声 - 木村良平
7区担当の男性捜査官。有馬とは高校時代からの友人。妻であるアキ(声 - 大久保瑠美)との間に幼い娘がおり、柴犬を飼っている模様。木犀賞受勲、CCG地区対抗草野球大会で優勝経験あり。
[JACK]では準主人公であり、当時は校内で恐れられる不良学生だった。
田井中 寛和(たいなか ひろかず)
23区担当の男性捜査官。チノムツのパートナーを務める。
伊東 倉元(いとう くらもと)
声 - 高橋伸也
梟討伐作戦から登場した男性捜査官。初登場時は二等捜査官。糸目の青年。平子班の一員であり、鉢川や平子、穂木と共にカヤと交戦。彼女からは「そこそこのパワーと機転が利く」と分析され、突如出現した隻眼の梟とも平子らと共に攻撃を仕掛け、渡り合っていたことから戦闘能力は決して低くないことが伺える。
穂木 あゆむ(ほぎ あゆむ)
声 - 不明(√A)→田辺留依(『:re』 )
梟討伐作戦から登場した女性捜査官。初登場時は一等捜査官。幼い子供のような容姿をしている。そばかすにコンプレックスを持ち、長く伸ばした頭髪で頭部全体を覆っている。小柄な体格を活かした俊敏かつ正確な攻撃を得意とし、その機動性は隻眼の梟の攻撃を回避できるほど。
伊丙 入(いへい はいる)
声 - 関根明良
『:re』から登場した女性捜査官。宇井郡のパートナーであり、S1班副班長を務める。宇井の指揮の元、ロゼヴァルト家関連勢力捜査を担当、月山家殲滅戦にも参加する。愛称は「ハイル」。クインクス班員らと同い年であるが、アカデミーを経ずして16歳で入局しているため彼らにとっては先輩にあたる。柔和な雰囲気のマイペースな人物であるが非凡な戦闘能力を有し、若年ながら白単翼賞や金木犀賞を受勲。
下口 房(しもくち のぶ)
声 - 堀総士郎
『:re』から登場した下口班の班長を務める男性捜査官。たらこ唇が特徴。ハイセを嫌っており、クインクスに対しても懐疑的な態度を示す。
半井 恵仁(なからい けいじん)
声 - 広瀬裕也[注 4]
ジューゾー率いる鈴屋班の副班長を務める男性捜査官。初登場は一等捜査官。アカデミー次席卒業。白単翼賞を受勲している。鈴屋班に配属される以前は安浦班に所属しており、捜査技術の基礎を学んでいた。上司であるジューゾーに対しては慇懃な態度で接するが、年少者である半兵衛や環への対応は辛辣であることが多々あり、暴言を吐くこともしばしば。鳥類の観察を趣味としている。
林村 直人(はやしむら なおと)
声 - 綿貫竜之介
『:re』から登場した男性捜査官。初登場時は一等捜査官。
集英社anとのコラボ企画である喰種捜査官募集によって登場したキャラクターであり、実在する人物を元に作られている。美容師を志していたという過去やクインケの名称が「セニング(セニングシザー、梳きバサミの意)」であるのは、当人の職業が美容師であることを反映したものである。
一等捜査官
馬淵 活也(まぶち かつや)
声 - 高橋伸也
対策II課所属の男性捜査官。丸手の部下であるが、軽口を挟んで彼にたしなめられていることが多々ある。またモニターを見ている時に涎を垂らす癖がある。戦況分析が得意らしく、梟討伐作戦では後方で各部隊の戦力配分の変更などを指示した。
車谷 東吾(くるまたに とうご)
嘉納の隠れ処への突入に参加した男性捜査官。篠原の指揮下で磯山と共に行動している。
黒磐 武臣(くろいわ たけおみ)
声 - 石谷春貴
『:re』から登場した男性捜査官。愛称は「ブジン[注 5]。黒磐 巌の息子でウリエの同期であり、彼と同じくアカデミーを飛び級で卒業した特待生。その経歴に違わず、若年ながらSSレート喰種の攻撃に対応する技量を持ち、倉元からは「特等の遺伝子」と呼ばれている。
阿原 半兵衛(あばら はんべえ)
声 - 西田雅一
本編では『:re』から登場。13区所属鈴屋班の構成員。初登場時は二等捜査官。長身長髪の男性捜査官。ジューゾーのパートナーであり、常に右腕的存在でありたいと考えている。
本編以前に[JOKER]に先行登場している。喰種の襲撃から自身を庇った父親が両足を失った過去からCCGに入局した。
環 水郎(たまき みずろう)
声 - 鈴木崚汰[注 4]
本編以前に『JOKER』に先行登場。13区所属の男性捜査官であり、鈴屋班の構成員。明るい性格の青年だが、銀木犀賞を所有する実力者である。半兵衛とはアカデミー同期であり友人でもあるが、二人共班内で最年少であるためか、半井から辛辣な対応をされることが多い。
御影 三幸(みかげ みゆき)
声 - 金子誠[注 4]
『:re』から登場した男性捜査官。13区所属であり、鈴屋班の構成員の一人。他の班員同様に実力者ではあるが、宇宙に対する造詣が深過ぎるあまりに普段の言動が宇宙的かつ非常に不可解なものとなっており、彼の意図を読み取るのは鈴屋班員ですら困難である。特技は折り紙だが、出来上がる作品も結局宇宙関連のものになってしまう。
道端 信二(みちばた しんじ)
声 - 綿貫竜之介
『:re』から登場。伊東班の副班長だが、伊東より年上である。愛称は「ミッチー」。
岡平(おかひら)
声 - 佐々木義人
『:re』から登場した男性捜査官。ハイルの補佐官であり、年下の上官である彼女に対する態度は非常に従順であり、常に敬語を用いて「さん」付けで呼んでいる。
瓜江 久生(うりえ くき)
瓜江久生を参照
六月 透(むつき とおる)
六月透を参照
旧多 二福(ふるた にむら)
旧多二福を参照。
小 静麗(シャオ ジンリー)
小静麗を参照
二等捜査官
滝澤 政道(たきざわ せいどう)
声 - 立花慎之介
20区担当の男性捜査官。法寺のパートナーで跳ねた前髪が特徴。アカデミーを次席で卒業しており、アキラとは同期。有馬と亜門に強く憧れており、彼らの関わった事件のスクラップ記事を全て集めている。局員補佐として働くヒデと親交がある。首席卒業のアキラや異例のスピードで自身と同じ階級に昇進したジューゾーには劣等感を感じている。
五里 美郷(ごり みさと)
声 - 上田麗奈
13区担当の女性捜査官。長身と額の中央にあるほくろ、男性的な口調が特徴の無愛想な印象の人物。料理が非常に不得手であり、彼女の手料理を口にした黒巌以外の捜査官は体調不良に見舞われている。亜門に憧れているが、彼に対してはその裏返しとして攻撃的に接してしまう。
小説[空白]には彼女を主人公とした一編がある。[quest]のエピソードにも登場している。
不知 吟士(しらず ぎんし)
不知吟士を参照
米林 才子(よねばやし さいこ)
米林才子を参照
安浦 晋三平(あうら しんさんぺい)
安浦晋三平を参照
三等捜査官
髯丸 トウマ(ひげまる トウマ)
髯丸トウマを参照
階級不明
張間 トウコ(はりま トウコ) [注 6]
亜門や篠原の回想にのみ登場する女性捜査官。亜門とはアカデミーの同期にして友人であり、24区のモグラ叩きに参加し殉職した。亜門の回想から彼とは深い親交があったことが伺え、彼女の遺品である[ドウジマ1/2]は亜門が所持することとなる。篠原によれば正義感が強く、周囲への気配りを忘れない好人物であったようだ。
クインクス「Q's」
瓜江 久生(うりえ くき)
声 - 石川界人[8]、佐倉綾音(少年)
一等捜査官。初登場時19歳。愛称は「ウリエ」。『:re』で狂言回しを務める。初登場時は二等捜査官。
赫子は右肩から腕全体を覆う形で発生し、赫眼は左眼に発現する。クインクスの中でも嗅覚に優れる。アカデミーを飛び級で卒業した特待生。感情表現の乏しい黒髪ショートの青年で、泣きほくろが特徴的。外出時にはヘッドレスイヤホンを付けている。毒舌家であり、台詞には()付きで本心で思っていることが描かれている。
不知 吟士(しらず ぎんし)
声 - 内田雄馬[8]
二等捜査官。愛称は「シラズ」。初登場時19歳。『:re』でウリエと同様狂言回しを務める。クインクス班班長。初登場時は三等捜査官。大型二輪と普通免許を所有するため、バイクを移動手段として使っており、捜査対象の追跡にも用いられる。赫眼は右目に発現する。金髪で三白眼、鮫のような歯を持つ青年。その性格は良く言えば「素直」、悪く言えば「バカ」であり、ウリエの嘘を間に受けるなど抜けた一面がある。しかし、外見や粗暴な言動とは裏腹にクインクス班内で特に強い仲間意識を持ち、任務の遂行よりも仲間の安全を優先する傾向にある。病気で入院中の妹がいる。
六月 透(むつき とおる)
声 - 藤原夏海[8]
一等捜査官。初登場時19歳。愛称は「トオル」。初登場時は三等捜査官。両利きである。線の細い容姿をしており、褐色の肌と右眼の眼帯が特徴。気が小さく血を見るのが嫌い。一人称は「俺」。
米林 才子(よねばやし さいこ)
声 - 佐倉綾音[8]
二等捜査官。愛称は「サイコ」。初登場時20歳。初登場時は三等捜査官。クインクス班内随一の火力を持つが、日頃の鍛錬を怠っているためか体力の消耗が激しく、持続力に欠ける。ウリエ同様嗅覚が鋭く、赫眼は左眼に発現する。タイピング検定1級を所持。似た容姿の兄がいる。ダウナーな雰囲気とツインテールが特徴的なやや肥満気味の小柄な女性。
髯丸 トウマ(ひげまる トウマ)
声 - 峯田大夢
三等捜査官。月山家殲滅戦後より新たにクインクス班に参加した男性。初登場時18歳。第一アカデミー特待生。赫子は尾赫で、クインケも同じく尾赫の[髭鬼丸]を使用。髪型は横分けで、髪色をピンクに染めている。調子の良い性格をしているが強い正義感を持っており、先達であるサイコやウリエにも日頃から尊敬の意を示している。特にサイコとの親交が深く、ゲーム仲間として遊びに講じる他、戦闘においても彼女と軽口を叩き合うことが多い。
小 静麗(シャオ ジンリー)
声 - 榎吉麻弥
一等捜査官。月山家殲滅戦後より新たにクインクス班に参加した女性。初登場時18歳。台湾出身で幼少期に日本へ渡り来た。ハイルと同じく白日庭で英才教育を受けた人物であり、彼女に次ぐ才能を持つと評される。特に体術に優れ、組み手で彼女の右に出る者はいなかったらしい。白単翼章を受勲している。
安浦 晋三平(あうら しんさんぺい)
声 - 古川慎
二等捜査官。月山家殲滅戦後より新たにクインクス班に参加した男性。初登場時18歳。前髪が目を隠すほど長く、控え目な性格である。安浦 清子の甥であるものの、アカデミーを首席で卒業した彼女とは違って学生時代の成績は今一つ。それでも第七アカデミージュニアの特待生としてCCGに入局していることから潜在的な素質はある模様。彼女とは二人で食事に行くなどの交流があり、親族としての関係は良好である。釣りを嗜むが、餌をつけずに糸を垂らすのを好むという一風変わった趣味を持つ。
オッガイ
葉月 ハジメ(はづき ハジメ)
オッガイ「あー班」班長。初登場時11歳。幼少期に喰種に両親を殺害された孤児であり、本作第一部でも亜門と面識がある。カネキに対しては、自分と同じ元人間の喰種でありながらも「半赫者」となるまでに至ったことで彼に偏執的な憧れを抱いている。
黛(まゆずみ)
オッガイ「あー班」の一人。軽薄な言動を取ることが多く、ハジメのことを陰で「根暗班長」と呼び、ハジメが黒山羊に潜入した直前に行った喰種討伐時は「(ハジメが)いないから気楽」と発言していた。
0番隊
僧頭 理界(そうず りかい)
『:re』から登場。庭出身の0番隊員。16歳。和修分家の一つ、僧頭家の出身。無口だが、親しみを覚えた相手にはくっつきたがる。棍や槍状クインケの扱いを得意とする。
有馬 夕乍(ありま ゆさ)
声 - 服部想之介
『:re』から登場。庭出身の0番隊員。15歳。有馬 貴将と同姓だが、分家としての有馬家は複数存在しており、有馬 貴将の直接の弟というわけではない。おっとりとした温和な少年。空想が好きで、戦い以外の世界にひそかな興味を抱いている。長剣タイプのクインケ槍術を得意とする。
伊丙 士皇(いへい しお)
声 - 徳留慎乃佑
『:re』から登場。庭出身の0番隊員。14歳。伊丙 入の遠縁の親戚。明るく無邪気な少年。3人の中では最年少だが、喰種の駆逐数はトップ。
CCGアカデミー
戸影 豪正(とかげ ごうまさ)
声 - 宮崎敦吉
第二アカデミーの教官であり、戦闘訓練を担当している。顔面の広範囲に広がる深い傷が特徴の男性捜査官。人差し指を親指で押して鳴らす癖があり、後にこの癖はヤモリを通じてカネキ(ハイセ)やナキら白スーツに受け継がれている。過去にコクリアの尋問官を務めていたが、常軌を逸した嗜虐性から捕獲したヤモリに対して長きに渡る拷問を行っていた。が、隙を突かれて彼の反撃に遭い、顔面に生涯消えない傷を負わされた。
その他の職員
地行 甲乙(ちぎょう こういつ)
声 - 川田紳司
1区のCCGラボラトリー主席研究員であり、ドイツの喰種研究機関・GFGにも一時在籍していた経歴を持つ。目元を隠すマッシュルームカットが特徴的な男性。亜門の[ドウジマ]に修繕と強化を施すも、彼に対しては設計を担当したのがアキラであることを伝え、彼女の能力を賞賛している。

喰種の協力者

嘉納 明博(かのう あきひろ)
声 - 乃村健次 / 演(映) - 岩松了
嘉納総合病院の院長の息子であり、同院で医師として務める初老の男性。帝鳳大学医学部を卒業後、ドイツに渡ってGFGにて3年間の下積みを経てCCGへ入局。解剖医として働いていたが、ある時期を境に突如退局。その後は前述の通り、一般的な医師として活動していた。
リゼの襲撃により瀕死の重傷を負ったカネキに彼女の赫包を移植。半喰種となった彼を担当医として診察していたが、突然姿を眩ませて東京郊外の地下のラボに潜伏していた。そこでかつての経歴を活かして回収したリゼを利用し、秘密裏に様々な実験を行っていた。一見すると穏やかな物腰で患者や同僚からの信頼も篤い人物であったが、その本質はまさしくマッドサイエンティストと呼べる倫理の欠如した性格をしており、己の実験を成功させるためには他者の肉体や精神を蹂躙することも全く厭わない。

民間人

永近 英良(ながちか ひでよし)
声 - 豊永利行、上田麗奈(子供時代) / 演(舞) - 宮崎秋人 / 演(映)- 小笠原海
カネキの親友で彼と同じく上井大学に通う男子学生。愛称は「ヒデ」。カネキが人間としての感情を持つ主柱となっている人物。カネキとは正反対に活発な性格で、友好関係が幅広い。小学生時代にカネキに話しかけたのがきっかけで彼と親友となる。あんていくの常連客であり、トーカに興味を抱いている。陽気で大雑把な性格であるが、他者の微かな機微に気付く鋭い洞察力を持つ。
小坂 依子(こさか よりこ)
声 - 赤﨑千夏 / 演(映) - 古畑星夏(1作目)→ 森七菜(2作目)
トーカの親友である、清巳高校の女子生徒。温和な性格で他者への気遣いに長け、彼女のことを常に気にかけているが、その正体には気付いていない。調理師を目指しており、度々自身の手料理をトーカに食べさせていた。
西野 貴未(にしの きみ)
声 - 小堀友里絵 / 演(舞) - 山谷花純 / 演(映) - 木竜麻生
ニシキの恋人。上井大学医学部医学科二年生。家族が旅行中の事故で全員死亡し、精神的に追い詰められたところをニシキに話しかけられたのをきっかけに恋人になる。ニシキが喰種であることを知っており、必要があれば彼の食糧になる決断ができるほど献身的な愛情を持つ。
高槻 泉(たかつき せん)
小柄な体型ではねた長髪が特徴的な女性。気さくな性格でサービス精神旺盛。10代でデビューし、処女作「拝啓カフカ」は50万部のベストセラーとなった。その後の著書もいずれも高い評価を受けており、アキラからは「文壇の逸材」と評される。カネキ曰く「綺麗な女の人」であり、作品ではなく本人が好きというファンもいるほどの有名人。サイン会に来たヒナミを「ちゃんヒナ」と呼んで気にかけており、喫茶店で再会した際はアドバイスを送るとともに連絡先を教えた。
著書は処女作の「拝啓カフカ」、カネキとリゼが出会うきっかけとなった「黒山羊の卵」、「小夜時雨」「虹のモノクロ」「なつにっき」「ルサンチメンズ」「吊るしビトのマクガフィン」などがある。
安久 七生(やすひさ ななお)
クロナとナシロの父親で、貿易会社「スフィンクス社」の社長だった。表向きは祖父の資産を元手にスフィンクス社は貿易業を営み莫大な富を得たとなっているが、実際は事業に失敗し巨額の借金を抱えていた。
掘 ちえ(ほり ちえ)
声 - 潘めぐみ
小説[日々][空白]に登場する、童顔で小柄な女性。月山と同じ高校に通っており、食事風景を撮影しているところを見つかってしまい、彼と共に行動するようになる。月山が喰種だと知っても全く驚かなかった。
本編では『:re』から登場。小説より数年経過しているので現在の実年齢は24歳だが、その容姿はほとんど変わっていない。そのため、運転免許証を見せるまでウリエやシラズには小学生だと誤解された。愛称は「ホリチエ」。飄々とした性格の変わり者で、写真を撮るのが好きな撮影マニアでもある。

  1. ^ 野菜や肉、魚などを不味く感じるようになった。
  2. ^ ニシキはカネキに撃退された際の傷が治っていなかった。
  3. ^ アニメ版当初は存命、6話で真戸に殺されている。
  4. ^ a b c 第3期3話のみ担当声優は異なる。
  5. ^ 伊東は当初「タケちゃん」と呼ぼうとしたが、上司の平子の名前と被るため変えたという経緯がおまけ漫画にて描かれている。
  6. ^ フルネームは『√A』で描写された彼女の墓標で判明。原作では名字のみ言及されている。
  7. ^ ウタ、トオルが該当する。また、常時発現しているわけではなかったが第一部初期のカネキも赫眼を自身の意思で制御できていなかった。
  8. ^ 痣が浮き出るのは初期のトーカ、リオが該当する。
  9. ^ 人間であれば200〜500程度、喰種は1000〜8000のRc値であるとされる。
  10. ^ この期間が赫子の完成形と見做される。
  11. ^ ヒナミやナッツクラッカー、タタラ、死堪が該当する。
  12. ^ そのため教育を受けられず、文字の読み書きに不自由がある喰種も珍しくない。
  13. ^ 作者曰く決まった読み方はなく、「リ」「レ」「アールイー」どれでもいい[要出典]
  14. ^ 例外としては宇井率いるS1班、和修 政率いるS2班、有馬率いるS3班、ハイセが指導官を、ウリエが班長を務めるクインクス班が挙げられる。
  15. ^ a b マーベラス、TCエンタテインメント、ぴえろ





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