最相葉月 最相葉月の概要

最相葉月

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/09 08:16 UTC 版)

来歴・人物

東京都生まれの神戸市育ち[1]関西学院大学法学部法律学科卒(国際法専攻)[1]旭通信社[2][3]大阪支社でのラジオ・テレビ担当の営業[4]、上京して学術系出版社[4]、PR誌編集事務所の中原編集室勤務[4]を経て、フリーの編集者兼ライターとなる。執筆する主なテーマは科学技術と人間の関係性、スポーツ教育音楽など[1]

第4回小学館ノンフィクション大賞を受賞した1998年刊行の『絶対音感』がベストセラーとなる[1]2007年刊行の『星新一 一〇〇一話をつくった人』は第34回大佛次郎賞[1]、第29回講談社ノンフィクション賞[1]、第28回日本SF大賞[1]、第61回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)[1]、第39回星雲賞ノンフィクション部門[1]を受賞した。

編集者としては『季刊子ども学』(ベネッセ教育研究所)で、子どもの逸脱、消費文化、異文化コミュニケーション震災などを主に扱っている。

最相」姓は、母の旧姓を使用した筆名である[5]。最相姓は岡山県に多い[5]台湾総督府の役人だった祖父の実家は岡山県総社市にある[5]。祖父の父親は台湾の高雄で郵便局長を務めた[5]

2021年、北九州市立文学館の「こどもノンフィクション文学賞」で悠仁親王が佳作を受賞したときの選考委員を務めた[6](仔細については北九州市立文学館#文学賞をめぐる動向を参照のこと)。

著書

単著

  • 高原永伍、「逃げ」て生きた! 風の人35年間のバンク・オブ・ドリームス』徳間書店、1994年7月。ISBN 4-19-860138-0 
  • 『絶対音感』小学館、1998年3月。ISBN 4-09-379217-8 
    • 『絶対音感』小学館〈小学館文庫〉、2002年10月。ISBN 4-09-403066-2 
    • 『絶対音感』新潮社〈新潮文庫〉、2006年5月。ISBN 4-10-148223-3 
  • 『なんといふ空』中央公論新社、2001年5月。ISBN 4-12-003148-9 
    • 『なんといふ空』中央公論新社〈中公文庫〉、2004年6月。ISBN 4-12-204381-6 
    • 『なんといふ空』PHP研究所、2014年8月。ISBN 978-4-569-81969-3  - 増補復刊
  • 『青いバラ』小学館、2001年5月。ISBN 4-09-389231-8 
    • 『青いバラ』新潮社〈新潮文庫 さ-53-1〉、2004年6月。ISBN 4-10-148221-7 
    • 『青いバラ』岩波書店〈岩波現代文庫 B-246〉、2014年9月。ISBN 978-4-00-602246-4  - 岩波現代文庫版あとがき加筆
  • 『あのころの未来 星新一の預言』新潮社、2003年4月。ISBN 4-10-459801-1 
    • 『あのころの未来 星新一の預言』新潮社〈新潮文庫〉、2005年9月。ISBN 4-10-148222-5 
  • 『最相葉月のさいとび』筑摩書房、2003年12月。ISBN 4-480-81459-0 
  • 『東京大学応援部物語』集英社、2003年9月。ISBN 4-08-781153-0 
    • 『東京大学応援部物語』新潮社〈新潮文庫〉、2007年11月。ISBN 978-4-10-148224-8 
  • 『熱烈応援!スポーツ天国』筑摩書房〈ちくまプリマー新書〉、2005年1月。ISBN 4-480-68704-1 
  • 『いのち 生命科学に言葉はあるか』文藝春秋〈文春新書〉、2005年10月。ISBN 4-16-660474-0  - 鷲田清一、柳澤桂子他12人の専門家との対談集。
  • 『星新一 一〇〇一話をつくった人』新潮社、2007年3月。ISBN 978-4-10-459802-1 
    • 『星新一 一〇〇一話をつくった人』 上、新潮社〈新潮文庫〉、2010年3月。ISBN 978-4-10-148225-5  - 修正加筆。人名索引と年譜を追加。
    • 『星新一 一〇〇一話をつくった人』 下、新潮社〈新潮文庫〉、2010年3月。ISBN 978-4-10-148226-2 
  • 『ビヨンド・エジソン 12人の博士が見つめる未来』ポプラ社、2009年9月。ISBN 978-4-591-11152-9 
    • 『ビヨンド・エジソン 12人の博士が見つめる未来』ポプラ社〈ポプラ文庫〉、2012年2月。ISBN 978-4-591-12753-7  - 元地震学会会長・石田瑞穂との対談「東日本大震災を受けて」を加筆。
  • 『セラピスト』新潮社、2014年1月。ISBN 978-4-10-459803-8 
    • 『セラピスト』新潮社〈新潮文庫〉、2016年10月。ISBN 978-4-101-48227-9  - 文庫版特別書き下ろし「回復の先に道をつくる」を加筆。
  • 『最相葉月 仕事の手帳』日本経済新聞出版社、2014年4月。ISBN 978-4-532-16927-5 
  • 『調べてみよう、書いてみよう』講談社、2014年11月。ISBN 978-4-06-287007-8 
  • 『れるられる』岩波書店、2015年1月。ISBN 978-4-00-028729-6 
  • 『ナグネ 中国朝鮮族の友と日本』岩波書店〈岩波新書〉、2015年3月。ISBN 978-4-00-431539-1 
  • 『東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか』ポプラ社、2015年11月。ISBN 978-4-591-14740-5 
    • 『理系という生き方 東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか』ポプラ社〈ポプラ新書〉、2018年2月。ISBN 978-4-591-15801-2  - 池上彰との対談「『一生を捧げるテーマ』との出会い方」を増補。
  • 『辛口サイショーの人生案内』ミシマ社、2015年12月。ISBN 978-4-903908-71-7 
  • 『辛口サイショーの人生案内DX』ミシマ社、2021年8月。ISBN 978-4-909394-55-2
  • 『証し 日本のキリスト者』KADOKAWA、2023年1月。ISBN 978-4-04-601900-4 
  • 中井久夫 人と仕事』みすず書房、2023年8月。ISBN 978-4-622-09603-0

監修・共著

アンソロジー

  • 日本文藝家協会 編『落葉の坂道 ベスト・エッセイ2002』光村図書出版、2002年6月。ISBN 4-89528-196-5 
  • 文藝春秋 編『わたしの詩歌』文藝春秋〈文春新書〉、2002年12月。ISBN 4-16-660289-6 
  • よしもとばななほか『発見』幻冬舎〈幻冬舎文庫〉、2004年8月。ISBN 4-344-40563-3 
  • 日本エッセイスト・クラブ 編『美女という災難』文藝春秋〈ベスト・エッセイ集 2008年版〉、2008年8月。ISBN 978-4-16-370550-7  - 「ラジオの日々」収録。
  • 大森望日下三蔵 編『超弦領域 年刊日本SF傑作選』東京創元社〈創元SF文庫 734-02〉、2009年6月。ISBN 978-4-488-73402-2  - 「幻の絵の先生」収録。
  • 「いい人に会う」編集部 編『こころに響いた、あのひと言』岩波書店〈文春新書〉、2010年2月。ISBN 978-4-00-022895-4 
  • 池澤夏樹 編『本は、これから』岩波書店〈岩波新書〉、2010年11月。ISBN 978-400-431280-2 
  • 岩波書店編集部 編『3.11を心に刻んで』岩波書店、2012年3月。ISBN 978-4-00-023045-2 
  • 『とっさの方言』ポプラ社〈ポプラ文庫〉、2012年8月。ISBN 978-4-591-13044-5 
  • 苦楽堂 編『続・次の本へ』苦楽堂、2015年12月。ISBN 978-4-908087-02-8 
  • 『ベスト・エッセイ THE BEST ESSAY 2020』 日本文藝家協会編、光村図書出版、2020年8月。ISBN 978-4-8138-0270-9。-「毎日が新しいという生き方」収録。
  • 『猫はあくびで未来を描く The cat creates the future by a yawn.』 『ねこ新聞』監修 竹書房、2020年9月。ISBN 978-4-8019-2381-2。- 「二番手の命」収録。
  • 『ベスト・エッセイ THE BEST ESSAY 2021』 日本文藝家協会編、光村図書出版、2021年8月。ISBN 978-4-8138-0370-6。-「リモートで、さようなら」収録。
  • 『大人になるまでに読みたい15歳のエッセイ② こころがさわぐ』和合亮一編・エッセイ、ゆまに書房、2022年3月。ISBN 978-4-8433-61 46-7。- 「夏の花」収録。

映像化

その他

脚注




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