日本音楽著作権協会 私的録音録画補償金の分配業務

日本音楽著作権協会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/27 14:11 UTC 版)

一般社団法人日本音楽著作権協会(にほんおんがくちょさくけんきょうかい、英語: Japanese Society for Rights of Authors, Composers and Publishers)は、日本の著作権等管理事業法を設立根拠法に、音楽著作権の集中管理事業を日本国内において営む一般社団法人である。公式に英語の略称である「JASRAC」の表記をロゴとして使っており、「ジャスラック」と発音する[注釈 1]。以下、この記事では「JASRAC」と表記する。


注釈

  1. ^ ジャスラックのカタカナ表記は公式に使われていないが、JASRACの子供向け紹介ページの『ジャスラの音楽著作権レポート』では括弧書きで「ジャスラック」と読み方が説明されている。[1]
  2. ^ 音楽:言語=34.5:1.5
  3. ^ 、公正取引委員会は行政委員会として準司法的機能を有し、審決に不服がある場合には東京高等裁判所に上訴することになっていたが2013年12月からは準司法的機能を失った。
  4. ^ 2006年10月人事で事務局出身プロパーの加藤衛常務理事が理事長に昇任し、記事で批判された天下り人事の系譜が途絶えた。
  5. ^ フェアユースについては「ラストメッセージin最終号事件」に認めない判例があり[37]、2010年1月20日にはフェアユースについての報告書が文化庁の文化審議会著作権分科会法制問題小委員会に提出された際にも限定的なものとなった[38]

出典

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