日本語能力試験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/05/05 07:06 UTC 版)
| 日本語能力試験 | |
|---|---|
| 英名 | Japanese Language Proficiency Test |
| 略称 | JLPT、日能試 |
| 実施国 | |
| 資格種類 | 公的資格 |
| 分野 | 日本語 |
| 試験形式 | 筆記試験 |
| 認定団体 | 財団法人日本国際教育支援協会・独立行政法人国際交流基金 |
| 認定開始年月日 | 1984年 |
| 等級・称号 | N1 - N5(2009年まで1級 - 4級) |
| 公式サイト | http://www.jlpt.jp/ |
目次 |
概要
日本を含め世界64カ国・地域(2012年(平成24年))で実施しており、日本語を母語としない人を対象とした日本語の試験としては最も受験者の多い試験である。最上級のN1から最下級のN5まで5段階のレベルがある。一部の受験地を除き、7月上旬と12月上旬の年2回試験が実施されている。
日本国内では日本国際教育支援協会が、日本国外では国際交流基金が現地の機関と共同で試験を実施している。1984年(昭和59年)開始当時は世界15カ国・地域で約7,000人の受験者であったが、毎年受験者数が増加した。特に2000年代は飛躍的に増加し、2009年(平成21年)には試験回数が年1回から年2回になったことにより年間のべ約77万人が受験した。しかし、試験が改定された2010年(平成22年)に受験者が初めて減少し、それ以降は年間のべ60万人前後で推移している。
解答はほとんどが4択、一部が3択のマークシート方式である。問題レベルは日本語を母語としない外国人が、外国語として日本語を学習するカリキュラムが基準となっているため、日本語を母語とする人が通常学ぶ国語の学習指導要領とは合わない。
日本語を母語としない者の場合、日本の国立大学への派遣留学には日本語能力試験N1を要求されることが多い(日本人がアメリカ留学に際して、TOEFLで高得点を獲得した証明を要求される場合があることと同様)。なお、正規留学・私費留学などには日本語能力試験ではなく日本留学試験が課される[1]ことが多い(ただし一部の志望学校では日本留学試験を行わない国の志望者に対し日本語能力試験の成績を認めるなど例外措置もある)。2008年(平成20年)1月19日、政府は日本へ長期滞在する外国人の査証発給審査に日本語能力試験の成績を要件として加えようと検討中であると発表した。
韓国のYBM Si-saが実施しているJPT日本語能力試験とは異なる。
NPO法人日本語検定委員会が実施している日本語検定は、主として日本語母語話者を対象としている民間の検定試験で、日本語能力試験とは別の検定である。
受験級
現在の受験級
2010年(平成22年)の改定で、N1-N5の5段階になった。2010年(平成22年)7月はN1-N3レベルのみ、2010年(平成22年)12月以降は全レベルを実施している。「N」は「Nihongo(日本語)」「New(新しい)」を表している。
| レベル | 認定の目安 | 試験科目と時間 | 旧試験との比較 |
|---|---|---|---|
| N1 | 幅広い場面で使われる日本語を理解することができる。 | 言語知識(文字・語彙・文法)・読解110分、聴解60分 | 旧試験の1級よりやや高めのレベルまで測れる。合格ラインは旧試験とほぼ同じ。 |
| N2 | 日常的な場面で使われる日本語の理解に加え、より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解することができる。 | 言語知識(文字・語彙・文法)・読解105分、聴解50分 | 旧試験の2級とほぼ同じレベル。 |
| N3 | 日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる。 | 言語知識(文字・語彙)30分、言語知識(文法)・読解70分、聴解40分 | 旧試験の2級と3級の間のレベル。 |
| N4 | 基本的な日本語を理解することができる。 | 言語知識(文字・語彙)30分、言語知識(文法)・読解60分、聴解35分 | 旧試験の3級とほぼ同じレベル。 |
| N5 | 基本的な日本語をある程度理解することができる。 | 言語知識(文字・語彙)25分、言語知識(文法)・読解50分、聴解30分 | 旧試験の4級とほぼ同じレベル。 |
2009年までの受験級
学習時間数が、受験級を選定する参考として示されていた。
- 1級 - 高度の文法・漢字(2,000字程度)・語彙(10,000語程度)を習得。社会生活をする上で必要な、総合的な日本語能力。900時間程度学習したレベル。
- 2級 - やや高度の文法・漢字(1,000字程度)・語彙(6,000語程度)を習得。一般的なことがらについて、会話ができ、読み書きできる能力。600時間程度学習し、中級コース修了したレベル。
- 3級 - 基本的な文法・漢字(300字程度)・語彙(1,500語程度)を習得。日常生活に役立つ会話ができ、簡単な文章が読み書きできる能力。300時間程度学習し、初級コース修了したレベル。
- 4級 - 初歩的な文法・漢字(100字程度)・語彙(800語程度)を習得。簡単な会話ができ、平易な文、又は短い文章が読み書きできる能力。150時間程度学習し、初級コース前半を修了したレベル。
日本語教育センター(無所属)が発表している学習時間数:
| レベル | 漢字文化圏の学生 | 他の学生 「漢字圏外の国から」 |
|---|---|---|
| 1級 | 1800-2300 時間 | 3100-4500 時間 |
| 2級 | 1100-1500 時間 | 1400-2000 時間 |
| 3級 | 375-475 時間 | 500-750 時間 |
| 4級 | 200-300 時間 | 250-400 時間 |
全国内生徒の1級取得学習時間数は2017時間でした。 「その中の約93%の生徒は漢字文化圏の学生です。」
得点区分と合格点
2010年(平成22年)の改定より、得点はすべて点数等化による「尺度点」によって出されている。このため、試験の難易に関わらずどの回で受験しても同じ能力であれば同じ得点になるとされる。また、得点区分は試験時の試験科目(時間割)と異なっている。N4とN5の得点区分が「言語知識(文字・語彙・文法)」と「読解」で一つになっているのは、2つの能力で重なる部分が多いため、「読解」単独で得点を出すよりも「言語知識(文字・語彙・文法)」とまとめて得点を出す方が良いからとされている。
各級とも総合得点が合格点以上かつ、各得点区分が基準点以上であれば合格となる。合格点は、N1-N3は2010年(平成22年)8月30日に、N4-N5は2011年(平成23年)1月31日に発表された。
N1-N3
- 言語知識(文字・語彙・文法)(0点-60点)
- 読解(0点-60点)
- 聴解(0点-60点)
N4~N5
- 言語知識(文字・語彙・文法)・読解(0点-120点)
- 聴解(0点-60点)
| 総合得点 | 言語知識(文字・語彙・文法) | 読解 | 聴解 | |
|---|---|---|---|---|
| 得点範囲 | 0-180 | 0-60 | 0-60 | 0-60 |
| N1 | 100点 | 19点 | 19点 | 19点 |
| N2 | 90点 | 19点 | 19点 | 19点 |
| N3 | 95点 | 19点 | 19点 | 19点 |
| 総合得点 | 言語知識(文字・語彙・文法)・読解 | 聴解 | |
|---|---|---|---|
| 得点範囲 | 0-180 | 0-120 | 0-60 |
| N4 | 90点 | 38点 | 19点 |
| N5 | 80点 | 38点 | 19点 |
- 1 日本語能力試験とは
- 2 日本語能力試験の概要
- 3 出願
- 4 関連項目
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