日本語の一人称代名詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 16:42 UTC 版)
日本語の一人称代名詞は、日本語において、一人称すなわち話し手を指す代名詞である。英語、フランス語、スペイン語など他の多くの言語と異なり、現代日本語には文法的に名詞とはっきり区別される代名詞がなく、様々な語が一人称代名詞として使われ、それぞれ文体や立場が異なる。人称代名詞とは何かについては議論の分かれるところである。この記事の中には人称代名詞とは考えられないようなものもあるが、敢えてその議論は避けて記載している。人称代名詞でないものを含めれば、英語でも the writer (筆者)、 this study (当研究)、our company(当社)など、文法上の一人称代名詞でない語句が意味の上で話し手・書き手を指すことがある。
- ^ a b 金水敏 (2003), ヴァーチャル日本語 役割語の謎, 岩波書店, ISBN 978-4-00-006827-7
- ^ 語源由来辞典『私』の項より
- ^ a b c これからの敬語 国語審議会決定、1952年4月14日。
- ^ 「わたし」と「私」 - 最近気になる放送用語、NHK放送文化研究所、1998年8月1日更新、2011年9月25日閲覧。
- ^ 常用漢字表(平成22年11月30日内閣告示)、文化庁。
- ^ a b 新明解 語源辞典 2011/8 小松寿雄(編集)、鈴木英夫(編集) P832
- ^ 日本語源広辞典 2012/8 増井金典(著) P983
- ^ 新明解国語辞典 第5版、1997年、三省堂(ただし、アクセントの記載順は、必ずしも多く使われている順ではないとは書かれている)および日本国語大辞典第2版、小学館
- ^ 『オレ様化する子どもたち』(諏訪哲二 著、中公新書ラクレ、2005年、ISBN 4121501713)といった著作も存在する。
- ^ 馬瀬良雄(2011)。"「東京式アクセントに関する社会言語学的研究」
- ^ デジタル大辞泉([1])
西田幾多郎に『愚禿親鸞』という随筆がある[2]。 - ^ 小説家の乙一は『小生物語』(2004年)というエッセイを出版した。
- ^ 漏れとは - コトバンク)
- ^ 藤沢周平・徳永文一『甘味辛味』(文春文庫)2012より。
- 1 日本語の一人称代名詞とは
- 2 日本語の一人称代名詞の概要
- 3 役割語
- 4 一人称複数代名詞
- 5 関連項目
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