新井白石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/12 00:15 UTC 版)
著書
諸大名の家系図を整理した『藩翰譜』、『読史余論』、古代史について書いた『古史通』、また白石自身「奇会」と断言したシドッチへの尋問後に記した西洋事情の書『西洋紀聞』『采覧異言』、さらに琉球の使節(程順則・名護親方寵文や向受祐・玉城親方朝薫など)らとの会談で得た情報等をまとめた『南島志』や、回想録『折たく柴の記』などを残した。著書『古史通或問』の中では、古代史上最大の謎といえる邪馬台国の位置を大和国と主張しており、日本で初めて本格的に論じたものとして有名である(邪馬台国の位置については、晩年の『外国之事調書』で九州説に転じた)。歴史関連では、他に晩年執筆された『史疑』があるが、白石の没後所在不明となっている[7]。
- 『折たく柴の記』 岩波文庫。ISBN 4003021215-他に複数の版本がある。
- 『西洋紀聞』 岩波文庫。ISBN 4-00-302123-1 / 平凡社東洋文庫。ISBN 4-582-80113-7
- 『采覧異言』
- 『藩翰譜』
- 『読史余論』 岩波文庫。ISBN 4-00-302122-3
- 『先哲像伝』
- 『古史通』
- 『古史通或問』
- 『蝦夷志』 平凡社東洋文庫、2015年
- 『南島志』 上記東洋文庫版に併収。
- 『本朝軍器考』
- 『新井白石日記』全2冊組 東京大学史料編纂所、大日本古記録:岩波書店
- 『東雅』- 1719年(享保4)に完成した《和名類聚抄》にみえる語義の解釈書、20巻。
- 『新井白石全集』全6巻・附録 国書刊行会、1905年 - 1907年。
- 『日本漢詩人選集5 新井白石』 研文出版
- 『日本思想大系35 新井白石』 岩波書店、複数の上記著作を収む。
注釈
出典
- ^ 山本博文監修『江戸時代人物控1000』(小学館、2007年)18頁。ISBN 978-4-09-626607-6
- ^ a b 『新井白石全集 第6巻』「附録 白石先生年譜」(国書刊行会、1977年、原著は1905年)
- ^ 上田正昭、津田秀夫、永原慶二、藤井松一、藤原彰『コンサイス日本人名辞典 第5版』(株式会社三省堂、2009年)57頁。
- ^ a b 岡田俊裕『日本地理学人物事典 [近世編]』(原書房、2011年)p54
- ^ 奈良本(1974)pp.83-86
- ^ 奈良本(1974)p.86
- ^ 『日本近世人名辞典』吉川弘文館、2005年、31頁
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