文豪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/14 17:19 UTC 版)
広告キャラクター
- 文豪ミニシリーズ発売当初の広告キャラクターは、イメージソング「TA-TI-TA〜涙のマリオネット〜」を歌っていた三田寛子。1988年、野村宏伸に交代。その後、文豪JXシリーズからは和久井映見となった。また、販売促進にはバザールでござーる(CD. 佐藤雅彦/IL. 水口克夫)のキャラクターを用いた一大キャンペーンを展開した。
デモンストレーションプログラム
NECが販売店向けに配布していた店頭用オートデモ。5Rシリーズでは本フロッピーディスクをセットし、「拡張1」+「拡張2」キーを押下しながら電源をオンにする(のちに「アプリケーションモード」と呼ばれる)。5Sシリーズからは、初期メニューの「オプション」を選択し、フロッピーディスクをセットすることで起動することが可能であった。
これらは、MS-DOSアプリケーションとなっており、もっとも、文豪のMS-DOSファイルコンバータからは見ることが不可能であるが、隠しファイル属性として、大量の.R1ベタファイル画像により構成されており、文豪ミニ上で、ユーザーから見ることができるのは「IPL.COM」「MAIN.COM」「CREDIT.DOC」だけであった。「CREDIT.DOC」には「デモンストレーションプログラム」の開発者一覧が記述されていた。
主なアプリケーションソフト
文豪ミニ・JXシリーズ向けにはゲームからユーティリティまで様々なアプリケーションソフトが発売[注釈 7] された。
- 『ワードスター』(英文ワープロソフト、マイクロプロジャパン)
- 『住所録』(カード型データベース、キャリーラボ)
- 『イラストエディタ』(近畿ウェーブ)
- 『リフィルハーモニー』(システム手帳用のリフィル書式に対応するソフトウェア、SOFT・夢)
- 『上海』(システムソフト)
- 『TETRIS(テトリス)』(東京システムハウス)
- 『クイズアベニュー』(NECアベニュー)
- 『スーパーテトリス2+ボンブリス』(東京システムハウス)
- 『倉庫番Perfect』(東京システムハウス)
- 『JACK/ラスベガス連続殺人』(東京システムハウス)
- 『SUPER大戦略』(東京システムハウス)
- 『直子の代筆』(東京システムハウス)
- 『カード&パズルコレクション 銀河』(東京システムハウス)
- 『スーパーゴルフ』(東京システムハウス)
- 『麻雀最強武蔵』(東京システムハウス)
- 『麻雀悟空 天竺』(東京システムハウス)
- 『碁敵さん』(東京システムハウス)
- 『曼寓巣』(東京システムハウス)
- 『かんたん経理』(東京システムハウス)
- 『かんたん家計簿』(東京システムハウス)
- 『暮らしの便利帳Ms.(ミズ)』(東京システムハウス)
- 『今日子の日記』(肱陽[こうよう]ソフトウェアサービス)
- 『ながめ〜る』(肱陽ソフトウェアサービス)
- 『ワープログ』(肱陽ソフトウェアサービス)
- 『TYPE QUICK』(日本能率コンサルタント・現アグレックス)
- 『成績処理プログラム Leo-7』(シーイーエス)
- 『人事部長』(給与計算プログラム、テクニカルソフト)
- 『アッとワールド』(マイクロデザイン)
- 『リッチテキスト・コンバータ』(アンテナハウス)
アプリケーションの特典付属版
上記のうち、「テトリス」「倉庫番」「直子の代筆」「今日子の日記」「クイズアベニュー」のほか、「イラストでこざーる(イラストレーション画像データ集)」などが、新製品購入特典として本体に付属された。
いずれも、製品版の4色カラー印刷のパッケージに比べ、2色刷りの簡易版の紙パッケージとなっていたが、ソフトウェア内容に製品版との差異はなく、ユーザー登録をすることが可能であった。
注釈
- ^ 製品カタログ、オプション対応表、文豪新聞、文豪アプリケーション情報、販売促進マニュアルなど。
- ^ 消耗品に関してもすでに店頭販売は終了しているが、NECでは現在も対応しており、一部機種のインクリボン等の購入は可能となっている。
- ^ 文豪ミニシリーズに関して、1988年10月発売の文豪ミニ7HGより、ロゴタイプのデザインが小文字から、大文字をモチーフとしたものに一新されたが(「文豪mini」→「文豪MINI」)、本項では発売当時のカタログ本文中における公式の活字表記に準じて片仮名表記とする。
- ^ 98文豪DP(PC-9821Xe10/SD, PC-9821Xa7/D, PC-9821Xa12/D)
- ^ PC-9821V13/S5 model G3
- ^ マウスの接続にはオプションのRS-232Cインタフェースボードが必要。
- ^ NECからはこれらの情報をまとめた「文豪アプリケーション情報」というパンフレットなども発行・配布された。
- ^ 文豪ミニ5シリーズ本体底面、CRTモデルでは背面に、ラベルまたは刻印にて“CP/M CONTAINED WITHIN THE 文豪mini5○○ IS USED UNDER LICENSE FROM DRI. COPYRIGHT (C) DRI. 1982. ALL RIGHTS RESERVED.”と記載あり。
- ^ のちの「肱陽ソフトウェアサービス」。
- ^ 機種によっては[機能1]+[機能2]キー。
- ^ 本来、店頭デモ用として販売店に対してNECが配布していた「デモンストレーションプログラム」(店頭用オートデモ)などを起動するための機能であったが、後にサードパーティーよりこの機能を利用して動作させるアプリケーションソフトが発売された。
- ^ ディスクタイプ2はMS-DOS、タイプ1はCP/Mフォーマットがベースとなっていた。
- ^ 文豪本体添付の「補助フロッピーディスク」などは誤って初期化されることをこの方法により防いでいる。
- ^ ただし、文豪システム上からのディレクトリ作成、隠しファイル属性のファイル操作などは不可能。
出典
- ^ ASCII 1982年9月号, p. 119.
- ^ a b ASCII 1982年9月号, p. 117.
- ^ 文華5SV - コンピュータ博物館
- ^ A200プレスリリース
- ^ 『蘇るPC-9801伝説 永久保存版 第2弾』(アスキー刊)
- ^ 「NEC技報」より。
- ^ PC-VAN文豪ユーザー倶楽部SIG(jBUNGO)およびパソコンワールド(PCW)誌より。
- 1 文豪とは
- 2 文豪の概要
- 3 広告キャラクター
- 4 文豪ミニ5文書ディスクタイプ
- 5 参考文献
文豪と同じ種類の言葉
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