放送禁止用語
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放送禁止用語(ほうそうきんしようご)とは、テレビやラジオなどのマスメディアにおいて、何らかの理由によりその放送における使用が禁止されている言葉のこと。今日の日本ではごく一部の例外(電波法に規定されているもの)を除き、法によって明文化された放送禁止用語は存在せず、単なる放送事業者の表現の自主規制である。日本では、2008年以降はおもに視聴者からのクレーム(これには当然、公権力によるものも含む)により適宜定められるものとなり、「放送注意用語」あるいは「放送自粛用語」などと言われる[1]
注釈
出典
- ^ a b c d 「言論・表現の自由はどこに……「放送禁止用語」の厳しすぎる自主規制」『オリコンニュース』、2016年2月6日。2019年9月4日閲覧。
- ^ 日本民間放送連盟編 編『放送ハンドブック:文化をになう民放の業務知識』(第4刷 p77-78他)東洋経済新報社、1992年3月16日(原著1991年5月23日)。ISBN 4492760857。
- ^ 「放送問題用語リスト」は通常、その存在そのものについても秘密とされるが、作家の岡田斗司夫が1996年5月に発表した著書『オタク学入門』により一般に知られることになった。
- ^ 日本民間放送連盟編 編『放送ハンドブック:文化をになう民放の業務知識』(第4刷 p84-91他)東洋経済新報社、1992年3月16日(原著1991年5月23日)。ISBN 4492760857。
- ^ 森達也『放送禁止歌』光文社〈知恵の森文庫〉(原著2003年6月6日)、67頁。ISBN 9784334782252。
- ^ 日本民間放送連盟編 編『放送ハンドブック:文化をになう民放の業務知識』(第4刷 p91-92他)東洋経済新報社、1992年3月16日(原著1991年5月23日)。ISBN 4492760857。
- ^ 日本民間放送連盟編 編『放送ハンドブック:文化をになう民放の業務知識』(第4刷 p117他)東洋経済新報社、1992年3月16日(原著1991年5月23日)。ISBN 4492760857。
- ^ 日本民間放送連盟編 編『放送ハンドブック:文化をになう民放の業務知識』(第4刷 p5-6)東洋経済新報社、1992年3月16日(原著1991年5月23日)。ISBN 4492760857。
- ^ 最高裁 平成21(受)1905 判決文。
- ^ 最高裁 平成21(受)1905 判決全文 p12 裁判官の補足意見 他。
- ^ 阿左美 信義 編『「アドリブ」事件と国民の知る権利--中国放送労組の11年のたたかい』(第1刷 p2-5)阿左美 信義(原著1975年9月)。
- ^ 湯浅俊彦『「言葉狩り」と出版の自由』明石書店(原著1994年5月15日)。ISBN 9784750305820。
- ^ 湯浅俊彦『「言葉狩り」と出版の自由』明石書店(原著1994年5月15日)。ISBN 9784750305820。
- ^ 森達也『放送禁止歌』光文社〈知恵の森文庫〉(原著2003年6月6日)、162頁。ISBN 9784334782252。
- ^ a b c d e f 森達也『放送禁止歌』光文社〈知恵の森文庫〉(原著2003年6月6日)、164頁。ISBN 9784334782252。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2023年6月4日). “天安門事件ニュースを遮断 中国、NHK海外放送”. 産経ニュース. 2023年10月2日閲覧。
- ^ 日本民間放送連盟編 編『放送ハンドブック:文化をになう民放の業務知識』(第4刷 p84他)東洋経済新報社、1992年3月16日(原著1991年5月23日)。ISBN 4492760857。
- ^ 日本民間放送連盟編 編『放送ハンドブック:文化をになう民放の業務知識』(第4刷 p78他)東洋経済新報社、1992年3月16日(原著1991年5月23日)。ISBN 4492760857。
- ^ 日本民間放送連盟編 編『放送ハンドブック:文化をになう民放の業務知識』(第4刷 p116他)東洋経済新報社、1992年3月16日(原著1991年5月23日)。ISBN 4492760857。
- ^ NHK放送文化研究所編 編『NHKことばのハンドブック』(第2版)日本放送出版協会(原著2005年11月)。ISBN 9784140112182。
- ^ 日本民間放送連盟編 編『放送ハンドブック:文化をになう民放の業務知識』(第4刷 p116-118他)東洋経済新報社、1992年3月16日(原著1991年5月23日)。ISBN 4492760857。
- ^ 日本民間放送連盟編 編『放送ハンドブック改訂版』(第1刷 「放送倫理」編)日経BP社、2007年4月7日(原著2007年4月7日)。ISBN 978-4-8222-9194-5。
- ^ NHK放送文化研究所編 編『NHK新用字用語辞典』(第3版)日本放送出版協会(原著2004年3月)。ISBN 9784140112007。
- ^ NHK放送文化研究所編 編『NHKことばのハンドブック』(第2版)日本放送出版協会(原著2005年11月)。ISBN 9784140112182。
- 1 放送禁止用語とは
- 2 放送禁止用語の概要
- 3 放送禁止用語として扱われる言葉
- 4 脚注
放送禁止用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 04:27 UTC 版)
大半の放送メディアが放送禁止用語に認定しているとされるが、例外も散見される。 ザ・ドリフターズのコント番組では加藤茶、志村けんなど児童に扮したボケ役が用いることがある。また、志村けんのコント番組では成人に扮した演者が使用した場合でもカットせずに放送されていた。たとえば、文脈から判断する限り「たのきんトリオ」というべきところ、「たまきんトリオ」とボケている。どちらもゴールデンタイムに放送された子供向けコント番組である。 深夜番組『北野ファンクラブ』の替え歌コーナーでは、ビートたけしらが扮するバンド「亀有ブラザーズ」が、『ザ・ヒットパレード』のテーマソング「Hit Parade、Hit Parade、みんなのHit Parade」を「引っ張れ、引っ張れ、たまきん引っ張れ」と歌った。 アニメ『おぼっちゃまくん』では、「茶魔語」と呼ばれるギャグ表現で「ありがとう」をもじった「ありがたまきん」が使用されていた。 2016年東京都知事選挙の政見放送で、候補者の後藤輝樹が「金玉」と発言した部分をNHKがカットして放送した。NHK側は「公職選挙法をふまえて、過去の判例をもとに、選挙管理委員会の見解も参考にした上で削除をしたのであり、放送禁止用語だからという短絡的な理由ではない」と説明した。この対応について後藤は、再度出馬した2020年東京都知事選挙の政見放送で批判声明を出した。(関連項目:政見放送削除事件#その後の政見放送削除) 2019年の映画『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』では不妊治療をする主人公が「だめ金玉」と揶揄される描写があり、主演の松重豊は記者会見で放送禁止用語ではないと主張した。
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