戦艦 戦艦の概要

戦艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/07 01:03 UTC 版)

ニューヨーク級戦艦テキサス (BB-35)

軍艦の中でも最も強力な艦砲と堅牢な装甲を持つ。19世紀末に生まれ20世紀半ばまで列強国で競って建造された。

砲撃戦主体の大規模な海戦の勝敗が戦争の帰趨を決めた時代に主力艦として見なされた。第二次世界大戦頃までは、各国の軍事力の象徴的存在であり、世界のパワーバランスを左右する戦略兵器と見なされた。

しかし第二次世界大戦では航空戦力の優位性が実証され、艦隊の主役の座を大型航空母艦に譲った。第二次世界大戦後は、戦艦は運用機会や存在意義自体が失われてしまい、実戦投入された戦争も1991年の湾岸戦争アメリカ海軍アイオワ級戦艦を投入した以降なく、2023 年現在では戦艦と呼称される艦は全て退役、除籍済みで運用する国はない。


注釈

  1. ^ 「アイオワ」は1958年に現役を退いたが、ロナルド・レーガンの掲げる「力による平和」戦略の一環として生まれた600隻艦隊構想のもと、同型艦とともにミサイル艦として近代化改装を受け、1984年に現役復帰を果たした(2006年除籍)。
  2. ^ ジェーン海軍年鑑ではロシア海軍の運用するキーロフ級原子力ミサイル巡洋艦がその規模から巡洋戦艦に類別されている
  3. ^ ほかに浮き砲台に装甲を施した装甲艦も誕生したが、これは航海用ではなかった。
  4. ^ 15kmの射撃で落下角(水平と成す角度)がおよそ15度となる。
  5. ^ 第二次世界大戦において、2万メートルを切る「近距離」での戦艦同士の砲撃戦の例もある。デンマーク海峡海戦において、巡洋戦艦フッドが、戦艦ビスマルクと約1万4千メートルで交戦し、ビスマルクの38センチメートル砲弾によって撃沈された戦例など。
  6. ^ 海軍休日時代(1922〜1936年)の世界七大戦艦のうち長門型の速力26ノットは最速だった。対外的にはこれを秘匿し23ノットと発表し、高速戦艦としての知名度は低い。
  7. ^ レキシントン級巡洋戦艦はCCを用いていた

出典

  1. ^ (「世界の艦船」1999年8月号P151)の記事
  2. ^ 週刊 栄光の日本海軍パーフェクトファイル No.31p.22
  3. ^ 近代戦艦史(世界の艦船1987年3月増刊号・海人社)p181 など






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