店 「店」の付く言葉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/27 07:17 UTC 版)

「店」の付く言葉

  • 店を畳む - 商売をやめる。
  • 店子(たなこ) - テナント、賃借者。

なお、会社登記において、一般にいう本社を法律用語では「本」という。(例「本の所在地」)

備考

  • 史記』老子・韓非列伝(第三)において、老子孔子に対して、「(前略)よい商人は品物を奥深くしまいこんで店は空のようにしてあり、本当に立派な人は盛徳を身につけているが、その容貌は馬鹿者のようだ、とも聞いている」と(能を隠す意で)たとえ話を聞かせており、古代中国における良い商家の店の特徴(傍から見ると奇異に映るが良品を隠している)について端的ではあるが、語っている。
  • 商家で働く者を「店者(たなもの)」、大きな商家を「大店(おおだな)」と呼び、また、近世では支店を持つ商人を「他国店持(- たなもち)」と称するなど、日本では店と棚は文化的に密接に繋がっている。店を構えて商売する事自体を日本では、「棚=店商い(たなあきない)」と呼ぶことからもわかる。
  • 例えば、現在では、支店を「△△(店名)○○(地名)店(- てん)」と読むのが一般的だが、近世では、上方商人が江戸に支店を構えた場合、「江戸店=棚(- たな)」と読むように、前近代では「てん」ではなく、「たな」の読みが一般的である。
  • 店を「たな」と読む例として、松尾芭蕉の『薦獅子(すすめじし)』(冬)の一句に、「塩鯛の 歯ぐきも寒し 魚(うお)の店(たな)」(魚屋の棚上に鯛が歯ぐきをむき出しているが寒々とした感じに見える)がある。
  • 学術団体については、1951年4月21日、日本商業学会が慶應義塾大学教授向井鹿松を初代会長として設立された[2]

出典


  1. ^ 藤井将太 (2014年12月6日). “関西のデパート、なぜ「○○店(みせ)」”. 日本経済新聞. 2023年3月5日閲覧。
  2. ^ 学会HP”. 日本商業学会. 2022年1月23日閲覧。 個人会員1,072名,賛助会員11社・団体,購読会員32件 (2019年7月現在)


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