川崎重工業 主要事業・製品

川崎重工業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/10 08:02 UTC 版)

主要事業・製品

製造する商品は多岐にわたる。同社は製造製品の分野ごとのカンパニー制度をとっており、2011年(平成23年)現在では以下のカンパニーで構成されていた。グループ連結での売上構成は、船舶海洋事業9.6%、車両製造事業10.9%、航空宇宙事業16.0%、ガスタービン・機械事業16.5%、プラント環境事業7.2%、モーターサイクル&エンジン事業19.1%、精密機械事業11.4%、その他事業9.2%となっていた(2011年3月期)。

2018年4月1日、社内カンパニーを7から6に改編した[5]

2021年4月1日、社内カンパニーを6から5に改編した。

  • 船舶海洋カンパニーとエネルギー・環境プラントカンパニーを統合、エネルギーソリューション&マリンカンパニーとした。

2021年10月1日、社内カンパニーを5から3に改編した。

船舶・海洋

鉄道車輌

航空・宇宙システム部門 、川崎航空機時代の製品

エネルギー・環境プラント設備部門

二輪車・汎用エンジン・水上オートバイ

精密機械・ロボットカンパニー

精密機械ビジネスセンターとロボットビジネスセンターからなる。川崎重工業のロボットビジネスセンターでは東京大学情報システム工学研究室(JSK)共同で人型ロボット(後述)を開発中[6]
RHP(Robust Humanoid Platform)
『2017国際ロボット展(iREX 2017)』(東京ビッグサイトにて2017年11月29日から2017年12月2日まで開催された国際ロボット展)にて人間型二足歩行ロボットのバージョン4「RHP(Robust Humanoid Platform)」を展示[7]。身長174cm、重量83kg、全32自由度の成人男性サイズの人型ロボット[8]
Kaleido(カレイド)
翌年の『World Robot Summit 2018(WRS 2018)』(東京ビッグサイトにて2018年10月17日から2018年10月21日まで開催されたロボット展)にてバージョン5「Kaleido(カレイド)」を公開。軸構成を見直して軽量化・スリム化、バージョン4と同サイズで10kgほどの軽量化に成功、全30自由度(2軸削減)[9]
「Kaleido(カレイド)」は万華鏡(kaleidoscope)に由来し、「用途にあわせて姿を変え、無限の可能性を持つ」ことを意味する。一般公募にて名称を募集した[10]
Kaleido(漢字表記:華麗人)
『2019 国際ロボット展 INTERNATIONAL ROBOT EXHIBITION 2019(iREX2019)』(東京ビッグサイトにて2019年12月18日から2019年12月21日まで開催されたロボット展)にて新型「Ver.6」を公開。身長178cm、体重85kg。全32自由度(Ver.5より2軸増加)。Ver.6では、バッテリーの内蔵化により電源が不要、力覚センサーにより二足歩行が可能、ビジョンセンサーによる対象物が認識可能となる等の大幅な性能向上が実現された[11][12]

建設機械

2009年分社化により、株式会社KCMになった。川崎重工業の子会社であったが、2015年に株式譲渡により日立建機の子会社となった[13]。旧KCMは2019年4月に日立建機本体へ吸収合併され、同社の播州工場になっている。

現在扱っている製品。
かつて扱っていた製品

注釈

  1. ^ 二輪車では川崎重工としては名乗らず、むしろこちらを使用している。
  2. ^ 「川崎」は創業者の川崎正蔵の姓が由来であり、神奈川県川崎市とは無関係で工場も直轄による立地はない。ただし、同市には当時の日本鋼管によって開設されたJFEスチール東日本製鉄所(京浜地区)がある。

出典

  1. ^ 構成銘柄一覧:日経平均株価 Nikkei Inc. 2021年10月8日閲覧。
  2. ^ Kawasaki Roboticsの50年”. 2018年12月28日閲覧。
  3. ^ 【日本のバイクメーカー】カワサキのエンブレムの歴史を見てみよう! carcast、2016年3月18日
  4. ^ 創立120周年ロゴマークの作成について 川崎重工業、2016年1月7日
  5. ^ a b 役員体制の変更、カンパニーの改編、組織改正 役員の異動、業務執行体制の改正および人事異動について 川崎重工業、2018年1月31日、2018年5月25日閲覧
  6. ^ Life-Size Humanoid Robot Is Designed to Fall Over (and Over and Over) - IEEE Spectrum IEEE Spectrum、2017年9月26日閲覧
  7. ^ 川重がタフなヒューマノイドを初披露、「転んでも壊れない」の実現へ - iREX 2017 マイナビニュース マイナビニュース、2017年11月30日閲覧
  8. ^ 新型ヒューマノイドからロボット活用の未来を探る XYZ 川崎重工業株式会社 川崎重工業、2017年11月20日閲覧
  9. ^ WRS 2018-川重が新型ヒューマノイド「Kaleido」を公開、攻めたダンスも披露 マイナビニュース マイナビニュース、2018年10月19日閲覧
  10. ^ ヒューマノイドロボット名称募集 川崎重工 ロボットビジネスセンター 川崎重工業、2017年11月29日閲覧
  11. ^ 人とロボットが共存する社会を見据えて―カワサキのヒューマノイド開発が目指す未来 XYZ 川崎重工業株式会社 川崎重工業株式会社、2019年12月16日閲覧
  12. ^ デビューから2年、カワサキの「転んでも壊れない」ヒューマノイドロボットの進化はいかに XYZ 川崎重工業株式会社 川崎重工業株式会社、2019年12月16日閲覧
  13. ^ 企業情報 沿革 株式会社KCM
  14. ^ “鉄道車両事業も分社化 川崎重工が発表 21年10月”. 神戸新聞. (2020年11月2日). https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/202011/0013833682.shtml 2020年11月2日閲覧。 
  15. ^ 組織改正、役員の異動、業務執行体制の改正および人事異動』(プレスリリース)川崎重工業、2021年2月26日https://www.khi.co.jp/pressrelease/news_210226-2_3.pdf2021年9月8日閲覧 
  16. ^ “川崎重工、造船・舶用関連トップに渡辺氏。4月1日付”. 日本海事新聞. (2021年3月2日). https://www.jmd.co.jp/article.php?no=265344 2021年9月8日閲覧。 
  17. ^ モーターサイクル&エンジン事業の会社分割の完了ならびに人事体制について(カワサキモータース)”. 川崎重工業株式会社・カワサキモータース株式会社. 2021年10月13日閲覧。
  18. ^ 車両事業の会社分割の完了ならびに人事体制について(川崎車両)”. 川崎重工業株式会社・川崎車両株式会社. 2021年10月13日閲覧。
  19. ^ シールドマシン事業の合弁会社「地中空間開発株式会社」が営業開始』(プレスリリース)川崎重工業・日立造船、2021年10月1日https://www.khi.co.jp/pressrelease/news_211001-3j.pdf2021年12月7日閲覧 
  20. ^ 川崎重工と国立西洋美術館、初のオフィシャルパートナー契約を締結”. 川崎重工業・国立西洋美術館 (2023年3月17日)
  21. ^ 川崎重工業株式会社、平成28年度有価証券報告書 川崎重工業
  22. ^ [1]
  23. ^ 「川重会長 中国版新幹線和諧号に法的手段を示唆」msn産経ニュース、2011年7月4日[リンク切れ]
  24. ^ 計算高い川崎重工が「対米新幹線計画」に便乗”. ビジネス・インサイド 2010年6月号. FACTA (2010年6月). 2020年8月8日閲覧。
  25. ^ SankeiBiz、2011年6月29日、18:16配信[要文献特定詳細情報]
  26. ^ 中国をつけ上がらせた親中派の財界人&経済人列伝【3】 JR東日本&川崎重工「中国の新幹線はJRの技術の盗用」”. ビジネスジャーナル編集部. サイゾー (2012年10月9日). 2020年8月8日閲覧。
  27. ^ 中国、日本の新幹線技術を国際特許出願…なぜ川崎重工は技術を流出させたのか”. ビジネスジャーナル編集部. エキサイトニュース (2013年6月28日). 2020年8月8日閲覧。
  28. ^ SankeiBiz、2012年12月25日、08:15配信[要文献特定詳細情報]
  29. ^ https://www.khi.co.jp/news/detail/post_23.html
  30. ^ [2]
  31. ^ 「重圧で自殺」と労災認定=遺族補償の不支給取り消す-神戸地裁 時事通信、2010年9月3日
  32. ^ 社長ら27人、社内賭けゴルフ…川崎重工子会社 読売新聞、2013年1月8日
  33. ^ 佐官級幹部が漏洩か、川崎重工などに入札情報 Archived 2012年12月6日, at the Wayback Machine.(MSN産経、2012/9/6閲覧)
  34. ^ 株主代表訴訟:「官製談合で損害」川崎重工業社長らを提訴 毎日新聞、2014年6月23日
  35. ^ 陸自ヘリ談合 川重株主の訴え却下 神戸地裁 神戸新聞 2019年9月17日






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「川崎重工業」に関係したコラム

  • 株365の株価指数に採用されている銘柄

    株365の銘柄の価格は、株価指数に採用されている銘柄の価格をもとにして算出されます。株価指数に採用されている銘柄はその国を代表するような優良企業であることが多く、また、取引高も多く市場から注目されてい...

  • 株式の投資基準とされるPERとは

    株式の投資基準とされるPERとは、株価収益率のことです。PERは、次の計算式で求めることができます。PER=株価÷EPSEPSは、1株当たりの利益額のことで、「当期純利益÷発行済み株式数」で計算されま...

  • 株式の投資基準とされるEPSとは

    株式の投資基準とされるEPSとは、1株あたりの利益額のことです。EPSは、次の計算式で求めることができます。EPS=当期純利益÷発行済み株式数例えば、当期純利益が100億円で発行済み株式数が1億株の企...

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「川崎重工業」の関連用語

川崎重工業のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



川崎重工業のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの川崎重工業 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS